柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

時差

2013-04-07 08:36:20 | Weblog
黒田「異次元」金融施策によってさらに市場は反応して株価や為替に影響大です。好反応あればその逆も必ずあります。ハイパーインフレ、国債下落、財政破綻・・。アベノミクスではなくて安倍さん本人を嫌う連中、朝日一派は気に入らないのです。文句言うなら見なけりゃいいのに今朝もTBS関口宏の番組見て腹立ててます。ここでの常連、金子某経済学者が溜息まじりに薄笑い浮かべながら「しょうがねぇなぁ」と言いたげに解説してました、借金がGDPの二倍を超えてる、日銀が国債をいくら買い込んでも当座の残高が積み上がるだけで(今までで既にも50兆円あるのにさらにその倍買い込むんです)出て行かない、あとはバブルしかないと。つまり日銀がいくら量的緩和しても(国債を買い込んでお金を市中に、銀行にです、放出することです)、そのお金が銀行に溜まるだけで本当に市中に出て行かないと言うのです。市中に出ていくとは企業に投資融資するということです。町の企業が銀行から金を借りて新事業を興す、設備投資する、です。市中の企業に流れて行かなければその金どこへ行く?となると土地やゴルフ場の会員権、絵画、美術品等々に向いて80年代のバブルそのままの再現だというわけです。お金が出て行かない理由は少なくとも二つです、借り手がまだ萎縮しているか、貸し手もビビってるか。そこがマインドなんですね。景気が悪いから借りても返済できぬ(貸しても回収が危ない)と思えば現状維持を心掛けるのみです、ここはじっと我慢して貯金してもっと悪い状態に備えようと考えますね、企業であればそれを内部留保と呼ぶのでしょう。そこを何とか気分を高揚させる、行ったれ!と社長たちに思わせる、反転攻勢だと思わせる。マインドです。株価や為替レートを律速するのは世界中の投資家(投機家)だそうです、言う所のマネーゲームのパート、実体経済に撥ね返るには時間がかかりましょうね、それは私のような素人にも感ずることです。TVでよく使われてるフレーズ、オヤジの給料がいつ上がるか、実体経済とはこれです。で、反対さん達はインフレターゲットが達成されたわ(物価が2%上がったわ)、給料は上がらないわ、消費税増税されるわで、家計は(実体経済は)どうなるんだ?という非難です。だから少し待ってくれよと安倍さんは言うているのです。円安の影響でガソリン代が高止まりです、輸入食材料の値上がりが日常の食材の値上がりに転嫁されます、なのにお父さんの給料が上がらない、との非難ですが、そういうタイムラグはやむを得ないのですということです。第二の矢は財政出動、公共事業の拡大です。コンクリートから人へなんて中学の学活レベルの幼稚且つ実を全く伴わない綺麗事からの脱却です。コンクリートが必要だったというわけではなく、先の大震災であぶり出された地元の建設業者の衰退をもたらした罪は大きいのです。復興を大きく遅らせている一因です。社会のインフラストラクチャー整備の重要性は非常に大きいのです。国土強靭化計画とはそれを意図しているものと理解してます。そして第三の矢こそが肝心要です、ここが我々の出番なのです。我々が金を使わないと景気は上がらないという理屈です。そうは言うても、給料増えなければ無茶に金使えないじゃないか。どちらが先なんでしょうね、給料増えてから使い始めるのか、使い始めてから給料も上がってくるのか。前者の方がわかり易いです。戦後日本のあの経済発展は、元が国民総窮乏状態、敗戦占領下時代ですから、使い始めて景気が上がったのではないですね、国民が働いて働いて企業が富んでから後に給料もどんどん上がっていった、一億総中流への道です。でも今は状況が違いますね。品物は余ってる、人の購買欲が足りない、モノが売れないからお金が回らない、どこもかしこも減収で給料の上がるはずもない。世の中に金が足りないのではなくてモノが溢れて余って且つ人が豊かになり過ぎて、昔の三種の神器じゃないですがウチもカラーテレビ買うぞという目標なんかがなくなって購買欲がすっかり減退してるんだという説もあって、お金(お札)を刷り増すだけではダメだと言う反対論に繋がってもいました。そこで購買欲を刺激するにはどうしたらいいのか。やはりお金を端々にまで(一般家庭に)届けなければならぬ、そのためには・・と逆算の末の政策ですね。購買欲とはつまりマインドです、欲しいと思う気持ち、これなら何とか買えるかなと背伸びする嬉しさです。将来への期待です。企業が給料を増やす、消費者(従業員とはすなわち消費者ですからね)の懐具合を暖ったかくしておいて企業は購買欲を刺激する商品をどんどん開発する、設備投資する、ビジネスチャンスには違いないことですわね。こういう回りを期待してのアベノミクスです、律速要素は結局我々のマインドだという話です。でもそうは言うけど、無い袖は振れんしなぁ。その通り!その通り・・・
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