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選べる安心感

企業向けソフトウェアを作っているサイボウズでは、成果重視型の評価制度と、プロセスを重視する年功重視型の評価制度を選ぶことができる仕組みを用意している。

現在のところ成果型を選んだ人が95%。年功型を選んだ5%の方は全員女性だそうだ。しかし、選択型人事制度を導入してから、離職率は20%台から10%を切るまで低下したという。

山田人事本部長は、次のように語っている。

「こういう制度は、使われるかどうかは別として、用意しておくことが重要だと思う。」

学習を促進するためには、適度な緊張感と安心感が必要だと言われている。同じ成果主義の人事制度の下で働いていても、「自分が選んだ」のか、「会社が選んだ」のかでは、心理状態が大きく違うだろう。

同社では、年齢が上がるにつれて、成果型から年功型へ移行する社員が出てくることを予測し、仕組みを整えているという。

メンバーの能力が発揮しやすい『』をつくることが、経営の大事な役目だと思った。

出所:日経産業新聞2008.10.15
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