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ネット調査のカギ

最近、手軽に消費者に対してアンケート調査を実施できるインターネット調査う企業が増えているようだ。

僕も、ある会社との共同研究でインターネット調査を利用したことがある。予備調査で利用したのだが、データを分析した感じでは「そんなに悪くない」という気がした。

質の悪いデータだと、統計解析したときに「ちょっと変な結果」が出るが、ネット調査データはそんなに違和感はなかった。ただ、一つ一つの質問に丁寧に答えているわけではない、という印象を持った。

博報堂で市場調査を担当している中川英三氏によれば、ネット調査会社を選ぶ際の基準は2つある、という。

一つは、調査会社がモニターの属性情報を詳細に把握しているかどうか。これは、企業がターゲットとしている消費者を特定して調査ができるかを左右する。

二つめは、調査に対する慣れから生じる特殊な回答を排除する仕組みを持っていること。モニターの過去の回答履歴を記録し、慣れが生じている人たちを除かなくてはならない。

一番怖いのは「調査への慣れ」だろう。慣れてくると、自分の思いよりも、調査主体の期待を予測して答えてしまうようになるからである。

しっかりとモニターをメインテナンスしている会社に頼まないと、消費者の動向を読み違えることになる危険性もありそうだ。

出所:日経産業新聞2008.10.27
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