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自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

モンゴル 17

2022年08月18日 | モンゴル
オルホン川はこのあたりでは東に向かいますが、地形の関係で強く湾曲しています。渡ってから丘に登るとその湾曲がよく見えました。これまでずっと平原を走ってきたので、こんな場所があるのは意外でした。水が岸にあたる部分(攻撃面)は次第に削られていき、写真で左側に見える残された面は半円以上の円形になっていました。平原ではイネ科の草原でしたが、ここにはハルニレやヤナギの樹木がありました。

オルホン川の湾曲部



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モンゴル 16

2022年08月17日 | モンゴル
ジャガさんが情報を得たところによると、ブルガンに行くには通常の道路は東に向かった後北に向かうのですが、直線的に行く道があるということで、その道を選ぶことになりました。ただし、このコースの場合はオルホン川を渡るということでした。


その場所に着くと、ドラム缶ほどの太さで長さが数メートルある「浮き」が3本並んでそのうえに板をおいた「渡し」がありました。ワイヤが張ってあり、この「渡し」との角度を曲げることで、水流の力を利用して向こう岸に向かって進みました。いったいどのくらいの利用者があるのだろうと思いましたが、1日に数台ということでした。なんびりした仕事です。
 モンゴルで川を渡るとは思っていませんでした。


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モンゴル 15

2022年08月16日 | モンゴル
モンゴルに戻ります。
ここまで順調に調査ができ、7月20にモゴドからブルガンに移動することにしました。


 バンディがドローンを飛ばしてモゴドの町を上から撮影してくれました。



モンゴルの町は大体こんな感じで、舗装道路はなく適当に道があって家もきちんとは並んでいません。家が先なんだか道が先なんだかわかりませんが、無計画にできたという感じです。お世辞にもきれいとは言い難く、時々、これだけの背景と広がりがあるのだから計画的に作れば素敵な町ができるのにと思うことがあります。

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モンゴル 14

2022年08月14日 | モンゴル
この場所にはボロさん一家がゲルを構えています。調査が終わってお邪魔しました。ボロさんは生粋のモンゴル木mんという感じの人で、家畜の扱いはこの辺りの牧民も尊敬するほどです。夏にはアイラグ(馬乳酒)だけしか摂取しないそうです。子供たちはウランバートルで暮らしており、夏には帰ってきて一緒に家畜の世話をします。孫も連れてくるので活気があります。
 そういうボロさんですから、ウランバートルに行った時は「こんなところにはいられない」と翌日には帰ってしまったと聞いたことがあります。それはそうでしょう。草原の中でゲルに暮らしてのんびりと家畜を相手にする生活と比べたら、ウランバートルはまるで別世界、私たちが想像しても無理な感じです。ところがボロさんは体調が良くなくなったのでそこを我慢してウランバートルにいると聞いていました。なので実は夏はモゴドにいると聞いて、それは良かったと喜んだわけです。

 楽しい話をしてから記念撮影をしました。前に座っているのがボロさん夫妻で、後ろの巨人が相撲のチャンピオンのスフエ、両側は娘です。



この写真も含めて今回の写真と、以前撮影していた写真を冊子のアルバムにして8月に森永先生に届けてもらいました。森永先生のメールによると「大大大大大人気だった」そうです。

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モンゴル 13

2022年08月13日 | モンゴル
お昼休みを終えて今度は丘での調査をしました。この日も快晴で暑く、ジャガさんとバンディさんはシャツを脱いで調査していました。

家畜の糞のカウントをするジャガさんとバンディさん

私なら直射日光がかえって肌を焼くようで裸になる気はしませんが、モンゴルの人はちょっと違うみたいです。ここでも、湿地にウマとウシの糞が多く、丘でヤギ・羊の糞が多いというきれいな結果が得られました。

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モンゴル 12

2022年08月12日 | モンゴル
7月19日に湿地で調査をし、お昼休みをしていたら、少年たちがやってきました。何をしているか見に来たようです。初めは分からなかったのですが、大きい子はボロさんの孫です。娘婿がこの辺りの相撲のチャンピオンで、3年前のナーダムでは「ワシの舞い」をまいました。この子は3年前は小1くらいの小さな子で、ジャガさんと相撲をして、ジャガさんも大人気なく勝ってしまいました。そうしたら、この子は悔しくて声を上げて泣きました。それだけプライドがあれば、お父さんのように強くなるだろうと思いました。その子が見違えるように大きく、たくましくなっていました。面構えもいいです。


私はこういう時のために飴玉やお菓子を用意しているのですが、この時もあげたらおいしそうに食べていました。

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モンゴル 11

2022年08月11日 | モンゴル
はじめに湿地で調査をしました。ダシンチーレンよりも広い湿地で家畜がたくさんいました。


ドローンに手を振る

ここでもバンディさんがドローンを飛ばしてくれました。午前中で湿地が終わりお昼にしました。


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モンゴル 10

2022年08月10日 | モンゴル
7月18日の斜面での調査は順調だったので、19日は別の場所でダシンチーレンで行った調査の2番目をしました。この場所はブルガン県の境界近くです。



 宿泊したところはゲルに泊まるようになっています。簡単な朝ごはんを食べて、出発しました。



 その場所には以前、お世話になったボロさんがゲルを構えているということで、2年ご無沙汰していたので再会が楽しみでした。

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モンゴル 9

2022年08月09日 | モンゴル
斜面の断面は下の図の通りです。下の平坦地が次第に斜面になり斜面上部では勾配がきつくなります。そのあとまた緩やかになってから、また急になります。これは上から土地が落ちてくるところがいわゆる「ガレバ」の急斜面、それが溜まるところが緩斜面になるからです。それで道路部分を飛ばして、下をゾーンA、斜面下部をゾーンB、ガレ場をゾーンCとしました。


代表的な場所の写真は以下の通りです。

平坦地の2カ所と斜面下部、斜面上部のガレ場



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モンゴル 8

2022年08月08日 | モンゴル
群落調査というのは1 m四方の調査区をとって、その中に出てくる植物の被度と高さを記録するものです。調査区の左下に10 cm四方の枠を取り、まずその中にある植物を確認し、その枠の面積をほぼ倍にしながら新しく見つけた植物を記録していきます。

面積ー種数曲線

そうして1 m 四方になったら、種ごとに被度を推定します。被度というのはその植物が覆う面積割合で、同じ種を頭の中で1箇所に集めて全体に対する割合を出します。これには経験が必要で、若いころ訓練をしました。
 日本で調査するのに比べると出てくる種類はずっと少なく、1  m四方でほぼ出尽くします。日本では2 m四方を補足的に調べるようにしていますが、モンゴルではその必要を感じません。


群落調査

 今回、日傘を持っていきました。日差しが強いのでとても助かりました。ノートに記録するときも直射日光にもとだと眩しくて目がチカチカするので傘のしたで記録すると楽でした。植物の写真を撮影するときも直射だと日陰は真っ黒、花は白く「飛んで」しまうのですが、傘をかざすとソフトな写真になります。

斜面であたりを見回す

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