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大学で教鞭をとっているパク・ジョンホさん(61)は「ここ2カ月間、マスコミ各社から出た大半の記事は信頼できない」と言い切った。

2019-10-07 | ちょっと気になるマスコミ報道

3年ぶりに灯したろうそく…一緒に掲げた理由、掲げない理由

登録:2019-10-07 01:15 修正:2019-10-07 07:30

深層インタビュー│私がろうそくを掲げた理由とは 
第8回瑞草洞ろうそく集会の参加者52人「検察より国民の力が強い」 
瑞草駅交差点の盤浦大路瑞草大路の双方向3キロメートルを埋め尽くす

 
第8回司法積弊清算のための検察改革ろうそく文化祭が開かれた今月5日午後、ソウル瑞草区瑞草駅交差点を中心に市民が道路を埋め尽くしている。左から最高裁前、検察庁とソウル中央地検の間、瑞草駅交差点から教大、瑞草駅交差点から芸術の殿堂の間=キム・ミョンジン記者//ハンギョレ新聞社

5日午後、ソウル地下鉄2号線の瑞草(ソチョ)駅交差点は東西1.2キロメートル、南北1.6キロメートルの大きさのろうそくの灯で埋め尽くされた。ハンギョレは「チョ・グク守護」と「検察改革」の声が鳴り響いた同日の集会参加者52人に直接会い、参加理由とともにチョ・グク法務部長官と検察に対する評価などについて深層インタビューを行った。ろうそくを掲げる理由や年齢、性別はそれぞれ違ったが、一つは比較的明確だった。チョ長官に対する検察の捜査が過剰だという判断がろうそくに火をつけた。

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11時間にわたる家宅捜索が“引き金”だった

 本紙が取材した52人のうち、38人(73%)は集会に参加した理由に検察の“過剰捜査”に挙げた。特に38人のうち15人は先月23日、チョ長官の家宅捜索をターニングポイントに挙げた。会社員のイ・ウォ二さん(58)は「現職長官ではなく、一般人だとしてもひどいと思った。(チョ長官の妻)チョン・ギョンシム教授の体調がすぐれない中、11時間にわたって家宅捜索を行ったのは無理だったと思う。検察の捜査の目的が、容疑を明らかにするのではなく、恥をかかせることにあるような印象を受けた」と語った。7歳の息子と共に集会に参加したCさん(47)は「検察が(チョ長官の自宅で)出前まで取って家宅捜索を進めるのを見て、怒りがこみ上げた。最初から礼儀なんて無視するつもりだったのではないかと思った。一戦交えようというメッセージのように見えた」と話した。京畿道城南(ソンナム)からきたLさん(54)は「聴聞会の日に検察がチョ長官の妻を起訴するのを見て、下克上だと思った。家宅捜索の際、チョ長官の娘の日記帳まで持っていこうとしたという報道も衝撃的だった。その場面が私のなかで“引き金”となった」と語った。ソウル冠岳区のCさん(52)も「最も大きなターニングポイントは過剰な家宅捜索だった。その時からチョ長官や家族だけではなく、私たちみんなの問題のように思えた」と語った。

 参加者たちは、検察捜査の公平性についても指摘した。家族と共に釜山(プサン)から上京したというシン・ヘヨンさん(42)は「検察はこれまで自分たちが捜査したいことだけを捜査してきた。キム・ハクウィ事件やセウォル号惨事、チャン・ジャヨン事件など、(検察が)うやむやに処理したことが一つや二つではない」とし、「そのような検察がチョ長官の捜査には検事数十人を投入するのを見て、既得権の維持に脅威となる人は容赦なく捜査するのだと改めて思った」と話した。Hさん(48)も「ナ・ギョンウォン(自由韓国党院内)代表やチャン・ジェウォン議員の子供たちは大きな罪を犯したにもかかわらず、在宅起訴し、チョ長官の娘は(既に)存在する表彰状を受け取ったことが問題になるのは不当だと思う」と指摘した。

 被疑事実の公表とマスコミの問題を取り上げる人も多かった。パク・ソンファンさん(43)は「最初は疑惑が多いと言うからそうだと思った。しかし、検察がそのようなフレームをつくり、利用したことが分かり、憤りがこみ上げた。検察の話をそのまま引用するマスコミにも不満が多かった」と語った。仁川(インチョン)のある大学で教鞭をとっているパク・ジョンホさん(61)は「ここ2カ月間、マスコミ各社から出た大半の記事は信頼できない」と言い切った。

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盧武鉉大統領逝去の記憶も大きく影響

 2009年、検察の捜査を受け、自ら命を絶った盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領に対する記憶も、市民を街頭に導く役割を果たした。

 ハンギョレが取材した52人のうち32人(62%)が、盧元大統領の逝去が集会に参加するのに影響を及ぼしたと答えた。Cさん(57)は「事実ならまだしも、当時も事実でもないことを検察が自分の意向に合わせてマスコミに流したではないか。韓国の民主主義に多くの貢献をした大統領なのに、プライドを傷つけて自ら死を選ぶように追い込んだと思う。民主主義に必ず必要な人々をあの時のように失うわけにはいかない」と話した。もう一人のCさん(51)も、「当時、盧武鉉大統領の力になれず、それを考えると胸が痛む。そのような記憶がろうそくを灯すのに影響を及ぼした」と語った。パク・ビョンウクさん(56)は「(盧大統領の妻、クォン・ヤンスク氏が)あぜに(パク・ヨンチャ元泰光実業会長からもらった高級)時計を捨てたという確認されていない被疑事実を検察が流布し、メディアがそのまま報道した点など、当時と類似したことがあると思う」とし、二つの事件を同じ脈絡から捉えていた。

 ほとんどの集会参加者はチョ長官について、「検察改革の先鋒だ」、「チョ・グクを守らなければ、検察改革を成し遂げられない」「チョ・グク守護と検察改革は同時に叫ばなければならない」と口をそろえた。瑞草洞の集会では「チョ・グクの守護」と「検察改革」という二つのスローガンが同意語のように思われていた。チョ長官個人に対して批判的な人でも、それは変わらなかった。ソウル冠岳区(クァナック)に住む非正規職労働者のイム・ドヒョンさん(51)は「チョ・グクという人物については否定的な意見を持っているが、今回の事態は個人に対する好感度の問題ではない」としたうえで、「チョ長官は、検察改革の象徴性がある人物であり、政治積弊と国民権力との戦いの中心にいる人物であるため、このまま引き下がるわけにはいかない」と語った。Oさん(32)も、「初めには必ずチョ・グクである必要はないと思っていた。しかし、検察の行動を見て脅威を感じた」とし、「自分の子供がいくら優秀でも、あのように公開処刑されるかもしれないと思い、チョ長官が(検察改革のための)私の名分になった。無条件で人に付いていくのではなく、チョ長官が出したメッセージに共感する」と話した。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領を守るためにも、チョ長官が辞任してはならないという意見もあった。京畿道軍浦市(クンポシ)に住むLさん(64)は「チョ長官が辞めると、その次は文在寅大統領の弾劾だ」と語った。京畿道城南(ソンナム)のSさんも「検察は、自分たちの既得権を守るため、チョ長官を引きずりおろして、検察改革を防ぎ、政権までも揺るがすつもりだ。チョ長官をあきらめてはならない」と強調した。

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初めて集会に参加した人も多い

 今回の事態を見て、生まれて初めて集会に参加したという人も少なくなかった。本紙が取材した52人のうち11人(21%)がそうだった。京畿道富川(ブチョン)に住むKさん(54)は「2016年、朴槿恵(パク・クネ)弾劾ろうそく集会にも参加したことがないが、今回は先週から参加している」とし、「最初はろうそく革命によってできた政権で、わざわざ集会までする必要はないと思っていた。しかし、かつて盧武鉉大統領を守れなかったという後ろめたさが私をこの場に導いた。今回は事前に防がなければならないと思った」と語った。Cさん(51)も、「大統領が直接検察改革の指揮を執るのは難しい状況だと思う。国民が力を結集してこそ問題を解決できると思って、今回初めて集会に出た」と話した。

「検察改革・司法積弊清算のための汎国民市民連帯」が今月5日午後、ソウル瑞草駅交差点で開いた「第8回司法積弊清算のための検察改革ろうそく文化祭」で、市民が検察やマスコミ、野党を批判する内容のプラカードを掲げ、スローガンを叫んでいる=キム・ミョンジン記者//ハンギョレ新聞社

 多くの市民がろうそく集会に参加するようになったのには、検察に対する恐怖も一役買った。それほど「私がチョ・グクだ」というスローガンに共感する人が多かったのだ。京畿道坡州(パジュ)から来たLさん(24)は「マスコミや野党、検察が無実の罪を着せて一家を狩り立てている。それがまるで私の家族や自分のことのように思える」と話した。京畿道議政府(ウィジョンブ)からきたLさん(65)も「検察を国民の力で必ず改革しなければならないと思って、集会に参加した。今、検察を改革できなければ、だれでも死ぬか無実の罪に問われるかもしれないという危機感が大きかった」

 最近、検察が自ら打ち出した改革案についても、「骨を削るような改革案を求められているのに、爪を切るというようなもの」や、「事件(内容)はリークしてはならず、身内だからこそ隠さず厳しくしなければならないのに、特捜部の縮小だけで可能になるとは思えない」などと否定的な見解を示した。

 同日の集会参加者たちは40~50代の中高年層が主流を成していた。実際、本紙のインタビューに応じた52人の年齢層も20~30代が9人、40~50代が34人、60代以上が9人だった。このうち、男性は32人、女性は20人で、平均年齢は50歳だった。

朴槿恵大統領弾劾案が可決された翌日の2016年12月10日、ソウル光化門広場で開かれた「朴槿恵政権に別れを告げる日」第7回ろうそく集会で、市民が朴槿恵の退陣を叫んでいる=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

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瑞草洞に行かなかった2016年ろうそく集会参加者、「検察改革=チョ・グク守護には同意できない」

2016年に光化門の朴槿恵弾劾ろうそく集会には参加したが、2019年瑞草洞の検察改革ろうそく集会には参加しないという人たちがいる。これについて、「ろうそくの分化」とか「革新の亀裂」という分析もある。ハンギョレは彼らの声を直接聞くために弾劾ろうそく集会には参加したが、瑞草洞のろうそく集会には参加していない12人を深層インタビューした。

 彼らは概して「検察改革」というスローガンには共感するものの、瑞草洞のろうそく集会で叫ばれている「チョ・グク守護」というスローガンには拒否感を示した。検察改革の必要性とチョ法務部長官の家族の私募ファンド関連疑惑と入試特恵疑惑などの問題は、切り離して考えるべきということだ。大学院生のNさん(26)は「検察権力の制御も重要だが、検察改革=チョ・グク守護という集会の方向には同意できない」とし、「入試から就業まですべてが競争の時代なのに、ある人は金持ちの親に恵まれて、少ない努力でも多くのチャンスが与えられることを知って、力が抜けた。私にとって今最も重要な議題は、検察改革ではなく、公正で平等な社会を作ることだ」と話した。就職活動中のKさん(24)も「検察改革はもちろん必要だが、私募ファンドや娘の入試などの特恵が疑われている状況で、むやみに『チョ・グク守護』を叫ぶわけにはいかないと思った」とし、「周りに短大を卒業した友達が何人かいるが、彼らはチョ長官の娘に対して相対的剥奪感を感じている」と語った。大学講師であるYさん(46)は「チョ長官は政権勢力なのに、あえて集会に出てまで守る必要はないと思う」とし、「特に、私募ファンドの場合、本人には法的に問題がないとしても、過去に社会主義者だと言っていたうえ、民情首席という公職にあった者として、極めて不適切な行動だった。財産権を行使する部分で、一般人よりも厳しい自己原則が必要だったのではないか」と指摘した。

 国政壟断と政経癒着など、不正に対する抵抗で団結した弾劾ろうそく集会とは異なり、瑞草洞のろうそく集会を「文在寅政府を守護する勢力とその反対側の人たちの戦い」として捉える見解もあった。大学院生のイ・ヒヨンさん(26)は「弾劾ろうそく集会の時は、フェミニストや労働者階級など社会の不義に対抗するすべての勢力が集会に参加したが、今回の集会には、文在寅政府を支持する人たち対チョ・グクを引きずりおろそうとする人たちの対決という印象が強い」と話した。大学生のパク・ジュアさん(25)は「検察改革の具体的内容については話さず、チョ長官や文在寅大統領を守るための名分として、検察改革のスローガンを掲げている」とし、「チョ長官に能力があるからといって、道徳的欠陥から目を背けるのは社会を維持する常識と合意を揺さぶることだ」と指摘した。2016年に開かれたろうそく集会にほとんど参加したというLさん(42)は「瑞草洞に集まっている人たちの主な共通項は、盧武鉉元大統領を侮辱した検察に対する憤りのようだが、私はその部分についてあまり興味がない」とし、「現在、議論されている検察改革は、政治家が互いの政敵を除去するやり方をなくすことに焦点が当てられているが、果たしてそれが検察改革なのかについては疑問が残る。むしろサムスンをきちんと捜査できる検察を作る方が改革ではないか」と指摘した。

 今回の事態を通じて階級問題が浮き彫りになったにもかかわらず、瑞草洞のろうそく集会ではこのような論議が行われていないという声も上がった。会社員のPさん(31)は「金持ちであれ、貧者であれ、入試制度の前ではだれもが平等であることを保障されるという信頼があったが、今回のチョ・グク事態で『実はそうではない』ことがわかり、その信頼が崩れた」と話した。会社員のSさん(30)は「暖かい小川を作ろうと言っていた人がフナやザリガニ、カエルをあざ笑っているようなもの」だとし、「子供の入試の特別待遇をめぐる議論に対し、知らぬ存ぜぬを押し通す態度に失望した。『龍の世界』で生きてきた人の慣性的な無知かもしれない」と指摘した。

 今回の事態に対処する革新陣営に失望したという声もあがった。2008年の米国産牛肉の輸入反対から弾劾ろうそくまで、すべての集会に参加してきたという会社員のKさん(32)は「ユ・シミン盧武鉉財団理事長がチョ長官の妻が事前にハードディスクを抜き取ったことについて、『証拠隠滅ではなく、証跡保存用』だというのを見て、革新陣営の道徳性というのは選択的に働くものだと思った」と話した。

イ・ユジン、ソ・ヘミ、キム・ユンジュ、カン・ジェグ、キム・ヘユン、クォン・ジダム、キム・ミンジェ、イ・ジュビン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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