リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

アーケードのある商店街

2024年07月29日 14時00分50秒 | 日々のこと

今日の午前中、桑名市では最高気温が37度を超え全国第7位につけていました。さすが最高気温界の古豪、地味ですがいい仕事をしています。

こういう暑い日に出かけるならアーケードがある商店街に行きたいところです。日本では伝統的というか必然的に夏の暑さや梅雨時の雨、そして冬の強い風を避けるためにアーケードがある商店街が多いです。

名古屋だと大須商店街とか円頓寺商店街なんかがよく知られています。円頓寺はとてもレトロな感じがする昔ながらの商店街ですが、大須はレトロ感も少し残しつつアーケード自体も新しくし現代に対応しています。

桑名だと寺町商店街が昔ながらの面影を残しつつ頑張っています。よく見ますと新しいお店もちらほらと出来てきています。

欧米にはなんとかモールみたいな感じの商店街がありますが、日本みたいに屋根がついているものはないようです。70年代の終わり頃ニュルンベルクの博物館に行った際に通った商店街は、屋根はなく道がくねくねした作りでとてもしゃれた感じだった覚えがあります。

伝統的な商店街だった名古屋の大曽根商店街もそういった欧風の商店街を目指したようです。もう40年近く前だったと思いますが同商店街をリニューアルした際にテーマとしたのがオズの魔法使い。その名もオズモールです。アーケードをとっぱらい通路を2メートル広げ、その広い通路にくねくね道をつけました。今もオズモールのままですが、その一角に私がレッスンしに通っているミューズ音楽館があります。ただ残念なこといわゆる商店街としては店が減ってさびれていて、ただひとつミューズ音楽館だけが繁栄を謳歌しているという感じです。

商店街がさびれた原因はいろいろあったと思いますが、ひとつにはもともとあったアーケードを取り払い道を広げてアッチ風の商店街にしようとしたことがあるのではないでしょうか。大須みたいに地に足がついたコンセプトを守って発展させればよかったのに残念です。きっと商店街のエライさんの中にアッチにかぶれていた人がいたんでしょう。