リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

師走のひととき

2020年12月30日 22時11分43秒 | 日々のこと
牛乳がなくなりそうなので、柿安に買いに行きました。柿安は私が小さい頃は街のお肉屋さんで美味しい肉で評判のお店でした。その評判のお店が今では全国ブランドになり、旧桑名城の一角、鎮国守国神社に隣接する場所に本社を構え、その一階がお肉と高級食材を売るお店になっています。イメージ的には桑名版成城石井といったところでしょう。暮れも押し迫っていますので、沢山の方がいらっしゃっていました。



普段の駐車場では足りないので、道を挟んだ三の丸公園の駐車場も臨時駐車場になっていました。店の中が密になっているのはちょっと避けたいところでしたが、お目当ての牛乳「木次牛乳」ここしか売っていませんので、さっとお店にはいりさっさと退店しました。

帰りに貝の佃煮を製造販売している貝藤さんに立ち寄りました。ちょうど蜆の佃煮(時雨煮)を切らしていたところでした。



店に入り蜆を求めると、ウチは蜆はやっていないとのこと。ああ、そうでした。貝藤さんには頻繁ではありませんが、何度も来たことがあります。話し好きの女将がいていろいろ話しているうちに、結構な買い物をしていました。若い女将さんがいらっしゃったので、おばあさんはどうされていますかと尋ねると、2年程前に97歳で他界したとのこと。亡くなる直前までお店に立っていてお元気だったとのことで、よく店の前は通るのですが、いつもまた今度と思いつつ通り過ぎていたのが悔やまれます。貝藤さんでは浅利と昆布の佃煮を買いました。ここの昆布の佃煮は厚くもっちりしたいい昆布を使っていてとてもおいしいです。帰りに駐車場から車を出そうとすると、BMV5シリーズが道端に停車してきました。貝藤に買い物のようです。繁盛ですね。

蜆は同じ八軒通り沿いの新九郎貝新で買うことにしましたが、残念なことにお店はお休み、もう少し先の新七貝新にしようかなと思いましたが、今日は今まで買ったことがないところにしようかなと思い、鍛治町の貝増へ。店の前には先客のベンツがいましたのでやむなく路駐。



ベンツのお客さんは各種佃煮を大量購入していました。どなたかにプレゼントでもされるのでしょうか。私は粛々と蜆を200グラム購入いたしました。

帰路につきましたが、雨がぽつぽつ、今日夜半は雪に変わるというお天気情報でした。カーステレオのFocal スピーカーからはちょうどユーミンの最新アルバムが終わりまで行き、また最初の曲に戻っていました。SPレコードの針音で始まり、マイナーセブンで始まるヒプノーシスなイントロが振り子時計の打刻音を表しているようで、過去の世界に誘います。

・・・アントワープの静かなオリンピック、空席だらけのコロシアム、テニスコートの孤独なギャツビーは、どんな野望に敗れたの・・・

ことしも残すところあと一日となりました。