この場所にはボロさん一家がゲルを構えています。調査が終わってお邪魔しました。ボロさんは生粋のモンゴル木mんという感じの人で、家畜の扱いはこの辺りの牧民も尊敬するほどです。夏にはアイラグ(馬乳酒)だけしか摂取しないそうです。子供たちはウランバートルで暮らしており、夏には帰ってきて一緒に家畜の世話をします。孫も連れてくるので活気があります。
そういうボロさんですから、ウランバートルに行った時は「こんなところにはいられない」と翌日には帰ってしまったと聞いたことがあります。それはそうでしょう。草原の中でゲルに暮らしてのんびりと家畜を相手にする生活と比べたら、ウランバートルはまるで別世界、私たちが想像しても無理な感じです。ところがボロさんは体調が良くなくなったのでそこを我慢してウランバートルにいると聞いていました。なので実は夏はモゴドにいると聞いて、それは良かったと喜んだわけです。
楽しい話をしてから記念撮影をしました。前に座っているのがボロさん夫妻で、後ろの巨人が相撲のチャンピオンのスフエ、両側は娘です。
この写真も含めて今回の写真と、以前撮影していた写真を冊子のアルバムにして8月に森永先生に届けてもらいました。森永先生のメールによると「大大大大大人気だった」そうです。