7月27日に帰国したのですが、残務の片付けなどにバタバタしているうちに8月になりました。これから少しずつモンゴルの土産話をしようと思います。私は2002年から20年もモンゴルに行っています。大体は夏ですが、2週間から3週間くらいで日本を離れ、モンゴルの草原で過ごして、一種のレフレッシュをしていたように思います。と言うのはコロナで行けなかったこの2年、夏がなんとなく調子が良くないのです。なぜかなと思い、きっとモンゴルに行っていなかったからだと思い当たりました。
今は明治大学の森永先生のチームに入れてもらってブルガンという県の草原と家畜のことを調べさせてもらっています。今年は2つの課題を持って行きました。
一つは湿地と丘陵地の比較です。比較というのは群落の比較と家畜の利用の比較で、印象としては牛馬が低湿地に、ヤギ羊が丘にいるというものですが、それをちゃんとデータでとるということ、もう一つは低湿地と丘で家畜の食べ物が違うかどうか比較することです。これをブルガン県の4カ所でできれば理想的、でも野外調査では天気を含め、いろいろ不測の事態も起こることがあるので、実際には2カ所か3カ所になるだろうと思っていました。
課題のもう一つはブルガン県の南西にあるモゴドというところで数年前に実施した調査のデータ取り直しをするということです。
ブルガン県はウランバートルの西、300 kmほどにあるところで、今回はいつものジャガさんに加えてバンディさんに同行してもらいました。二人とも日本にいたことがあり、日本語はほぼ不自由がないので気楽です。