リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

孤愁の岸(2)

2024年08月14日 20時55分33秒 | 日々のこと

私が小学校の高学年のときにある熱血教師が転勤してきて、その先生の学年(私のひとつ下の学年でしたが)は三学期の学芸会のときに薩摩義士の演劇を上演しました。先生の自作のシナリオで挿入歌まで先生が作られたようです。それがとても印象に残っていて薩摩義士という呼び方もその演劇で覚えました。その記憶がありましたので、杉本氏の「孤愁の岸」という作品をアマゾンで見つけたときはすかさずポチってしまいました。

文庫本の下巻にある氏の年譜を見ていましたら、「孤愁の岸」が講談社から最初に出版されたのが1962年10月とありました。この年は件の熱血先生が私の小学校に転勤(ひょっとして新採用?)して来た年です。ということは実はその先生がこの小説に感動して自らシナリオを書き演劇を上演した!?充分考えられる話です。その演劇上演から60年以上経ってその先生も読んだかもしれない宝暦治水の小説「孤愁の岸」を私が読んだということになるのかも知れません。なんか不思議な巡り合わせかも。

その熱血先生は当時まだお若かったからまだご存命かも知れません。もしお目にかかることができるのでしたら、お尋ねしてみたいものです。


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2 コメント

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Unknown (伊勢生まれの下総人)
2024-08-14 21:56:08
舞台のシナリオだけでなく、歌まで!
わたくしもお会いしてみたい気持ちです。
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re (nakagawa)
2024-08-15 00:58:21
実は私の妹がその先生のクラスで、妹が家で台詞や歌の練習をしていましたのでよく印象に残っています。歌は数え歌みたいなうたでした。
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