松尾睦のブログです。個人や組織の学習、書籍、映画ならびに聖書の言葉などについて書いています。
ラーニング・ラボ
リーダーシップとマネジメント
「リーダーシップとマネジメントは違う」。これは、ハーバードビジネススクールの名誉教授ジョン・コッターの有名な言葉である。
コッターによれば、リーダーシップは「変革を必然的に生むもの」である。マネジメントは「計画や予算の策定、資源・人員の配置、フォーマルな組織を通した統制」を通じて複雑な環境に適応すること。これに対し、リーダーシップは「将来のビジョンを描き、それをメンバーに納得させ、インフォーマルな人間関係を通して、彼らのモチベーションと能力を高め」変革を成し遂げるものである。
では、リーダーシップは、マネジメントよりも大事なのか?そうではない。コッターは「すばらしいマネジメントが存在してもリーダーシップに欠けていれば、窮屈な官僚主義が発生してしまい、また強力なリーダーシップが発揮されていてもマネジメントが劣悪では、カルト集団になってしまう」という。両者のバランスが重要になる。
ここで問題となるのは、リーダーシップを発揮する場である。コッターは、現場で陣頭指揮をとるミドルマネジャーと、経営陣の対話が少ないことを指摘する。人事部が企画する企業内大学や研修という場が、外部講師を招く単なる勉強会になっていることを嘆く。
一つのロールモデルは、GEのクロートンビル研修所。今は引退したCEOジャックウェルチが、「会社をどの方向へ導きたいのか」についてマネジャーと深いコミュニケーションをする場となっていた。GEの事例は、研修という場が、やり方次第で、リーダーシップを発揮する場に転換できることを示してくれる。
出所:ジョン・P.コッター「瞑想するアメリカ企業内大学:マネジャー研修とリーダー教育は異なる」ダイヤモンド・ハーバード・ビジネスレビュー2002(December)
コッターによれば、リーダーシップは「変革を必然的に生むもの」である。マネジメントは「計画や予算の策定、資源・人員の配置、フォーマルな組織を通した統制」を通じて複雑な環境に適応すること。これに対し、リーダーシップは「将来のビジョンを描き、それをメンバーに納得させ、インフォーマルな人間関係を通して、彼らのモチベーションと能力を高め」変革を成し遂げるものである。
では、リーダーシップは、マネジメントよりも大事なのか?そうではない。コッターは「すばらしいマネジメントが存在してもリーダーシップに欠けていれば、窮屈な官僚主義が発生してしまい、また強力なリーダーシップが発揮されていてもマネジメントが劣悪では、カルト集団になってしまう」という。両者のバランスが重要になる。
ここで問題となるのは、リーダーシップを発揮する場である。コッターは、現場で陣頭指揮をとるミドルマネジャーと、経営陣の対話が少ないことを指摘する。人事部が企画する企業内大学や研修という場が、外部講師を招く単なる勉強会になっていることを嘆く。
一つのロールモデルは、GEのクロートンビル研修所。今は引退したCEOジャックウェルチが、「会社をどの方向へ導きたいのか」についてマネジャーと深いコミュニケーションをする場となっていた。GEの事例は、研修という場が、やり方次第で、リーダーシップを発揮する場に転換できることを示してくれる。
出所:ジョン・P.コッター「瞑想するアメリカ企業内大学:マネジャー研修とリーダー教育は異なる」ダイヤモンド・ハーバード・ビジネスレビュー2002(December)
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