リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

EV撤退

2024年09月15日 14時21分24秒 | 日々のこと

フォルクスワーゲンが工場を閉鎖することを検討しているようです。EVが想定通り売れていないので、苦しくなってきたようです。何年か前の「ディーゼルゲート」事件以降コロッと軸足をEVに置いた方向が誤っていたということでしょう。

EVはまだ商品として未成熟です。値段が高い、航続距離が短い、長く使えない、エネルギー補給(充電)時間が長すぎる、道路の負担が大きいなどあげればキリがありませんが、そんなものが世の中に広まるわけがありません。

さきごろ発表されたゴルフなどの新型にはEVは含まれていません。ガソリンエンジンとディーゼルエンジン車です。それにお値段がえらく安い(輸入車としては)です。スターティング・プライスは349.9万ですからかなり戦略的です。2017年モデルのゴルフEVは500万に届くプライスがついていました。

多分新型にはEVは追加されないような感じがしますが、そうだとするとさすがVWは変わり身が早いです。節操がないと言ってもいいでしょう。

その点トヨタは地に足がついていますが、エンジンの開発を止めると宣言したホンダは大丈夫でしょうか。2030年までに全車EV化を宣言したボルボはその宣言を最近撤回しています。

全く画期的な電池が発明されない限り、現状の電池性能だと原材料調達、生産、廃棄までの全過程を考えるとEVを普及させることは問題の方が多いようです。でも仮にそうなったとしても今度は電力不足の問題が出て来ます。長い時間をかけてなるべくしてなる方向に進むのよいようで。