箕面市の給食~おいしい給食をいっぱい食べましょう!

箕面市の給食は
①卵、牛乳、小麦等を調理に使わない「低アレルゲン献立給食」です
②市内産の野菜を優先的に使っています

畑訪問より(萱野地区)

2021年12月25日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
12月中じゅん、萱野地区にある農家さんの畑を訪問しました。
はくさい、ブロッコリー、きゃべつ、だいこんなどの冬野菜が、収かくの時期をむかえていました。

はくさいは8月ごろ、「ポット」と呼ばれる小さな植木ばちのようなものに種をまき、芽が出てある程度大きくなったら畑に植えかえます。
気温がまだ暖かいうちは葉が広がったままですが、寒くなると「結球(けっきゅう)」と言って、内側の葉っぱがぎゅっと巻いてくるそうです。
葉が巻いた後は内側の葉っぱが増えて、結球部分がどんどん大きくなります。

はくさいのさいばいでやっかいなのは「夜盗虫(よとうむし)」。
その名のとおり夜に出てきて、温かいはくさいの中に入りこみ、葉を食べてしまう虫だそうです。
確かにこの寒さでは、ちょっとだけ虫の気持ちがわかりますね・・・。

ブロッコリーは収かく時期を考えて、植える時期をずらして育てます。
そろそろ収かくができるくらいに大きく育ったブロッコリーと、これからまだまだ大きくなるブロッコリーがありました。

野菜をむだにしないために、一度に同じ種類の野菜を植えるのではなく、いろいろな種類の野菜を少しずつ作って出荷しているそうです。
こちらのうねでは、10月ごろに植えたキャベツが大きくなっていました。

別のうねでは、だいこんがもう収かくできるぐらいの大きさに育っていました。
冬の寒い間はそのままぬかずにおいておくと、2月ごろまでもつそうです。

ブロッコリーやはくさいは、ポットに種をまいてなえを育ててから畑に植えかえますが、だいこんは畑に直接種をまきます。
土の中に小さな穴をあけ、ひとつの穴に2つぶずつ種をまきます。
芽が出て少し大きくなったら、2本のうち1本をぬきます。
これを「間引き(まびき)」といいます。
植えた種が1つぶしかないと芽が出ないこともあるので、こうすることで芽が出ずに困ることがなく、また2本のだいこんが競争して大きくなろうとするのでより元気に育つそうです。
ぬいたほうのだいこんは「まびき菜」として出荷したり、ご家庭で食べたりされています。

訪問した日はビュンビュンと風がふく、とても寒い日でした。
寒さにたえようと、野菜は栄養をたくわえます。
つまりそれが冬野菜のあまみやおいしさに変わるのですが、寒い中での野菜の世話や収かく作業はとても大変ですね。
土がこおってしまうくらい寒い日にだいこんをぬくと、と中でぽきっとおれてしまうこともあるそうです。
冬の寒い日や夏の暑い日も、農家のかたは、おいしい野菜を育てようとがんばってくださっています。
そんな愛情いっぱいの野菜、残さずしっかり食べたい、食べてほしいと思います。

今年も給食でたくさんの箕面産野菜をいただきました。
ありがとうございます。
来年もどうぞよろしくお願いします。


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止々呂美(とどろみ)のゆずの加工場に行ってきました!

2021年12月24日 | 食育・地産地消

2021年12月4日のブログで、箕面市止々呂美(とどろみ)のゆずの収かくを手伝う「ゆず収かくサポーター」として、収かくを体験した様子をお伝えしました。
そのブログでもお伝えしたように、収かくされたゆずはそのまま出荷されるだけでなく、「ゆず果じゅう」や「ゆず皮スライス」などに加工してから出荷されます。
今回は、そのゆずの加工の様子をお伝えします。

箕面商工会議所(みのおしょうこうかいぎしょ)では、止々呂美(とどろみ)のゆずを箕面市のブランドとして全国に発信する「ゆずともみじの里・みのおプロジェクト」を実ししています。
このプロジェクトでは、収かくされたゆずを、果じゅうやペースト、皮スライスに加工して冷とう保存したり、皮スライスをさらにフリーズドライ加工してから粉末にしています。
冷とうしたり、粉末にして長期間常温で保存可能にすることで、収かくする時期だけではなく年中いつでもはん売できるので、いろいろな事業所でゆず商品の開発を進めやすくしています。
(「ゆずともみじの里・みのおプロジェクト」のくわしい内容は、箕面商工会議所のホームページ(外部リンク)をごらんください。)

給食で人気の「ゆずゼリー」も、このプロジェクトから生まれた製品です。
(学校給食専用商品なので、このゼリーを食べられるのは箕面市の小・中学校に通う人だけです!)

ゆずの収かく作業は、例年11月中じゅんから12月中じゅんごろ。
その1か月間は、週2回収かく作業、週4回加工作業と大いそがしで、毎年約10~12トンの収かく量のうち、9トンを加工するそうです。
ゆずは収かく後、皮も使用する「優等品」と、果じゅうのみ使用する「規格外」に分けられ、「止々呂美(とどろみ)ふるさと自然館」に運ばれます。
自然館の中の加工室では「止々呂美(とどろみ)ゆず生産者協議会」のかたが、ゆずの加工作業をされていました。
この日は、ゆずが12kg入ったコンテナが63個もありました。
これを1日で加工するそうです!
すごい量ですね。

加工室の中は、ゆずのさわやかな香りでいっぱい!
まずはゆずをきれいに洗います。
洗った後はザルに入れて、写真の右側のようにゆずに強い風をふき付けて、表面の水分をふき飛ばします。

次に、この機械でぎゅっとつぶして果じゅうをしぼります。

しぼった果じゅうを決まった量ずつはかって、ふくろに入れます。

専用の機械で「真空処理」(ふくろの中の空気をぬいて、ぴったりとふくろの口を閉じること)をします。

その後、せん度が落ちないように冷とうして保存します。

果じゅうをしぼった後の皮は、ひとつひとつ手作業できれいに中に残った果肉やうす皮、種などをスプーンで取り除きます。

皮の茶色く傷んだところを、これまたひとつひとつ、ハサミやナイフできれいに取り除きます。

「スライサー」という機械を使って、はば3mmにスライスします。

(右からきれいになった皮を入れると・・・)

(左からスライスされた皮が出てきます!)

スライスした皮を、決まった量ずつふくろに入れます。

これも真空処理して、冷とう保存します。
この皮は、マーマレードの材料にもなるそうです。

この日の加工作業にはありませんでしたが、皮をはば1.5mmにスライスしてからフードプロセッサーにかけてペースト状にした「ゆずペースト」も、同じようにふくろに入れて冷とう保存されます。

ゆずの皮をフリーズドライ加工して粉末にする「ゆず粉」は、別の場所で加工作業がされているそうです。

果じゅうをしぼった後の皮から取り除いた果肉やうす皮、種も、捨てませんよ!
これらを使ってスキンケア商品などの開発を進めている事業所へ出荷します。

見学中、箕面商工会議所のかたが加工室に来られました。
「こんなゆず商品もできたよ!」と見せてくださいました。
(おいしそうなドレッシングです!)

このように、手作業で丁ねいに加工された「ゆず果じゅう」や、「ゆず皮スライス」「ゆず皮ペースト」などの加工品を使って、箕面市内の事業所のみなさんが「ゆずマーマレード」「ゆずドレッシング」「ゆずうどん」「ゆずケーキ」「ゆず石けん」など、箕面のゆずを使った製品を開発されています。
みなさんの近くのお店でもはん売されていますよ。
どんな製品が、どこのお店ではん売されているのかは、箕面商工会議所のホームページ(外部リンク)をごらんください。

止々呂美(とどろみ)のゆずは、収かくにも加工にも多くの人が関わって、私たちのもとに届いています。
今回、収かく体験や加工場の見学をさせていただいて、その大変さを実感しました。
箕面市自まんの特産品である「止々呂美(とどろみ)の実生(みしょう)ゆず」、大切に守っていきたいですね。


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止々呂美(とどろみ)のゆずの収かく体験をしました

2021年12月04日 | 食育・地産地消

箕面市止々呂美(とどろみ)のゆずが、収かくの時期をむかえています。
箕面市では、人手不足となっているゆず農家を応えんするため、毎年11月に「ゆず収かくサポーター」をぼ集しています。
今回はサポーターとして、ゆず収かくのお手伝いに行ってきました!

小春日和の11月、秋晴れの空とゆず!

止々呂美(とどろみ)地区の約40けんの農家のかたが、出荷用にゆずをさいばいされておられます。
今回行ったのは、「止々呂美(とどろみ)ふるさと自然館」から10分ほど歩いた場所にある農園です。

ゆずは、昔から「桃栗(ももくり)三年柿(かき)八年、柚子(ゆず)の大馬鹿十八年」と言われるように、実をつけるまで18年もかかるのだそうです。
そのため、5年ほどで実をつける「接ぎ木(つぎき)さいばい」にして、早く収かくできるように育てることが多いのですが、止々呂美(とどろみ)では種からじっくり育てる「実生(みしょう)さいばい」という方法で育てられています。
実生(みしょう)さいばいで育てられたゆずは、接ぎ木さいばいのものと比べて実が大きく、香りが良いのが特ちょうです
この農園のゆずはなんと樹れい80年だとか。
今年は豊作だそうで、高さ3~4mのゆずの木に、たくさんのゆずが実っていました。

ゆずの木は、放っておくとどんどん上にのびていってしまうので、枝が横に広がってのびていくように、木が若いうちに枝に重しをつけるそうです。
陽が全体にあたるようにしたり、上に登って収かく作業がしやすい枝ぶりになるように形を整えたりと、丁ねいに手入れをすることで、樹れいが80年になるゆずの木にもたくさんの大きな実がなるのですね。

止々呂美(とどろみ)ゆず生産者協議会のかたの指導のもと、さっそく収かくにちょう戦。
手が届かない高い場所のゆずは、協議会のかたがはしごをかけて木に登って収かくします。
(危ないのでサポーターは登りません)

協議会のかたが収かくされている木と別の木で、サポーターもさっそく収かく作業です。
ゆずの木には、するどくて大きなトゲがあります。

収かくする時にトゲで手をきずつけないように、厚い皮でできた手ぶくろをつけて作業開始です。
手の届く高さのところにあるゆずは、はさみで枝を切り取って収かくします。

しかし、手の届く場所になっている実ばかりではありません。
とはいっても、木登りは危ないですし、ちょっと無理・・・。

ですから、高い場所は「高枝切りばさみ」を使って収かくします。
はさみをのばして・・・チョキン!

この時、実を落とすと傷がついてしまいます。
「下でだれかがキャッチしてくれる?」
いえいえ、何度も言いますが、ゆずにはこんなするどいトゲがあるので、下でキャッチなどできません。
木の下に人がいることに気づかず、うっかり落として当たってしまうと、顔や頭にケガをしてしまうかも!

実は、はさみの使い方にコツがあります。
はさみの向きによって、実を落とさずにとることができるのです。
はさみの向きを確かめながら、落とさないようにそっとかごの中へ・・・。
手にも首にも力が入り、なかなか大変な作業です。

たくさんのゆずが収かくできました!
でも、これで終わりではありません。

次は、協議会のかたが「エボ取り」と呼んでいる、収かくしたゆずについている枝を短く切り落とす作業です。
なぜ切り落とさないといけないのでしょう?
それは、枝がついたままだと、かごの中でゆず同士がぶつかって傷つけてしまうからです。

できるだけ実の近くギリギリで切り落とすのがポイントです。


ゆずのするどいトゲをうっかりふんでしまうと、くつの底をつきぬけて足にケガをすることもあるそうです。
落とした枝もまとめて、人のふまない場所に捨てます。

エボ取りまでできれば、作業終りょう!
たくさんのゆずが収かくできました!!!

この後、表面の傷の有無などをひとつひとつ丁ねいに確認しながら、そのまま出荷するものと、マーマレードや果じゅうなどに加工するものとに分けられるそうです。
もちろん、給食にも使わせていただきます!
11月24日(水曜日)の「止々呂美(とどろみ)の香りすまし汁(じる)」は、止々呂美(とどろみ)のゆずをまるごとだしの中に入れて香りをつける、箕面市のオリジナルメニューです。
調理中も、給食室いっぱいにゆずのいい香りが広がりました。
12月2日(木曜日)の「ぶりのポン酢(ず)ねぎだれ竜田揚げ(たつたあげ)」のポン酢(ず)にも、止々呂美(とどろみ)のゆずを使いましたよ。
今年は豊作ということで、12月もまだ使わせていただく予定ですし、もしかしたら1月にも使えるかもしれません!
楽しみですね!


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畑訪問より(新稲地区)

2021年11月03日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
10月下じゅん、新稲(にいな)地区にある農業公社の畑を訪問しました。
5月になえを植えたさつまいもが、収かくの時期をむかえています。
収かくはどんどん終わっていて、あと2うね残すばかりです。

本日は、見学だけではなく実せん編!
先日、幼ち園の子どもたちがいもほり体験をしたそうですが、学校栄養士も園児に負けずにがんばるぞ!と、さつまいもの収かくを手伝いました。
まずは、青々としげったいものツルを切ります!


次に、ツルを片側によせて、黒いマルチシートをめくっていきます。
(ここまでで、けっこう息があがっています・・・)


本番はここから!
まずは手でほって、いもの位置を確かめます。

「え、スコップでほれば楽なのに・・・。なぜ使わないの?」
いきなりスコップでほると、いもを傷つけてしまうのです。
なるほど!

いもの位置を確かめたら、深くスコップを差しこんで・・・。

大きなさつまいもが、たくさんとれました!

さつまいもはあれた土地で育つと言われますが、土がかたいところではあまり大きくならず、小さなさつまいもばかりになってしまうとか。
ここ新稲(にいな)の畑は土がやわらかいので、さつまいもが大きく成長したそうです。

土がかたいところではほり返すにも力が必要なのでとても大変だそうですが、やわらかいと言われる新稲(にいな)の畑でも、2うね収かくするのに1時間近くかかりました。
農家さんや農業公社のかたは、もっとたくさんの畑の土をたがやし、野菜を育てて、収かくしています。
今回の収かく体験は短時間でしたが、それでも畑仕事の大変さを実感しました。
本当にありがとうございます。
今回ほったさつまいもをふくめ、農業公社で育てたさつまいもは、10月、11月の給食に納品してくださいます。
今がしゅんのおいしいさつまいもを、しっかりと大切に味わっていただきたいと思います。


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畑訪問より(萱野地区)

2021年08月14日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
7月下じゅん、萱野地区にある農家さんの畑を訪問しました。

暑い中畑を訪ねると、夏野菜がたくさん育っていました。

なす畑には、このような看板が・・・。
 

これは「大阪エコ農産物」をこの畑で育てていますよ、という目印です。
「大阪エコ農産物」は、農薬や化学肥料の使用を、通常の半分以下に減らしてさいばいされた、大阪府が認証する農産物です。
箕面の朝市(ホームページはこちら)などで、こんなシールをはって売られています。

 

この農家さんのなすも「大阪エコ農産物」です。
農薬や化学肥料を半分以下にして育てる、というのは、簡単なことではありません。
毎朝野菜の様子を観察して、野菜の葉っぱに異常がないか、虫がついていないかなど、丁ねいに確認します。
こんな風に、葉の色が少し変わっているのをみつけたら、農薬の代わりに納豆きんをうすめてかけて病気を防いだり、虫をとったりしているそうです。

病気や虫に負けない野菜作りには、何といっても土の力が大切。
ミミズや微生物(びせいぶつ)の力を借りていい土を作ることが一番だそうで、微生物(びせいぶつ)の力を生かすためにトラクターで耕す回数を減らしたり、米ぬかを入れたりしているそうです。
畑に入ると、土がやわらかくしっとりしていて、ふわっとしているのがわかります。

昔から「親の意見となすの花は千にひとつも無駄(むだ)はない」と言われるように、なすの花がさくと、ほぼ全部実をつけるのだそうです。
 (「親の意見となすの花は千にひとつも無駄(むだ)はない」とは、なすの花にはひとつもむだ
  になるものがなく、花がさけば必ず実をつけるのと同じように、親の意見というものはすべ
  て子どものためになるものですよ、ということわざです。
  「親の意見となすの花は千にひとつも仇(あだ)はない」とも言います。)

なすのへたの下に、白い線がくっきり見えるのがわかりますか?
これは、なすが、今日わずかの時間に成長して、大きくなった部分です。
この白い部分に太陽の光があたることによって、なすのむらさき色に変化するのだそうです。

なすの他にもオクラ、モロヘイヤなども育っていました。
とてもかわいいモロヘイヤの花。

大輪のオクラの花。

オクラの花も食べられるのを知っていますか?
さっとゆでて、ポン酢(ず)などをかけていただきます。
オクラの実と同じように、少しねばねばしています。

すくすく育っているオクラの実。

オクラの実は、こんなふうに上向きに育つのですね。

こんなめずらしい野菜も育てていらっしゃいます。

「オカワカメ」という野菜です。
肉厚の葉が特ちょうで、ゆでるとぬるっとしたねばりがあり、海そうのワカメに似ていることからそう呼ばれているそうです。

それにしても、ものすごい暑さ!
1時間ほど畑でお話を聞いただけですが、強い日差しと暑さにぐったりしてしまいました。
できるだけ朝の早い時間や夕方に作業をされているそうですが、暑い中の毎日の農作業は本当に大変だと思います。
こんな暑い中でも農作業をしてくださっているおかげで、おいしい夏野菜ができるのだなとあらためて感じました。
農家さんが、暑い日も、寒い日も、毎日がんばって育ててくださっている野菜です。
そのおいしさをしっかり味わって、残さずいただきたいですね。


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畑訪問より(新稲地区)

2021年07月17日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
6月下じゅん、新稲地区にある農家さんの畑を訪問しました。

新稲地区には多くの農地があり、たくさんの農家さんが給食に野菜を入れてくださっています。

こちらの農家さんは5月と6月に、新稲地区の学校を中心にたまねぎ、じゃがいもなどを入れてくださいました。
畑を訪ねると、とうもろこし、なす、トマト、かぼちゃ、きゅうり、いんげん、さつまいも、なすなど、たくさんの種類の夏野菜が育っていました。

まずはかぼちゃ畑。
葉っぱをどんどん増やしています。
葉っぱの下に、小さなかぼちゃを見つけました。
大きくなあれ!

にがうり(ゴーヤ)です。
葉っぱがしげっています。
残念ながら、まだ実は見られません。

きゅうりです。

写真はどちらもきゅうりですが、品種がちがいます。
「どちらのきゅうりが育てやすいか、おいしいか」など、植えた日、肥料、水やりなど生育記録をとって調べながら育てておられるそうです。
収かくのタイミングも大切で、たった1日おくれただけで、大きくなりすぎてしまうそうです。

収かくしたものがこちらの写真です。

大きい方のきゅうりが「ケンシロウ」という名前のきゅうりだそうです。
少し白っぽくて、表面のでこぼこがたくさんあるのがわかりますか?
収かくしたばかりのきゅうりをさわらせてもらうと、「いたい!」
新せんなきゅうりは、表面のでこぼこ(「イボ」というそうです。)にとげがあり、さわるといたいくらいでした。
日がたつと、この表面の「イボ」は元気がなくなって、とれていくのだそうです。

こちらの農家さんは、夏野菜だけではなく、すいかも育てておられました。
写真はすいかの葉っぱです。
下に「わら」をしいているのは、土の表面がかわかないようにするためだそうです。


夏はかぼちゃ、すいか、にがうり、きゅうり、ズッキーニ、とうがんなど「ウリ科」の野菜や果物がたくさん育ちます。
暑い夏にとれる野菜や果物には、体の熱をとり、体温を下げる効果があります。
季節の野菜や果物を食べることが、熱中しょうを予防することにもつながるのですね。
7月の給食にも夏野菜がたくさん登場しました。
夏休みの間も夏野菜をおいしくいただいて、元気に過ごしましょう。
8月や9月の給食にも、夏野菜が登場しますよ!


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この花が全部実になります。

2021年07月10日 | 食育・地産地消

箕面市内の畑には、夏が旬(しゅん)の野菜がたくさん育っています。
2021年6月12日のブログでしょうかいした「とうもろこし」は、ひとつの株からふたつの花がさいていました。
別の畑には、黄色い小さな花がたくさんさいている野菜がありました。

さて、何の野菜の花でしょうか?
黄色い花が並んでいます。
よく見てみると、花の下には小さな緑色の実がありますね。

正解は・・・

そう、「トマト」です!
この花が全部実になります。

たくさんのトマトが、たわわに実っています。
写真のトマトは、「さくらんぼトマト」という中型のトマトです。

畑によって、トマトの種類や成長の様子がちがいます。

赤く色づき始めたトマトもありました。

育つのが、とても楽しみですね!


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畑訪問より(彩都)

2021年06月19日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
5月下じゅん、彩都地区にある農家さんの畑を訪問しました。

この写真はとうもろこし畑。
「ウルトラスーパースイートコーン」というかっこいい名前のとうもろこしが、なんと7000本もあるそうです。

右、真ん中、左で、とうもろこしの大きさ(高さ)がちがうのがわかりますか?
右側は雄花(おばな)と雌花(めばな)がもうさいているとうもろこし、真ん中はまだ花がさいていないとうもろこし、左側には10cm~20cmくらいの、まだひょろっとしたなえが並んでいます。
同じとうもろこしでも植える時期をずらすことで、順番に収かくできるようにしているそうです。


<「ベビーコーン」って、なあに?>
農家さんから「ベビーコーンを食べたことがありますか?」と質問されました。
ベビーコーン?かんづめでよく見るヤングコーンのことかな?と思ったら、もっともっと小さいとうもろこしの赤ちゃんのことを「ベビーコーン」と呼ぶのだそうです。
ベビーコーンを見せていただきました。

 

花がさいている株の、一番上についているとうもろこしは収かく用。
大きくなるまで、そのまま大事に残しておきます。
その下の方にある、少しふくらみ始めたかな、というくらいのとうもろこしをとって、タケノコのように皮をむくと、中から小指よりも小さいとうもろこしが出てきました。
これが「ベビーコーン」です。
そのまま生で食べてみると「やわらかくて、あまくておいしい!」
初めて食べる味に感動しました。


<ズッキーニを守るたまねぎ>

こちらはズッキーニの畑です。
植えられたズッキーニのそばに、収かく後の葉がついたままのたまねぎが置かれていました。
たまねぎを落としたのかな?
いいえ、そうではなく、わざとたまねぎを置いています。
これには秘密があります。
ズッキーニは、「ウリハムシ」というキュウリやメロン、かぼちゃなどウリ科の野菜を好む害虫に食べられてしまうことがあります。
この害虫からズッキーニを守ってくれるのが、たまねぎ。
たまねぎのにおいや成分に防虫効果があり、たまねぎを横に置いておくだけで虫がこなくなるそうです。
農薬を使わなくても虫から野菜を守ることができる、すばらしい工夫ですね!


今回おうかがいした農家さんは、「収かく体験」ができる農場もされています。
「自分が野菜が苦手だったので、野菜が苦手な子どもたちにも興味を持っておいしく食べてもらいたい」という思いからだそうです。

畑を訪問すると新しい発見がたくさんあり、とても楽しいです。
毎月の給食だよりにも「箕面の畑だより」をのせています。
お話のほんの一部ですが、農家さんがどんなことを思いながら野菜を育てているか、どんな思いで給食に納品してくださっているか、そんな農家さんの思いを少しでもお伝えできれば、と思います。

箕面の農家のみなさま、これからもよろしくお願いします。


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1つの株に花が2つ

2021年06月12日 | 食育・地産地消

箕面市内の畑で、1つの株から2つの花がさいている、ふしぎな野菜を見つけました。
何の野菜の花か、わかりますか?

1つめの花は、これです。さて、何の花でしょう?
 

ヒント 2つめの花を見ると、わかるかな?

答えは「とうもろこし」です!
1つめの花は雄花(おばな)、2つめの花は雌花(めばな)といいます。
雄花(おばな)の花粉が雌花(めばな)について、とうもろこしが実を結びます。

雄花(おばな)の花粉が雌花(めばな)につくことを「受粉」といいます。
上の写真は、農家のかたが受粉させているところです。
黄色い花粉が葉っぱの上に落ちてますね。

とうもろこしは、同じ株の雄花(おばな)と雌花(めばな)で受粉しても、実を結びません。
別の株の雄花(おばな)と雌花(めばな)で受粉しなければ、とうもろこしの実ができないそうです。
だから、別の株同士で受粉しやすいように、とうもろこしは密集して植えるのだそうです。


おいしいとうもろこしが、たくさんできるといいですね!


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手巻きのりパッケージ作品しょうかい〈優しゅう作品〉

2021年03月14日 | 食育・地産地消

昨日のブログに続き、給食の手巻きのりのパッケージデザインのしょうかいです!

日本の伝統食である「のり」などのかん物について興味を持ち、給食を楽しんで食べてほしいという思いと、中学生の美術系クラブの日ごろの活動の成果を発表する場になればいいな、という思いから、パッケージデザインのぼ集をきかくしました。

残念ながらパッケージへの採用にはなりませんでしたが、とてもすてきな、楽しい優しゅう作品8点をしょうかいします。
採用作品同様、「食品パッケージ」というテーマにそって、のりを食べたくなるようなアイデアが満さいです。
こんなパッケージののりがあったら、のり巻きやおにぎりを作るのが、より一層楽しくなりますね!


〈優しゅう作品〉


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