リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

怪文書!?

2024年05月15日 12時18分05秒 | ローカルネタ

ポストボックスに郵便物と一緒になにやら文書が入っていました。郵送ではなく直接ポスティングしたものでしょうか。

「施設一体型小中一貫校について」それが必要な理由が書かれていました。

赤色のアンダーラインがやたらと多く却ってどこが重要なのかよくわからなくなっています。

某市会議員さんの意見広告です。ざっと目を通してみましたが驚いたことに突っ込みどころ満載でした。へー、こんな認識レベルでよく市会議員が務まるなぁという感じでした。

まず誤字が多すぎます。教育論の紹介として「仮説実験授業」が紹介されていますが、何度も出てくる「仮説」が全て「仮設」になっていました。仮設住宅の話ではないんですからしっかりしてください。それにそもそもこの教育論って確か1960年代に発表されたとても古い物で、2003年度から実施の学習指導要領下で本格的に始まった「総合学習の時間」につながっていったひとつと考えられます。紹介するのならこっちですよね。「総合」でもすでに段階実施の2000年から数えてすでに四半世紀経っています。ちなみに個人的な意見として「総合」最初からは失敗だと思っていますが、それはさておき、まだ誤字がありました。「御領分郷村案内帳」の「帳」が「町」、校訂者のひとり不破正人氏の名字が「不和」になっていました。不破正人氏は私よく存じ上げている方で決して夫婦仲は不和ではありません。

さて件の議員さんはやたら特別活動を重要視しています。文書を読んでみるとどうもNHKの番組に感化されたみたいですが、どうも考え方が空回りというか上滑りしているみたいでそもそも特別活動というのはどういうものなのかがきちんと理解できていないし、多分学習指導要領を読んでいないか文字だけ追っただけで中身を理解していない感じです。

「施設一体型小中一貫校」はどういう観点から必要かということで挙げた4つ観点もあまりかみあっていません。もう個々に書いて行くのがアホらしいくらいちゃらんぽらんな内容ですのでこれ以上書きませんが、ひとつだけ文書から引用してみましょう。

<引用>

私自身が、議員でなかったら『施設一体型小中一貫校』に疑問を抱いていたかも知れません。しかし、私は市民からの血税を頂いている議員と言う立場で、国内・桑名市の経済情勢・・・教育環境・・・を日々学んでいます。

引用は以上ですが、そうなんです、血税を私も出して件の議員さんにその一部がまわっているのです。文書に氏は昭和24年生まれとありましたから、血税を無駄にしないためにも、もうそろそろおやめになってはいかがでしょうか。