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わたしの神よ、わたしを御心に留め、お恵みください

わたしの神よ、わたしを御心に留め、お恵みください
(ネヘミヤ記13章31節)

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『永遠の門 ゴッホの見た未来』(映画メモ)

『永遠の門 ゴッホの見た未来』(2018年、 ジュリアン・シュナーベル監督)

ゴッホの評伝的映画。

ゴッホを演じるウィレム・デフォーがゴッホそっくりなので驚いた。

自然を愛するゴッホが、自然の中で絵を描いているのが嬉しそう。バックのピアノが心に響く。

絵は自然の中にある それを解放するだけだ

僕が見ているものを人々と分かち合いたい

と語るゴッホだが、彼が生きている間に分かち合うことは少なかったといえる。

しかし現在、多くの人がゴッホの世界を共有している。

絵は時を超えて世界を伝える手段だな、と思った。

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『緋色の研究』(読書メモ)

コナン・ドイル(延原謙訳)『緋色の研究』新潮文庫

シャーロックホームズシリーズの第1弾を読んでみた。

アフガニスタンで軍医をしていたワトソンが怪我のため帰国し、ロンドンで下宿を探していたところ、ホームズとルームシェアすることになる。

そこに、2人のアメリカ人が殺されるという事件が勃発し、警察官がホームズに協力を依頼し、捜査が始まる。

本書で印象に残ったのは、次の箇所。

「『君は探偵術をこれ以上は不可能だというところまで厳正な科学に近づけたんだねえ』ホームズは私の言葉と、それをいう私の熱心さとを喜んで、顔を赤くした。私はすでに気づいていたことだが、彼は自分の探偵術について褒められると、まるで美貌を讃えられた女性のように、敏感に反応するのである」(p. 65)

どうやら、ホームズは褒められると喜ぶ「犬的な人」らしい。

なお、この小説の前半はロンドンでの捜査の模様が描かれ、後半は事件の背景となるアメリカでの物語(モルモン教にまつわる事件)が語られる構成になっているのだが、後半のストーリーがアクション映画のようで面白かった。

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あなたは、他人を裁きながら、実は自分自身を罪に定めている

あなたは、他人を裁きながら、実は自分自身を罪に定めている
(ローマの信徒への手紙Ⅰ, 2章1節)

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『さよなら、人類』(映画メモ)

『さよなら、人類』(2014年、ロイ・アンダーソン監督)

シュールで前衛的な映画。

吸血鬼の牙、歯抜けおじさんのお面、笑い袋といった「面白グッズ」を売る2人組の冴えない中年セールスマン、サム(ニルス・ウェストブロム)とヨナタン(ホルガー・アンダーソン)が主人公。

細切れの短い場面が折り重なって編集されているのだが、ストーリーというストーリーはない

強いて言えば「人間の愚かさ」を描いているともいえる。

印象に残ったのは、サムとヨナタンの友情らしきもの。

喧嘩をしては仲直りし、つかず離れずの二人にとって、お互いはかけがえのない存在なのだ。

人生における「親友」の大切さが伝わってきた。



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『処刑前夜:死刑囚のうたえる』(読書メモ)

北山河・北さとり編『処刑前夜:死刑囚のうたえる』東京四季出版

神谷美恵子著『生きがいについて』の中で紹介されていた書。

実は2年前に購入していたが、重すぎてためらっていた

意を決して、連休中に一挙に読んだ。

俳誌『大樹』の主観であった俳人・北山河氏と娘のさとり氏は、昭和24年から死刑囚に俳句を教えており、そのときの受刑者の句と手記をまとめたものが本書である。

ほとんどの死刑囚は強盗殺人等の重罪を犯しているにもかかわらず、その俳句や手記は、人間味にあふれ、哲学的な深さを感じさせるものばかり。

朝鮮半島出身の菊生さん(俳号)は、刑務所の中で日本語の読み書きを習い、6か月たらずで次のような文章を残している(原文のまま)。

「私わことばや字をならいながら俳句お自分の友だちとおもいべんきょしています。俳句はさびしい私のきもちを一ばんよくしってくれる友だちです。俳句をならったおかげで蝿ともたのしくあそぶことができます。火取虫がぶんぶんと電とうのまわりをとんでいるもわたしをなぐさめてくれるとおもうとうれしいです」(p. 74-75)

菊生さんの句。

キラメル(キャラメル)で蝿と別れの茶をのんだ」p.84)

しかし、俳句を習い、生きがいを見つけ、人間として、俳人として成長しては、処刑されるという繰り返しが本書に綴られており、やるせなくなる。

死刑囚の一人、天民さんは、日々の生活について次のように語っている。

「では、必要以上に私たちの心を慰められるものは与えられていないのでしょうか。いえ、私たちには信仰が、芸術が、俳句が、自然が与えられているのです。空の青さ、日の暖かさ、空気のすばらしさ、そして信仰や俳句を通しての人の真実の情を静かに深く見つめ味わい、感謝のうちにそれを身にしみとおらせることができます」(p.209)

俳句という芸術の力を媒介として、北親子をはじめとする『大樹』メンバーの活動が、限られた時間の中で、死刑囚の方々に生きる希望を与えたといえる。

本書を読み、一日一日を、ていねいに、大切に生きることの大切さが伝わってきた。


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目を高く上げ、誰が天の万象を創造したかを見よ

目を高く上げ、誰が天の万象を創造したかを見よ
(イザヤ書40章26節)

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『四つの署名』(読書メモ)

コナン・ドイル(延原謙訳)『四つの署名』新潮文庫

シャーロック・ホームズ・シリーズを読むのは初めてである。

本作は2作目のようなのだが、出だしからホームズがコカインを打っている場面があり驚いた。

ホームズはなぜコカインを打っているのか?

それは、ワクワクする事件がなくて、つまらないからである。

「なんにもない。だからコカインをやっているのさ。僕は何かしら頭を働かせる問題なしじゃ生きていられない。考えること、それをのぞいてどこに人生の意義があるというのだ?」(p. 17)

そこへ、インド王族の秘宝に絡んだ案件依頼があり、ホームズは薬物に手を出すことなく、事件に没頭する。

ちなみに、理想的な探偵として必要な条件は3つあるという。それは、「観察力」「推理力」「知識」である。

本書の事件において、ホームズはこれら3つの力をフル活用している。

とにかくすごいのは「観察力」なのだが、そこで得た事実から「推理」するために必要なのが「知識」である。ちなみに、ホームズは、いろいろな豆知識を持っていて、それが推理の根拠となる。

これら3つの能力は、探偵だけでなく、通常の仕事においても重要になる、と感じた。

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あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい

あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい
(ヨハネによる福音書7章7節)

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『フル・モンティ』(映画メモ)

『フル・モンティ』(1997年、ピーター・カッタネオ監督)

舞台はイギリスのシェフィールド。

鉄鋼業が衰退し、失業者があふれる中、鉄工所をクビになった6人のダメ男たちが復活を狙った手段が「ストリップ・ショー」。

ちなみに、「フル・モンティ」とは、「なにもかも」「すっぽんぽん」の意味である。

はじめは、ストリップに躊躇するメンバーなのだが、人間として成長しながら、何とか公演にたどりつくという物語。

よく考えてみると、「すっぽんぽん」になるには、相当勇気がいる

我々はいろいろな鎧を着ているので、なかなか丸裸になることはない。

そんな中で、バンジージャンプをするように「すっぽんぽん」になれるかどうかが、人生を決める瞬間もあるだろう。

意外と深い映画だと思った。

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