柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

押着

2021-07-22 09:09:47 | Weblog

とうとう五輪始まりました。宮城のサッカー会場だけ観客入れて(直行直帰と指示されてます)、当の(当初の冠でした)福島でのソフトボールは無観客。何やってるの、の感です。復興五輪が聞いて呆れます。ガースーさんは復興できなかったんじゃない、コロナの所為だと気色ばむことでしょうが。上野が投げて夢よもう一度演出でした、勝ってよかったことです。サッカー女子、点取られる場面、デジャブーでしたね。男女問わない日本サッカーの特徴的場面。いや、点取られる時はどのチームもあんなことなのでしょうけれどそれにしても、です。ディフェンスの戻りの悪い(薄い)所を責められてああっ!でズドン。ドーハの悲劇の時はショートコーナーからの一瞬でしたが、あのイメージです。そう思われませんでしたか?澤たちの頃の若手ホープだった岩渕が中心選手になっての世代交代下の試合、彼女のあの真剣な表情が決意を感じさせましたね。こちらも負けなくて幸いでした。

 照ノ富士、横綱昇進です。当然の結果でなんの驚きもないですが、しかし口上聞いても彼の気遣いが痛々しいほどです。白鵬みたいになるなよと無言(実は大音響ですけど)の圧力掛けられてますから。メディアはどれも白鵬の勝負への執念を、休場明けの全勝優勝を褒めておきながら、返す刀で品位品格の欠如をなじります。あの千秋楽の一番、照ノ富士への評価は皆無に近いですね。気の毒にさえ思います。彼は彼でやんちゃな人でしょうに。横綱として他の力士の見本手本になるとまで言うてます。大関に上がった頃の強さは破格でしたし、北の富士がすぐに横綱になるよと言うていたのを思い出しますが、すぐに稀勢の里に話題をさらわれ、格好のヒール役を押し付けられておまけに大怪我しての転落劇。序二段まで番付落としての復活劇はまさに日本人好みのスポ根ドラマ仕立て、ここで殊勝に発言しておけばの計算もありましょうし。どうだ?この野郎!俺様が強いんだ!ガタガタ言うんじゃねぇ。本音のところはどうでしょうねぇ。

 日経のコラム「春秋」に、幼少時に観た五輪で印象的なのはコマネチだ、とありました。各紙のコラムや社説、あるいはTVのCMで使われるBGM(最近は君は天然色とかドゥビ―ブラザーズが鳴ってます)から私の世代が社会の中心で活躍していることに気付いてましたが、こういう記事を見ると、ああ、とうとう追いやられたかぁと感じることでした。私の世代が覚えているのはチャスラフスカです、ヘーシンクです、アベベです。コマネチは76年のモントリオール五輪、この時は少女然としたコマネチよりソ連のキム選手を美しく思ったこと覚えてますが、20歳の男が思うことではありましょうか。私の世代の幼少時は前回の東京五輪です、64年でした。そして今は現場から押し出されていく世代でした。嗚呼。

 

 

 

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