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西海に向かう水路に沿って「海上非武装地帯」が続く。当初の計画どおりなら今年4月に民間船舶の試験航行が開始されるばずだったが・・・

2019-10-21 | 韓国あれこれ・・・

[ルポ]「70年間未踏の川」漢江河口、

朝鮮半島平和の誘い水となるか

登録:2019-10-21 05:04 修正:2019-10-21 08:37

京畿道-ハンギョレ共同企画 
[DMZ現場報告書] 5)「海上DMZ」漢江河口 
休戦協定で船舶航行保障も66年間封鎖 
昨年の南北首脳会談以降、各種開発計画が乱舞 
開発前に生態調査・湿地保護地域拡大の主張も

 
京畿道坡州市炭県面の烏頭山統一展望台から眺めた漢江河口の中立水域に土砂が堆積している//ハンギョレ新聞社

 非武装地帯があるのは陸地だけではない。

 江原道高城(コソン)から京畿道坡州(パジュ)にいたる、朝鮮半島の東西にまたがる長さ248キロの非武装地帯(DMZ)が終われば、西海に向かう水路に沿って「海上非武装地帯」が続く。坡州市炭県面(タンヒョンミョン)萬隅里(マヌリ)の臨津江(イムジンガン)合流地点から江華郡ポル音島(ポルムド)(マル島(マルド))まで67キロに達する「海上DMZ」の漢江(ハンガン)河口は、陸上非武装地帯とは違い、軍事境界線(MDL)が存在しない。1953年の停戦協定当時、双方は漢江河口を中立水域に設定して民間船舶に航行を開放することにした。しかし国防部と国連軍司令部は、過去66年間にわたって中立水域の水路を許可しなかった。その代わり南北は、船が出入りするべき入り江に陣地を構築し、陸上非武装地帯のように川辺を重武装地帯に変えた。かつて栄えた古の港は消え、周辺の村は民間人統制区域(民統線)に縛られた。

 南北は昨年9・19軍事分野合意書によって漢江河口を「共同利用水域」に設定し、船舶航行のための共同水路調査と海図作成まで終えたものの、朝米関係がこじれ論議が中断している状態だ。

 
京畿道坡州市の烏頭山統一展望台から眺めた北朝鮮黄海北道開豊郡臨漢里の野の様子//ハンギョレ新聞社

■坡州~金浦~江華つなぐ67キロの海上国境線

 坡州の臨津江河口から金浦(キムポ)の祖江(チョガン)、江華のポル音島沖まで続く長さ67キロの漢江河口には、3つの展望台が作られ、対岸の北朝鮮の村と住民の生活を眺めることができる。

 今月16日、坡州市炭県面城東里(ソンドンリ)の烏頭山(オドゥサン)統一展望台から見た南北の秋の風景は、ゆったりとしていて平和だった。渡り鳥の渡来地らしく、雁の群れが鉄条網の上を休むことなく行き来し、北に2キロほど離れた黄海北道開豊郡(ケプングン)臨漢里(イムハンリ)の野では、住民たちが秋の収穫に余念がなかった。背負子を背負った農夫や草を食む牛、自転車に乗る住民など、心温まる風景が繰り広げられていた。晴天に恵まれ、金日成史跡館、脱穀場、小学校などの施設もよく見渡せた。臨津江と漢江の合流地点にそびえる鳥頭山(118メートル)は、三国時代にも高句麗と百済が漢江流域の覇権をめぐって対峙した戦略的要衝である。

 烏頭山展望台から西に流れる水路が祖江(チョガン)だ。祖江は400キロを流れてきた漢江の水が淡水の生涯を全うして老いさらばえたという意味と、おじいさんのように穏やかな川という意味をもつ、金浦で呼びならわす漢江河口の古い名だ。

 祖江に沿う民統線の村である金浦市霞城面(ハソンミョン)柿岩里(シアムニ)の鉄条網の道を過ぎると、海抜155メートルの愛妓峰(エギボン)に出会う。愛妓峰展望台は、ある宗教団体が灯塔に火を灯し、保守団体が対北朝鮮ビラをまいたことで北朝鮮との間に深刻な対立を引き起こした場所だ。2014年に展望台が撤去され、現在は平和生態公園造成工事が行われている。愛妓峰の対岸は、北朝鮮の開豊郡アムシル村だ。

 
京畿道金浦市の愛妓峰展望台から眺めた祖江の流れと、対岸の北朝鮮開豊郡の様子//ハンギョレ新聞社

 愛妓峰から江華方向へは、祖江里(チョガンニ)、龍康里(ヨンガンニ)、甫口串里(ポグゴンニ)などの川辺の村が続く。祖江浦区(チョガンポグ)は分断前に三南地方(忠清道、全羅道、慶尚道)からソウルに向かう物流の集散地であり、西海岸海上交易の中心地であった。対岸には同じ名前の北朝鮮開豊郡祖江里が、川の中には1996年に臨津江を流れ下ってきた北朝鮮の牛がしばらく留まっていた小さな島、留島(ユド)がある。金浦市は南北の祖江里に統一経済特区を設け、留島を購入して「平和の島」とする案を推進している。

 祖江には、祖江浦の他にも開城(ケソン)の関所だった康寧浦口(カンニョンポグ)や麻斤浦(マグンポ)などの今はなき古の港が復元を待っている。京畿研究院のキム・ドンソン博士は、「かつての港の復元と港町の整備は、南北朝鮮情勢の変化の影響が少なく、継続的に推進できる事業だ」と説明する。

 江華の北端の鉄山里(チョルサンニ)には「共産党を制圧する」という意味を持つ制赤峰(チェジョクボン)の頂上に江華平和展望台が建てられている。北朝鮮から1.8キロ離れたここからは、望遠鏡なしでも延白(ヨンベク)平野の広い野とダンドゥポ里、栗洞里(ユルドンニ)、炭洞(タンドン)、柳井洞(ユジョンドン)などの20あまりの村を見ることができる。

 漢江河口は江華北端で礼成江(イェソンガン)と出会い、僑桐島(キョドンド)とクロツラヘラサギの生息地であるポル音島、「末っ子の島」マル島を過ぎて西海に流れ込む。

 
京畿道金浦市の漢江河口に設置された鉄条網の向こうへと雁の群れが飛んでゆく//ハンギョレ新聞社

■足踏みする漢江河口航路開放

 漢江河口は休戦協定第1条5項に則り南北の民間船舶が自由に利用できることになっているが、中立地域で軍事衝突が続き、川岸が軍部隊の統制下に入ったため船舶航行が制限されてきた。

 漢江河口の中立水域は1990年の洪水で流失した漢江堤防の復旧のために南側の浚渫船が初めて通過し、1997年の留島の牛救出、2005年のソウル~統営(トンヨン)間の亀甲船の移動など、その航行は極めて限られてきた。

 南北は2007年10月の南北首脳会談で「西海平和協力特別地帯」を設置することにし、漢江河口の活用に関する議論を始めたが、李明博(イ・ミョンバク)政権発足以降、南北関係が硬直化し全面的に中断された。

 南北は昨年9月の平壌(ピョンヤン)首脳会談において、漢江河口の共同利用に向けた軍事的保障対策を講じることにし、漢江河口の活用に再び取り組み始めた。南北はすぐに共同調査団を組織して11月5日~12月9日に江華郡マル島~坡州市萬隅里区域(長さ70キロ、面積280平方キロメートル)で共同水路調査を行い、共同利用水域の水深、海岸線、暗礁の位置などが表記された海図を作成した。当初の計画どおりなら今年4月に民間船舶の試験航行が開始されるばずだったが、ハノイ朝米首脳会談決裂のため足踏み状態に陥っている。

 
世界的な絶滅危惧種クロツラヘラサギが仁川市江華郡ポル音島の干潟で餌を探している//ハンギョレ新聞社

 漢江河口航路を念願としてきた金浦市と市民団体は、今年4月に転流里(チョンニュリ)から10隻の船を浮かべ、漁労限界線を越えて中立水域の前まで船を進め、南北当局に「漢江河口航路の開放」を求めた。市民団体のメンバーらは昨年7月にも、ソウル汝矣島(ヨイド)を発ち、高陽市(コヤンシ)の幸州ナル(ヘンジュ渡船場)、新谷(シンゴク)水中堰、転流里を経て、漁労限界線までの35キロを航行している。

 専門家も、現在の北朝鮮核問題をめぐる対立と国連制裁の下においても、漢江河口航路が南北関係を変化させる呼び水になると展望する。

 ハンギョレ平和研究所前所長のカン・テホ氏は先月19日に京畿道の主催で開かれたDMZフォーラムにおいて「漢江河口は、休戦協定上自由航行が保障された中立水域であるため、西海NLL(北方限界線)とは異なり不要な政治的論争に流されることなく、国際的に認められる南北共有河川としていくことができる。漢江河口航路は漢江に囲まれている金浦市をはじめ、坡州、高陽市の新たな発展に向けた『漢江経済論』を実現する出発点となるだろう」と述べた。

 
仁川市江華郡鉄山里の制赤峰に設置された江華平和展望台から眺めた北朝鮮側の風景//ハンギョレ新聞社

■「南北交流の最適地」開発か保全か

 歴史的に水運や物流、漁業の中心地だった漢江河口は、南北交流協力事業の最適地に数えられる。実際、昨年の南北首脳会談以降、民間船舶の航行以外にも長湍(チャンダン)半島と江華郡僑桐島の平和特区、金浦祖江特区、文山(ムンサン)~都羅山(トラサン)高速道路、DMZ平和回遊路など各種の開発事業が南北協力事業という名のもとに検討されたり推進されたりしている。

 しかし、漢江河口は朝鮮半島で唯一毀損されていない汽水域生態系で、生物多様性が豊かで生態的に優れた湿地と自然景観が保たれており、保全の必要性も高い。そのため環境部は汝矣島(ヨイド)の面積の約20倍にも及ぶ漢江河口の湿地60.7平方キロを2006年に湿地保護地域に指定している。

 
京畿道金浦市の漢江河口で、天然記念物325号の絶滅危惧種サカツラガンが力強く羽ばたいている//ハンギョレ新聞社

 国立生物資源館のキム・ジンハン博士は、「漢江河口地域は世界的な絶滅危惧種であるクロツラヘラサギをはじめ、ハヤブサ、オジロワシ、イヌワシ、マナヅル、サカツラガン、ヒシクイ、チョウセントノサマガエル、ヤマネコ、ヒメバイカモなど、希少生物が多数生息していることが確認されている。まだ水生態系の精密な調査が行われていないため、未知の種もいるとみられる」と語った。

 漢江河口に隣接した京畿道坡州、高陽、仁川の各地域の環境団体は、無分別な開発より先に漢江河口水域保全のための生態資源調査と湿地保護地域の指定拡大が必要だと口をそろえる。坡州環境運動連合のノ・ヒョンギ共同議長は「漢江河口水域についての議論の最も大きな問題点は、開発論ばかりだということ。70年もの間、人間が足を踏み入れられなかった漢江河口の中立海域の保全のため、湿地保護地域の拡大など、政府の先制的な処置と努力が必要だ」と述べた。

 
漢江河口の中立水域の西端地点、仁川市江華郡ポル音島の海辺。立ち入り禁止警告板が立っている//ハンギョレ新聞社
文・写真/パク・ギョンマン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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議長国である日本がG20首脳会議で自由貿易の重要性を強調する声明を主導する一方、韓国に対する輸出規制の決定を発表するのは矛盾であるからだ。

2019-10-21 | 安倍内閣の本当の姿は?

「ケンカは一発目が重要」…安部首相の側近らが輸出規制を強行

登録:2019-10-19 01:42 修正:2019-10-19 07:39

朝日新聞、韓国輸出規制の最終決定過程を報道 
「拳を振り上げれば、下ろした後の影響は大きい」経産省も当初は慎重論 
首相官邸が主導し、G20開幕の8日前に極秘決定

 
8月2日、日本政府が韓国をホワイト国(グループA)から除外する内容を閣議決定するため、安倍晋三(中央)首相と閣僚たちが集まっている=資料写真//ハンギョレ新聞社

 安倍晋三首相の参謀組織である首相官邸が、担当省庁である経済産業省の慎重論を抑えて対韓国輸出規制措置を強行し、最終決定は主要20カ国・地域(G20)首脳会議の開幕8日前の6月20日に行われたと、日本のマスコミが報道した。当初、経産省が外務省の慎重論を抑えて強硬基調を主導したとされていたが、実際はこれとは異なるということだ。

 朝日新聞は18日付で、安倍政権の幹部らが「ケンカは一発目でどう殴るかが重要だ。(日本の)国内世論はついてくる」として、輸出規制を主導したと報じた。今年初めから日本では韓国に対する輸出規制を主張する人たちがいた。政権与党の自民党本部で1月30日に開かれた会議で、議員のうち1人が「(韓国に対する)ホワイト国(現グループA)指定の中止を検討すべき」と提案した。同紙によると、日本政府内でも昨年、韓国最高裁判所(大法院)の強制動員賠償判決に対するいわゆる「対抗措置」の検討が進められたが、所管省庁である経済産業省では慎重論が大勢を占めていた。匿名の経産省幹部は「拳を振り上げれば、どう下すのか。下ろした後の影響は大きい」と話したという。しかし、このような慎重論を安倍政権の幹部たちが抑えたというのだ。

 結局、6月20日、安倍首相官邸の執務室に古谷一之官房副長官補や外務省の秋葉剛男事務次官と金杉憲治アジア大洋州局長(当時)、経済産業省の嶋田隆事務次官(当時)が集まり、その場で韓国に対する輸出規制の強化を決めたという。しかし、会議から8日後、大阪でG20首脳会議が開かれる点を考慮し、決定内容は秘密とされたと同紙は報じた。議長国である日本がG20首脳会議で自由貿易の重要性を強調する声明を主導する一方、韓国に対する輸出規制の決定を発表するのは矛盾であるからだ。

 結局、安倍政府が対韓国輸出規制を発表したのは、G20首脳会議が終了した2日後の7月1日だった。当時、3日後の7月4日には参議院選挙公示を控えており、安倍政府が日本国内の世論も意識したと、同紙は付け加えた。

東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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