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『マルコヴィッチの穴』(映画メモ)

『マルコヴィッチの穴』(1999年、スパイク・ジョーンズ監督)

売れない人形使いのクレイグ(ジョン・キューザック)が、転職先のオフィスで、不思議な穴を見つける。

その穴に入ると、有名俳優ジョン・マルコヴィッチ(ジョン・マルコヴィッチ)の脳の中に入れるのだ(15分だけ)。

クレイグは、この穴を使って、会社の同僚マキシン(キャサリン・キーナー)とビジネスを始めるのだが、そこに妻のロッテ(キャメロン・ディアス)やマルコヴィッチ当人が絡みながら進む不思議な物語。

ストーリー展開が予想できないシュールな作品である。

本作を観終わった後、「自分の身体を操っている人形使い」になった感覚があった。ちょうどマジンガーZを操る兜甲児(=ガンダムを操るアムロ)になった気分である。

生きるということは、「自分をどう操るか」という問題かもしれない。
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『「向いてる仕事」を見つけよう』(読書メモ)

トム・ラス(児島修訳)『「向いてる仕事」を見つけよう』(ダイヤモンド社)

ストレングス・ファインダーで有名なトム・ラスさんの著書だが、強みの分類が少し違っている。

本書によれば、人の強みは
・創造する力
・関係づける力
・実行する力

の3つに大別できる。

これはわかりやすい、と思った。

言い換えると
・何かを始める力
・協力する力
・物事を前に進める力

といえる。

ちなみに、本書の冒頭で、トム・ラスさんが16歳から40歳になる今まで、さまざまなガンと闘ってきたことが語られている。

そうした経験から「死を意識しながら日々を過ごすと、時間はもっと価値のあるものになる(p. 14)」「人間の成長にとっての最終的な目標とは、自分のためではなく、他者のために何かをすること(p. 20)」と述べている。

限られた時間の中で、自分の強みをどう使うか、が大事なると思った。






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人間にとって最も幸福なのは 喜び楽しんで一生を送ることだ

人間にとって最も幸福なのは 喜び楽しんで一生を送ることだ
(コヘレトの言葉3章12節)

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『74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる』(読書メモ)

牧師ミツコ『74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる』すばる舎

ミツコさんは一線を退いた牧師さん。

牧師である夫を亡くした後、娘さんやお孫さんに囲まれているものの、公営住宅で独り住まい。

2か月に1回くらい教会で説教をするが、その他はシルバー人材センターの仕事などをしながら暮らしている。

本書には、肩肘はらずに自然体で生活している様子が描かれている。

一番印象に残ったのは次の箇所。

「何かをするときに人のためだと思うと、『これだけやってあげたのだから、もっと感謝されたい』と思ってしまいがちです。でも、『自分のためにやっている』と思ったら、相手に見返りを求めなくなり、気持ちがとてもラクになりました」(p. 172)

これは大事な考え方だと思った。

対人ストレスを感じるときは、「ここまでしてやってんのに!」という気持ちになっていることが多いが、「自分のためだから」と思うと、確かに気が楽になる。

自分のために、人に尽くす」ことを意識しよう、と思った。
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『パパが遺した物語』(映画メモ)

『パパが遺した物語』(2015年、 ガブリエレ・ムッチーノ監督)

やはりラッセル・クロウが上手かった。

有名作家のジェイク(ラッセル・クロウ)は、自動車事故で妻を失ってから精神的な病に侵されてしまうが、根性で小説を書き、何とか一人娘のケイティ( アマンダ・セイフライド)を育てようとする。

本作は、ケイティが大人になりカウンセラーとして働いている場面と、小さなケイティをジェイクが育てるストーリーが並行して語られるという面白い構成になっている。

ジェイクと同様に心理的トラウマを負ったケイティも精神的問題を抱えているのだけれども、それを支える作家志望の彼氏キャメロン(アーロン・ポール)が良かった。

一番印象に残ったのは、事故後に出した作品が酷評を受けたジェイクが、自分たちについて書いた第2作『父と娘』を執筆するシーン。朝、娘を学校に連れて行ったジェイクが、校門の前で小説を書いているうちに、放課後になって娘が出てきたところで、はっと我に返る場面がある。

つまり、ほぼ半日の間、校門の前で集中して小説を書いていたのだ。

没頭することで名作が生まれる、と感じた。
(実話じゃないけど)






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養われて、彼らは腹を満たし

養われて、彼らは腹を満たし 
満ち足りると、高慢になり 
ついには、わたしを忘れた

(ホセア書13章6節)
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『あたしの一生:猫のダルシ―の物語』(読書メモ)

ディー・レディー(江國香織訳)『あたしの一生:猫のダルシ―の物語』小学館文庫

原題は"A Cat's Life: Dulcy's Story"だが、『猫の一生』とせずに『あたしの一生』と訳したところにセンスがある。
(「わたし」ではなく「あたし」という言葉を使っているところも)

本書は、猫のダルシ―が子猫として引き取られてから亡くなるまでを描いたもの。

猫の一生を通して、人間の一生について考えさせられる作品である。

ちなみに、ダルシ―は猫だけあって、上から目線で飼い主を眺めている。

「彼女は、あたしたちは友だちだって言った。でもあたしは知っているの。彼女はあたしのしもべ。あたしは彼女の女主人」(p. 24)

僕はどちらかというと犬派なのでムカついたが、飼い主が悲しんでいるときには、寄り添ってくれる

「彼女は夜中によく泣いていた。あまりにも悲しそうだったので、あたしはそばにいって膝にのってあげた。彼女があたしを抱くことができるように」(p.107)

本書には、ダルシ―による詩が挿入されているのだが、それが良かった。特に、後から飼われた雄猫のバートルビーが亡くなったときの詩の中にある次の一節が響いた。

「なにもかも贈り物なの
きょうという一日も
きのうも あしたも」
(p. 134)

これは深い。

家族や友人、そして日々起こるさまざまな出来事はすべて「贈り物」なのだ。

毎日の贈り物を大事にしよう、と思った。
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わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである

わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである
(マルコによる福音書2章17節)

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『ウッジョブ!:神去なあなあ日常』(映画メモ)

『ウッジョブ!:神去なあなあ日常』(2014年、矢口史靖監督)

大学受験に失敗した勇気(染谷将太)は、携帯の電波も届かない神去村で、1年間の林業研修に参加することに。

怖い先輩(伊藤英明)に叱られながら、徐々に仕事や地域になじみ、仕事人として成長する物語である。

やはり染谷将太が上手かった。

すぐに仕事を辞めてしまうタイプの勇気はなぜ続けられたのか?

それはたぶん、周りの人々のサポートがあり、打ち込む価値のある仕事だったからであろう。

自分たちの仕事(植林&手入れ)の成果(伐採)が出るまで100年かかるのが林業。

仕事の結果が出るのは死んだあと」という言葉が響く。

長期的な視点を持ちながら仕事をすることの大切さに気づいた。

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わたしは悪人が死ぬのを喜ばない

わたしは悪人が死ぬのを喜ばない。むしろ、悪人がその道から立ち帰って生きることを喜ぶ。
(エゼキエル書33章11節)

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