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『恋に落ちたら…』(映画メモ)

『恋に落ちたら…』(1993年、ジョン・マクノートン監督)

気が弱い刑事ドビー(ロバート・デ・ニーロ)は、死体の写真を撮る専門家。ギャングのボスであるフランク(ビル・マーレイ)を偶然助けたことから感謝され、仲良くなる。

その後、フランクの手下である女性グローリー(ユマ・サーマン)を1週間の期限付きでプレゼントされる。初めは迷惑がっていたドビーだが、彼女の話を聞いていくうちに、徐々に恋が芽生えるという物語。

基本的にコメディ映画だけれども、「女性をモノ扱いし」「すべてを金で解決」しようとするギャングの考え方が徐々に伝わってきて、怖くなった。

我々は「人生の価値観」を暗黙に持っていて、それが人の行動を導いている、ということを実感した。

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『山の音』(読書メモ)

川端康成『山の音』新潮文庫

62歳の信吾は、妻・保子、息子・修一、息子の嫁の菊子と暮らしている。

同じ会社に勤務する修一が愛人を作り、菊子を気遣う信吾。そこに娘・房子が2人の子供を連れて戻ってくる様子が綴られているのが本書。

いつでも「家族は何らかの問題を抱えている」ということがリアルに伝わってくる作品である(ただ、ちょっと期待はずれ)。

カバーに「息子の嫁に恋をした」とあるが、少し違和感があった。あこがれていた昔の女性を投影しているという意味では、ある種の恋かもしれないが・・・

ちなみに、本作は1950年前後に書かれているのだが、62歳の信吾が「老人」として描かれているのに時代を感じた。

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安らかに信頼していることにこそ力がある

安らかに信頼していることにこそ力がある
(イザヤ書30章15節)
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『ウルトラミラクルラブストーリー』(映画メモ)

『ウルトラミラクルラブストーリー』(2009年、横浜聡子監督)

青森でおばあちゃんの畑仕事を手伝う陽人(ヨウジン)(松山ケンイチ)は25歳。天衣無縫で子供のような人である(脳に障害あり)。

東京から来た保育士の町子先生(麻生久美子)に一目ぼれをして、アタックしまくるが、ハチャメチャな陽人は相手にされない。

しかし、あるものを浴びると普通の振舞いができることを発見した陽人は、町子先生に好かれるために危険を冒すという物語。

映画の前半はイマイチだったけれど、後半はグッときた(ただし、ラストは?)。

感動したのは、脳にハンデを負っている陽人が、目覚まし時計やカレンダーを使って自分の生活をコントロールしていること。

自分が抱える問題に対処するための「創意工夫」が大切だな、と思った。

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『力の結晶』(読書メモ)

中村天風『力の結晶: 中村天風真理瞑想録』PHP研究所

少し心が弱っているときに本屋で見つけて読んだところ、とても励まされた。

講義録なので、まるで本人が目の前で話しているかのような臨場感がある

本書のメッセージを要約すると「人間は宇宙霊(神)からエネルギーを得ているが、そのパイプが心である。心をポジティブにすれば、たくさんエネルギーをもらえるが、ネガティブになるとパイプが詰まってしまう。だから常に心をポジティブに保て!」ということ。

各章の最後に「誦句」が掲載されているのだが、その一部を紹介したい(運命の誦句)。

「平素出来るだけ何事に対しても、感謝と歓喜の感情をより多くもてば、宇宙霊の与えたまう最高のものを受けることが出来るのである。かるが故に、どんな事がっても、私は喜びだ、感謝だ、笑いだ、雀躍(こおどり)だと、勇ましく溌溂と人生の一切に勇往邁進しよう。」(p.183)

個人的には「雀躍(こおどり)」が好きである。

ちなみに、この考え方は聖書の言葉とも共通している。

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」(テサロニケの信徒への手紙I 5章16節)

心のマネジメントは、やろうと思えばできる、と思った。










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力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ

力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ
(コリントの使途への手紙II 12章9節)

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『イーディ、83歳 はじめての山登り』(映画メモ)

『イーディ、83歳 はじめての山登り』(2017年、サイモン・ハンター監督)

ロンドンに住む主婦イーディ(シーラ・ハンコック)は83歳。

30年間介護してきた夫が亡くなり、娘からは介護施設への入居を勧められるが、それを断る。

なんと、挑戦したのはスコットランドでの山登りである。

登山用品店のジョニー(ケビン・ガスリー)の指導を受けながら、登山の準備を進める様子を描いたのが本作。

これほど幸せな数日間を過ごせたのはいつぶりか。思い出せないほど

というセリフが響く。

この映画を観て、「始めるのに遅すぎることはない」という言葉を思い出した。




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わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。

わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。
(ヨブ記1章21節)
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『藤沢周平 遺された手帳』(読書メモ)

遠藤展子『藤沢周平 遺された手帳』文春文庫

藤沢周平が残した日記に、娘さんが解説を加えた書である。

藤沢周平の息遣いが聞こえてくるような記述が多かった。

意外だったのは、あの藤沢周平が、直木賞をかなり意識していたこと。

無欲の人」というイメージがあったが、やはり彼も普通の人間であることがわかり、少しほっとした。

もう一つ驚いたのは、サラリーマンを辞めて、作家に専念した後の仕事ぶり。

当たり前かもしれないが、常に原稿に追われていて、息つく暇もないのだ。

「良い作品は、じっくり書くもの」と思っていたけれど、「締め切りに追われながら書く」というのが実態のようだ。

この点についても、少しほっとした。

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『ジュディ 虹の彼方に』(映画メモ)

『ジュディ 虹の彼方に』(2019年、ルパート・グールド監督)

レネー・ゼルウィガーつながりで観てみた。

『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズとは全く違う、鬼気迫る演技に驚いた(歌の上手さにもびっくり)。

オズの魔法使いで脚光を浴びたジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)だが、薬物、飲酒、借金づけとなり、家族とも別れ、出稼ぎのためにロンドンで興行をすることに。

47歳の若さでロンドンで亡くなるまでの半年間にフォーカスしたのが本作である。

子役俳優を道具とみなすハリウッド映画界の犠牲になったともいえるガーランドの姿が描き出されており、切なくなる。

本作で良かったのは、ガーランドファンであるゲイのカップル。どんなときもガーランドを応援してくれるのである。

たとえ数が少なくとも、本物のファンや友を持つことの有難さが伝わってきた。




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