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好きだからやっている

俳優のインタビュー番組「アクターズ・スタジオ」にダスティン・ホフマンが出ていた。会場からの「なぜ演技をするのですか?」という質問に、「演技をすることが好きだから」と答えていた。

聴衆の大半は、演劇を学ぶ20代の学生たち。ダスティンが、次のように語る場面で番組は終わる。

「周りの人は「10年先を見なければいけない」とか、「演劇で食っていけるのか?」と言うけれども、そんなこと気にするな。演じることが好きなら、どんどん前に進め。僕はたまたま「卒業」に主演して成功したけど、そうでなくてもどこかで演劇をしていただろう。それは、演じることが好きだからだ。演劇を仕事にしてはいけない。」

「成功したダスティン・ホフマンだから言えるんだろう」という見方もある。しかし、この言葉は演劇を学ぶ学生に大きな励ましになったのではないか。「好きだからやっている」という感覚は、単純だけど、とても大切にすべき感覚だ、と思った。
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