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教える、教えない

若手・中堅への教育の方法として「仕事の内容をわかりやすく言葉で説明して教える方法」と「手本となる先輩・上司の働き方を観察させ、本人に気づかせる方法」がある。後者は、「技を盗め」という言葉に代表される方法だ。

教えるアプローチと教えないアプローチ。どちらをとるべきだろうか?

企業でOJTが行われる場合、これらを組み合わせて用いていると思われる。そのウエイトは、仕事の特性や会社の風土によって異なるだろう。ただ、教えないアプローチをとる場合には条件がある。それは、

・手本となるロールモデルが側にいること
・ロールモデルの行動が見えること
・若手本人に学ぶ意欲があること

であろう。

伝統芸能や職人の世界で「技を盗め」といわれるのは、周りに優れた先輩がいて、彼らの行動をじっくりと観察することができる環境にあるからだ。

それに対して、今の企業における職場では、メールによるコミュニケーションが増えたため、先輩や上司の働きぶりが見えにくくなっている、という話を聞くことが多い。

手本となる先輩の活動が見えるように工夫することは、優れた実践コミュニティをつくりあげる上でも大切になる、と思った。


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