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伝統を進化させる

昨日の経営学原理Ⅰの授業では、「組織変革」というテーマで演習を行った。現在あるいは過去において、部活・サークルやバイト先で経験した「組織変革」を思い起こしてもらい、「どのような介入を行ったのか?」「そのときに生じた変革への抵抗」「抵抗への対処法」について分析してもらった。

中学や高校時代の部活動について分析したケースが多かったようだ。ある学生は「今、分析してみると変革の構造が分かる。もしあの時に、これを知っていれば、もっとスムーズに変革を進めることができたのに…」と回想していた。

「皆、それぞれ所属していた社会で苦労を味わって生きているんだなあ」と感想を述べている学生もいた。「変革をうまく進めるためには、コミュニケーションが鍵になることがわかった」とコメントしていた学生は、なかなか鋭い。

印象に残ったのは次の意見。「今回の演習で考えさせられたのは「伝統」という言葉です。部活では「これは伝統だから」ということですまされることが多かった。この2文字でかたづけずに、しっかりと説明することが大切だと思った」

企業においても、伝統を守りつつ、変革して生き残らないといけない。伝統の良い部分を強化するとともに、捨てる部分は捨てて、「伝統を進化させる」ことが求められているのだろう。
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