goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

『バンクシー:抗うものたちのアート革命』(映画メモ)

『バンクシー:抗うものたちのアート革命』(2020年、エリオ・エスパーニャ監督)

バンクシーとグラフィティアートに関するドキュメンタリー映画。

インタビュー中心なのでちょっと単調だが、面白かった。

グラフィティアートとは、壁や建物にスプレー等で描かれる絵のこと。

本作では、警察による取り締まり対象だったグラフィティアートが、芸術として認められるプロセスが記録されている。

誰でもタダで観れて、世の中に対するメッセージ発信のためのグラフィティアートが、芸術として認められるようになったとたんに、その思想が損なわれてしまうジレンマが印象的である。

どんな世界でも、ビジネスに巻き込まれ、自分の仕事が商品化されるほど、本質を見失ってしまうことが多いといえる。

それを懸念したバンクシーは、サザビーで競売にかけられた「少女と風船」が高額で落札された瞬間、額に仕掛けてあったシュレッダーで絵を刻んでしまう

ただ、シュレッダーにかけられた絵がさらに値上がりしたのは皮肉である。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 今泣いている... まず、杯の内... »