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今泣いている人々は、幸いである、あなたがたは笑うようになる

今泣いている人々は、幸いである、あなたがたは笑うようになる
(ルカによる福音書6章21節)

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『みんな元気』(映画メモ)

『みんな元気』(2009年、 カーク・ジョーンズ監督)

題名と違って、切ない映画である。
(イタリア映画のリメイク)

奥さんに先立たれ、定年後の生活を送るフランク(ロバート・デ・ニーロ)は、大人になった4人の子供たちのためにパーティの用意をするものの、皆からキャンセルされてしまう。

しかたがないので、全米に散らばる子供たちを訪ねるものの、冷たい対応を受けるというストーリー。

なぜか?

フランクは子供たちに期待しすぎるためである。

そんなフランクも少しずつ学んでいくのだけれども、悲しい出来事が・・・

期待するのは良いが、「期待を押しつける」のは問題だ、と思った。
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『魂の精神科訪問看護』(読書メモ)

西島暁子『魂の精神科訪問看護』幻冬舎

本書のカバー写真が厳しい表情なので、キツイ方かと思って読んだところ、とても謙虚でソフトな語り口だった。

精神科における訪問看護は効果が高いという。なぜか?

それは、患者がどのような生活をしているのか、家族がどういう人かがわかるからである。そうした生活情報から、病気の原因や対応策を練ることができるわけだ。

本書を読んで印象に残ったことは「自立をサポート」するために「関わりすぎない」という点。いつまでも支援し続けると、依存心が生まれ、患者が自立できないのだ。

これは、人材育成にも共通する重要ポイントである。

ちなみに、著者の西島さんは、病院勤務時代、仕事をし過ぎてうつ病になり、措置入院をしたことがある。その時、主治医から言われたことがその後の指針になっているという。

「主治医は私に、自分で思っているほどのキャパシティが自分にはないこと、そして自分は弱い人間であることを知るように言いました。さらになんでもイエスと言ってはいけない、自分のキャパシティの80%の力でやりなさい、などこれまで私が一度も言われたことがないようなアドバイスを次々にくれたのです」(p.66)

精神科訪問看護ステーションを経営するようになってから、自分自身に、そしてスタッフにも「80%の力でやりなさい」と伝えているらしい。

タフな仕事ほど「8割主義」でやらないと続かない、といえる。







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あなたたちが主と共にいるなら、主もあなたたちと共にいてくださる

あなたたちが主と共にいるなら、主もあなたたちと共にいてくださる
(歴代誌下15章2節)

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『看護師・医師を育てる経験学習支援:認知的徒弟制による6ステップアプローチ』

少し前になりますが、神戸赤十字病院副院長の築部卓郎先生との共著で、『看護師・医師を育てる経験学習支援:認知的徒弟制による6ステップアプローチ』という本を医学書院から出版いたしました。

「認知的徒弟制」とは、著名な組織論研究者であるアラン・コリンズやジョン・S・ブラウンが提唱した概念で、高度な認知スキルを学習するときに役立つ指導法です。

認知的」とは、思考力や問題解決力のようなスキルを鍛えるのに適しているということを、「徒弟制」とは、経験豊富な人が経験の浅い人を指導するということを意味しています。

具体的には、次の6つのステップに沿った指導ですが、経験から学ぶことをサポートする上でも有効です。
(用語はわかりやすい言葉に変えています)

①モデル提示=手本を示し、観察の機会を与える
②観察と助言=活動を見守り、具体的に指導する
③足場づくり=成長に合わせて支援を少なくする


④言語化サポート=質問によって思考を言語化させる
⑤内省サポート=熟達者と比較させ、振り返らせる
⑥挑戦サポート=自律的な挑戦をうながす

 
①から③は伝統的な徒弟制と共通する指導であり、④から⑥が複雑な認知スキルを高めるために必要となる指導です。つまり、言語化や他者比較によってリフレクション(内省)を促し、自分で問題解決できるように導くところが、認知的徒弟制の特徴だといえます。

また、この指導方法は、「経験する」→「内省する」→「教訓を引き出す」→「応用する」という経験学習サイクルに沿って学ぶことをサポートするものです。

つまり、認知的徒弟制の「モデル提示→観察と助言→足場づくり」によって、質の高い経験を提供することができ、「言語化サポート→内省サポート」によって、学習者の内省や教訓抽出を支援し、「挑戦サポート」を通して、教訓の応用を促します。

具体的な指導イメージをもってもらうために、本書には、新人看護師、中堅看護師、新任の副看護師長、心臓外科医師の事例を載せています。

なお、6ステップモデルは、看護師、医師以外の職業にも適用できます。

本書が、部下・後輩の指導に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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ジョブスのスピーチ

YouTubeの中で「Apple創業者スティーブ・ジョブズのスタンフォード大卒業式スピーチ」という映像があった。

自ら起業したアップルからクビになったジョブスのメッセージが凄い。

「たまらなく好きなことを見つけろ」

ジョブスはアップルをクビになったことで、自分がやるべきことがわかったようだ。

どんな酷いことがあっても「自分を導いてくれている」と思うことが大事、だと思った。
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いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい

いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい
(マルコによる福音書9章35節)

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『小説吉田学校』(映画メモ)

『小説吉田学校』(1983年、森谷司郎監督)

吉田茂と吉田チルドレン的な政治家たちの物語。生々しい政治の世界がよくわかる作品である。

外交官出身の吉田茂(森繁久彌)が、「日本のため」に奮闘する前半に対し、徐々に「自分のため」に動くようになってしまう後半のコントラストがみどころ。

娘の和子(夏目雅子)から「今のお父さまは嫌い!」と言われる場面が印象的である。

同じ人間なのに、状況や時間の流れによって「仕事の動機」が変わってしまうわけだが、よく考えるとそうかもしれない。

ピュアな時代のマインドを忘れてはいけない、と思った。





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むなしいものを慕ってそれて行ってはならない

むなしいものを慕ってそれて行ってはならない
(サムエル記上12章21節)
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『ザ・ファイター』(映画メモ)

『ザ・ファイター』(2010年、デヴィッド・ラッセル監督)

肉体系シンプル映画かと思いきや、意外と深い映画だった(実話ベース)。

シュガー・レイ・レナードからダウンを奪ったことを自慢する元天才ボクサー・ディッキー(クリスチャン・ベール)は薬物中毒

その弟ミッキー(マーク・ウォールバーグ)は、兄ほどの才能はなく勝ったり負けたりの中途半端なボクサー(努力家)。

そんなミッキーが世界戦に挑む中で、兄ディッキーがコーチしたり、ぶつかりあって離れたりしながらストーリーが進む。

この映画で異彩を放っているのは、毒母ともいうべきアリス(メリッサ・レオ)。なにかとしゃしゃり出てきて、ミッキーのボクシング・マネジメントにも口を出し、ミッキーに嫌がられている。アカデミー賞助演女優賞を受賞したのもうなずける快演である。

映画のメインテーマは、「努力は才能に勝る」と同時に、「天才的インスピレーションは大事」という点である。

つまり、「努力」だけで成果が上がるほど世の中は甘くはなく、「戦略」が重要になるということ。その戦略を授けるのが薬物中毒のディッキー。

まじめな弟の躍進を支えるのが、ダメだけど天才な兄なのである。

ボクシングを超えて、いろいろな領域に生かせそうな原理だと思った。






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