みどりの野原

野原の便り

6月25日 ミャンマー4日目⑤(バガン) 籃胎漆器 馬毛胎漆器 パゴダ 操り人形

2015年06月25日 | Weblog
ウルシ工房見学

漆工芸はミャンマーを代表する伝統工芸だ。

 
           この工房では「籃胎漆器」を作っている。
籃胎とは
『裂いた竹を,表皮を取り去って籠(かご)に編んだもの。漆器の素地』
我が家にも籃胎漆器のお盆があった。

 
           細く割いた竹を手で器の形にしていく。
何でも内容にグルグルグルと・・なぜ同じ大きさになるの?と思ったら、口の大きさを決める「輪」が用意されていた。
口の大きさは決まっても膨らみ具合とか同じにするには相当の年季が必要だろう。
接着剤などは使っていないという。

途中にバラバラと崩れてしまったりしないのだろうか? できたものが崩れないのか? 
「きつくさわれば崩れますよ」と。

横の方では漆塗りの作業が行われていた。
 
       これがウルシ          刷毛でウルシを塗っている人


       手で塗っているのは泥?灰汁?ウルシ? 下塗り?

どちらにしてもかぶれないのかな?

「馬毛胎漆器」 

 
これは横糸を馬の尻尾の毛で編んでいく。     ひざの下に置いてあるのは馬の尻尾の毛


その素地にウルシを塗ったものを「馬毛胎漆器」という。竹に比べてしなやか。繊細だ。茶筒などに。

 
漆器に細かい模様つけるのも手作業。 コンパスのようなもので印をつけておいて後は手加減?
う~ん。技術と根気がいる仕事だ。  見てても肩が凝りそう。

ぐい飲みを2つ土産に買った。

パゴダに登った

 
(パゴダ名 不明)そんなに高くはないが、周りのパゴダや景色がよく見えた。

夕食のレストラン


        竹の灯り

 
ここでもコブ牛を食べた。しっかりした噛み応えがある。 多分働き者だったに違いない。


ここでも操り人形が演じられた。  人形と記念撮影 1ドルチップを渡す。


女性用トイレの表示 竪琴を引く乙女?
4日目は終わり。  バガン2泊目         次(5日目①)へ続く。
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6月25日 ミャンマー4日目④(バガン) ポッパ山 タウンカラット 竪琴を聞きながら昼食

2015年06月25日 | Weblog
ポッパ山 タウン・カラットに向かう。

 
途中からはポッパ山タウンカラットのある山の姿が見えた。ポコンと壷を伏せたような形。何、あれ!

麓のポッパ村に着く。
ここから標高737mの山の上の寺院タウンカラットへ777段の階段を登るという。登れるかなあ。

実は昨日、ガイドさんより「明日は770段の階段を登るので、ロンジーは履かないように」と指示を受けていたので、普通のズボンを穿いている。それと、いたずらザルがいるので注意するようにと言われる。
眼鏡も獲られることがあるというので、帽子も眼鏡もカメラもバッグにしまう。

 
  参道入り口 ここも靴を脱いで裸足で登る。          途中には土産物屋が並ぶ。

 
     サルのぬいぐるみ     飲み物かと思ったが、キンコウボクの花入りの「聖水」とのこと。

 
       階段  曲がって階段 また階段


途中には仏像や王様?らしい像を祀ったところ、壷が並んだ所は水飲み場らしい。


階段が続く。サルがあちこちにいる。目を合わさないように通り過ぎる。

 
タウンカラット頂上に到着 頂上には仏塔(パゴダ)や礼拝堂があった。

  
          金ぴかの仏様や銅鑼のようなもの。

 「ポッパ山 タウン・カラット」 って?
『ミャンマーの土着信仰の精霊ナッ信仰の総本山』

 「ポッパ山」 
標高1518mの山で死火山。タウンカラットへ登っている途中から少し離れた所に山の中腹が見えた。(山頂は雲の中)

「ポッパ山」と「タウンカラットのあるこの山」の関係がよくわからない。
私は「タウンカラットはポッパ山の中腹にある」と思ったが、友達はポッパ山が向うに見えたのだから「山とは離れているのでは」という。 なんかモヤモヤ。

帰って調べたところ『(タウンカラットがある岩山は)寄生火山の岩頸(ウィキぺディア)』だそうだ。
(『中腹』と書いてあるブログ、『小ポッパ山』『大ポッパ山』『岩山』と表現しているブログもある)
『タウンカラットのある岩山もポッパ山の一部』ということかなと理解した。

 
         頂上からの景色               登ってきた参道の屋根が連なって見える。

下り参道。
 
サルの群れの中には赤ちゃん連れのもいて可愛い。写真を撮りたい。けど襲われたら怖いし・・と思いながら1枚。
参拝客のスカーフを奪っていくサルも見た。

 
       麓に降りてきた。              麓もサルだらけ。
「770段」と恐れた階段は楽勝だった。 昨日のパゴダの方が1段の高さもあり力が要った。

 
       麓の店にドラゴンフルーツやシャカトウやグァバが並んでいた。  
シャカトウ食べたいな~と思いながらバスに戻る。

バスでお手(足)拭きが配られた。
「参道が濡れていた所はサルのおしっこです」 ええ~っ!と思うも後の祭。

少し下ったところからポッパ中腹のポッパマウンテンリゾートレストランへ。

 
                 標高800m レストランで昼食 


ビルマの竪琴のやさしい音色に包まれて昼食をおいしくいただいた。

 
鉢植のイランイランノキに花が咲いていた。いい香り。アロマや香水に使われる。
              右)赤い新葉の木は セイロンオーク。
セイロンオークは赤色の色素を採るラックカイガラムシの宿主になる木だそうだ。

次の場所へ出発。         次(ミャンマー4日目⑤)へ続く。
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6月25日 ミャンマー4日目③(バガン) ヤシ砂糖工房 コブ牛のコブをさわった。タナカ 

2015年06月25日 | Weblog
ヤシの花序液採取を見た後、ヤシ砂糖工房へ。


コブ牛が引き臼を回していた。

  
引き臼に残ったカスも食品になったり肥料になったり        油 
挽いていたのはピーナツと聞いた気がするけれど、ゴマ? ゴマもピーナツも引き臼で挽くらしい。

この辺はピーナツやゴマの産地 ゴマ油は安いそうだ。


 初めてコブ牛のコブをさわった!  おとなしくさわらせてくれた。 わあ、ぶよぶよ!
コブの中身は? 脂肪・・そう言えば私のお腹と手触りが・・・雄はコブが大きいらしい。

コブ牛は暑さや病気に強く、乳用・肉用・役用 などにされる。
ピーナツ畑で、荷物運びに活躍しているコブ牛を見てきた。
食事の時、お肉もいただいた。硬くて噛みごたえがあった。 コブ牛はなくてはならない家畜なのだ。


パルミラヤシの雄花序 と 果実が置いてあった。
採取用の素焼の壷はそのつど洗い、焼いて殺菌すると聞いた。   

パルミラヤシは雌雄異株 砂糖にされるのは普通雄株 雄花序の先端を切ってそこから出る液を集める。 
雌花序からも液は採れるが、果実が小さい時に先を切れば果実が大きくならないので、ある程度大きくなってから先を切って液を採る。
花序液はご飯に混ぜて食べることもあるらしい。

 
        鍋で花序液を煮詰めて・・・・・ヤシ砂糖完成。
インドネシアでもヤシ砂糖を作っている小さい小屋を見に行ったことがある。
そこでは煮詰めた砂糖は竹筒に入れていたが、ここでは少量ずつ取り出していた。後は手で丸めるのか、売っていたものは団子状だった。

 
店先に並んだヤシ砂糖やヤシ酒 漢方を浸けこんだものもあった。 
ヤシの花序液や樹液は発酵させると最後には酒になる。 ヤシ酒の試飲もさせてもらった。おいしかった。
ヤシ砂糖も好きだが、今回は珍しいヤシの樹液を固めたものをかった。味は似たようなもの。

先にも書いたが、パルミラヤシは乾燥に強く、花序液や樹液は砂糖や酒に。葉も幹は屋根や傘や敷物や工芸品に。幹は建材や薪に。果実の中の杯乳部は食糧に、種から出た新芽も焼いたりゆでたりして食べるなど利用価値が高く、この辺りの人々の暮らしはヤシに頼っているといえる。

いろんなサービスがあった。

 
ヤシの実を割ってくれ、中の杯乳をすくって食べた。


ヤシ茶。おつまみは発酵茶やピーナツなど


また「タナカ」を塗ってもらった。「木の葉模様」を描いてくれた。 葉脈はつまようじのようなものを使用
今日一日はタナカを塗った「ミャンマー顔」で過ごそう。


ヤシの葉細工 私たちがシュロで作るバッタもヤシで作れば巨大  可愛いブローチやペンダント 1個お買い上げ。

自然物の利用にはいつも感心する。    次(6月25日 ミャンマー4日目④)へ続く。
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6月25日 ミャンマー4日目②(バガン) サラソウジュは見れなかったけれど・・ヤシの花序蜜採りを見れた。

2015年06月25日 | Weblog
8時に出発
予定にはなかった「サラソウジュ」を見に行く とのこと。楽しみ~。サラソウジュは仏教3聖木のひとつ。この木の下で釈迦は涅槃に入ったという。日本ではみることのできない木。


車道を脇道に折れて・・1本道

 
マンゴー畑もあった。 ヤシの葉で屋根を葺いた家 網代壁の家  

 
広々と空き地のように見えたのはラッカセイ畑らしい。      右も左もラッカセイ畑

だいぶ奥に入ったが、バスは途中でストップ。 これ以上は行けないと運転手さんが言っているらしい。
道も細くなって、でこぼこなので、大きいバスは通行困難のよう。
 サラソウジュは断念 して撤退することになる。

バスが方向転換する間(苦労している間)、私たちは降りて 周辺観察 。これもよし。

 
     サボテン               ナンヨウアブラギリ
これらは植えたものなのか?勝手に生えているのか?

 
      ピーナツの花                 畑で働くコブ牛
ピーナツは肥料が効いているようにも見えず、収量は多くはなさそうに見える。小粒の種類だという。
牛が耕すともうもうと土煙。雨季だというが大地は乾ききっているように見えた。

 
パルミラヤシは畑の境界に植えられていることが多いようだ。

 
        パルミラヤシの果実              雄花序

パルミラヤシの花序液を採るところを見ることができた

 
人が木に登っているのが見えた。壷を持って登り花序液を集める。
                          右)降りてきたお兄ちゃん

 
降りてきた人たち。 珍しがってカメラを向ける私たちに愛想よく応じてくださった。
壷の底に少しばかりの花序液が見えた。


はしごの近くへ行ってみる。 高い木の上まで続くタケのハシゴ
はしごは途中でつないであるらしい。 作業しない時には下のはしごは取り外しておくらしい。(花序液盗難防止)
登ってみたかったが身の軽い人でないと無理そう。

パルミラヤシはシュガーパーム オウギヤシともいう。
花序の先端を切り、そこから出てくる液を集め、煮詰めて砂糖を作る。
パルミラヤシは、実は中の杯乳部分を食べ、葉は屋根を葺いたり、カゴや工芸品にしたり、幹も建材に利用したりと利用価値の高い木だそうだ。
そして、古代インドで仏教の写経をする時の紙代わりに使われたという「貝多羅葉」はこのパルミラヤシのことだというのを調べて初めて知った。 

方向転換したバスで元の道に戻る。

途中、鉄道の線路が見えた。鉄道の敷設は東南アジアではミャンマーが一番早かったそうだが、その後、発展せず設備も古いままらしい。「線路がゆがんでいるので時速40キロ代のノロノロ運転しかできない」とのこと。
電車が通ったが撮影できず。

 
    有料道路の料金所を通った。    この道路は国が支援しているらしい。

これからヤシ砂糖を作っているところへ行く。  次(ミャンマー4日目③)へ続く。    
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6月25日 ミャンマー4日目①(バガン) タジンガーデンホテルの朝 散歩 音源はどこ?

2015年06月25日 | Weblog
タジンガーデンホテルの朝
 
部屋の調度もオシャレ。天井には民芸品の傘  ペットボトルの入れ物も可愛い。 他の飾りものもよかった。


ホテルロビーの竪琴   あ~これがビルマの竪琴ね。

 
朝食 屋内でもよかったが外のあずまやで食べた。    
                     右)あずまやの屋根は不朽性のあるチーク材で葺いてある。

朝食後ホテルの庭を散歩
  

庭のあちこちに置いてある水盤の花飾り。花びらを組み合わせてきれいな模様を造ってある。
それぞれきれいで写真を撮らずにはいられない。

 
    どこにでもあるインドセンダン             日本のセンダンと似た実

 
                ホテルのそばのパゴダ

「早朝5時ごろから大音量の音楽が聞こえ寝られなかった」同室の友達や他の部屋の人も言う。
聞こえの悪いのが幸いして?私は朝までぐっすりと眠っていたのだ。
あれは何なのか探検に行くことにした。

 
近くに小学校があった。  皇帝から出てきていた小学生がカメラを向けるとポーズしてくれた。
男の子も女の子も全員「タナカ」を塗っている。制服はグリーンだがデザインはマチマチ。可愛い。

しばらく歩くとなんだか賑やかな音楽が。  近づいてみる。


空き地に開いた食堂のようだ。 おじさんが食べていけ~と手招きする。 「もう食べたよ~」日本語で返す。
そのお店の横に「音源」があった。大きいスピーカーが何台も積み上げられ、音楽が流れていた。

朝は外で食べるのが多いと聞いたが、朝ごはんを食べに集まっているらしかった。
店が空いていることを知らせるための音楽だった。
ここで聞く分には差し障りはない調子のよいリズム。 これで安眠を妨げられた皆さんにはお気の毒。

空き地には可愛い雑草の花が咲いていた。
 
 
誰も気にとめないありふれた雑草なのだろう。

そろそろホテルに戻ろう。        次(ミャンマー4日目②)へ続く。      
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