柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

堅調

2013-04-29 08:28:01 | Weblog
夏の参院本選の前哨戦としての位置づけだと与野党こぞって力を入れてたはずの山口補選でしたが、予想通りの低調。投票率は38%です、なんとまぁ。投票率の高低への評価もステレオタイプです、負けた方は政権(政策)への批判票だと言います、棄権ががその意思表示だと。私達は思います、どうせ勝負はわかってるんだから私が行かんでもいいだろうと。選挙屋さん達はここを怖れて最後まで引き締めるというわけですが、今回は誰が見ても考えても楽勝の選挙でしたから、この低調さは面白みに欠けることによる投票動機不足。連休の何のは理由じゃないですね。安倍さんを今この時点で批判するのは思想的な理由でしょうから。で、29万対13万です。ダブルじゃだめだトリプルスコアを目指す、45万票を目指すと当初は豪語していたことでしたが自民党、何とかダブルスコアにはなりましたがどう総括するのでしょうか。先の知事選で飯田さんは反原発だけで16万票集めましたね。平岡さんがそれでも13万票出します。固定票なのですか?反自民の固定票?ここを切り崩さねばの話になりますね。今回は民主党の大母体である連合(労組)が動かなかったそうですが、それでもこの数です。健全な民主主義はきっと反対異論の多い土壌から、妨害なく議論を闘わせる場から生まれてくるのだろうと概論正論としては理解しますが、空疎で理想論だけの原理原則主義に騙されてはならぬとつくづく思います。産経新聞はこう見出しです、無残に散った脱原発。菅さんが何度もやって来て脱原発を訴えたのは逆効果だったろう、平岡さんが「安倍政権の支持率が高いのはマスコミが作り出したムードだ。もっと本質的な政策論議がしたかった」と強弁したが、メディアへの責任転嫁は菅氏の十八番だった、類は友を呼ぶ、とバッサリです。産経新聞ですからね、こっちにバイアスかかっています。朝日毎日はこんなこと書きません。でも、これはこれで正しいですね、マスコミの創りだしたムードだけで4年前に大勝ちしたのは自分たちだったこともう忘れてます。ま、落ちた犬を叩かぬは日本人の心根です、いかな極左の(本人はこれでも中道のつもりですからね)政治家とはいえ、このくらいで。当の安倍さんは結果を見ずに、主権回復の祝賀会ののちにロシアへ飛んだそうです。次はロシアとの交渉です。シェールガスのお陰で資源大国(石油や天然ガスの大輸出国ですロシアは)の行く末に霧がかかって来て、鈴木宗雄が去年の衆院選挙の時からさかんに叫んでましたが天然ガスのパイプラインをウラジオストックから引く樺太から引くというプロジェクトは向こうさんにとってもおいしい話でしょう、それに北方領土問題を絡ませることができるか。しかし、こういうスケジュールを組んだのだと言ってしまえばそれまでですが、こうもうまい具合に物事が進むとは安倍さんも思ってなかったんじゃないでしょうかね。反対勢力は何とか足を引っ張ってやろうとやっきですが、靖国発言に続いての主権回復セレモニーはこれ以上ない安倍さんの意思表示ですね。こんなに強いリーダーが今までいましたか?小泉さん?やはり芯がなかったですよ。自民党ぶっ潰す!だけのポピュリストでした。さて次の場面は。楽しみですね、本当にそう思います。
コメント
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