箕面市の給食~おいしい給食をいっぱい食べましょう!

箕面市の給食は
①卵、牛乳、小麦等を調理に使わない「低アレルゲン献立給食」です
②市内産の野菜を優先的に使っています

畑訪問より(彩都地区)

2022年12月03日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
11月上じゅん、彩都(さいと)地区にある農家さんの畑を訪問しました。

紅葉がきれいな山並みが見える広い畑では、にんにくやねぎ、さといもなどが育っていました。

〈にんにく〉
お店で売っているにんにくは、1つの球根のように見えます。
でも皮をむいてよく見ると、いくつかの小さなにんにくが集まって、球根のようになっているのがわかります。
この小さなにんにくひとつひとつに芽があるので、畑に植えるときはにんにくをバラバラにして、小さなにんにくをひとつずつ土に植えて育てます。
畑では、10月に植えたにんにくが、緑の葉をのばしていました。

にんにくが大きく育って収かくできるようになるまでには、植えてから6カ月以上かかるそうです。
10月に植えたにんにくは、これから寒くなると葉が一度かれてしまい、そのまま冬をこします。
その後、春になって温かくなると、また新しい葉がのびてきて、にんにくがぐんっと育つのだそうです。
大きなにんにくに育つように、植える間かくをほどよく広くあけるのがコツだとか。
来年の5月ごろに、800個ほどのにんにくの収かくを予定しているそうです。

〈さといも〉
ほかの畑では、さといもが収かくの時期をむかえていました。
この日、農家さんが特別にほり出してくださいました。
さといもをきずつけないように、大きなスコップで、周りからほり起こします。

ぬけました!重い!!!
大きな土のかたまりから、白い根がたくさん見えています。

土を落とすと、子いもがいっぱい!

子いもにかくれて見えませんが、くきとつながっている部分に、大きな「親いも」があります。
さといもは、親いもの周りに子いもがたくさんつくことから、「子孫繁栄(しそんはんえい:子どもやまごがたくさん生まれて家が豊かになる、という意味)」につながると言われ、おせち料理にも使われています。

こちらの農家さんの畑には、ビニールハウスもありました。

ビニールハウスの横に、黄色い大きなタンクがあります。
よく見ると、ビニールハウスとタンクの間には、ホースがつながっています。
これは何のためのタンクか、わかりますか?

答えはなんと、雨水をためるタンクです!
作物を育てるには、水がかかせません。
しかし、この畑では、作物にまくための水が近くにないので、雨だけがたよりなんです。
雨が降らないと作物がかれてしまうため、少しはなれた場所から水を運んでくるのですが、遠くから何度も水を運ぶのはとても大変ですね。
そこで、雨どいをビニールハウスの周りにつけて、できるだけたくさんの雨水をタンクに集め、作物を育てるために使っているそうです。

ビニールハウスの側面は、ロールスクリーンのように巻き上げたり下ろしたりできるようになっていて、外の空気が入らないようにしたり、逆に取り入れたりして、ハウス内の温度を調節するそうです。
ハウスの中では、ほうれんそうやカリフラワーが育っていました。

これから、冬にむけて、さといもやほうれんそう、ねぎなど、いろいろな野菜を出荷してくださる予定です。
楽しみですね。


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