リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

デジタルか?

2021年06月12日 21時17分33秒 | 日々のこと
Grafferというベンチャー企業のHPを除いてみますと、

Digital Government
for the People
私たちの社会は、私たち自身の手でより良く変えることができる。 政府があなたを助けようと手を差し伸べていることが信じられなくても、解決策はきっとある。 私たちのために機能する政府をつくろう。すべての手段は、もう私たちの手にある。

要するに政府や地方自治体のデジタル化のお助けをしよう、というコンセプトの会社で、「Grafferは、未来を手繰り寄せるための、スタートアップの形を取った市民運動体です」と高らかにうたっています。なかなかカッコいいですね。

桑名市もこのGrafferと提携しているということをテレビのニュース番組でたまたま知りましたので、早速市のHPにアクセスしてみました。



なんか四角いタイルが一杯あって目が回りそうなページですが、この「電子申請」というタイルをクリックします。Grafferと提携しているのは住民票のコピーを申請するところです。マイナンバーカード、クレジットカードが必要です。試しに住民票1通を申請してみました。

申請から2日後に市から住民票が送られてきました。さすが桑名市、デジタル化が進んでいます、と言いたいところですが、この程度でデジタルか?という感じです。

デジタル化というのは紙の媒体を一切経ないでいろんな処理をすることで、途中で1つでも紙媒体にしてしまったのでは何の意味もありません。こんな程度でデジタル化したという免罪符にしていてはいけません。現状ではナンチャッテレベルです。

受付だけはオンラインですが、「市役所で住民票のデータをプリンタで印刷してそれを折って封筒に入れて糊で封をして郵便局へ持っていき、郵便屋さんがウチに持ってきてくれて、私が封を切って住民票の紙面を見る」、以上の「  」内の部分がオンライン、コンピュータ上でできないとデジタル化ではありません。

コロナ禍で露わになった日本のデジタル化度の低さ、行政の皆さん、しっかり勉強して本気でやってください。