鉄腕稲尾が亡くなったそうです。残念ながらこの人の勇姿を見るには私は間に合いませんでした。伝説の日本シリーズ、対巨人戦3連敗後の4連勝は昭和33年でしたか、長嶋が入団した年でしたよね。昭和30年代が盛りの人、西鉄も軌を一にして繁栄を誇った時代です。私の野球の記憶は「8時半の男」あたりからです、あれが小学2、3年生の頃でした。グローブに24と書いていたのをしっかり覚えてますから(宮田の背番号です)。ですから、西鉄の記事を読んだりすると(昔のことは大仰に書くのが常ですからね)、中西、稲尾、豊田なんて名前に胸ときめかしたものです。でも、実際を見ていません。悔しいといえば悔しいこと。そうそう近鉄やらオリックスで監督した、あのイチローを見いだしたことで有名な仰木さんもレギュラーだったと聞いてびっくりしたことも覚えてます。まだ王が高校生時分です、まだ巨人に入ってない頃の話です。当時の巨人のエースはこの前死んだ藤田ですかね。森は(キャッチャーの)入っていたんでしょうか。なんて、調べれば分かること、お前のあやふやな記憶を聞きたくないというお言葉はよくわかりますが、今暫くお付き合いのほどを。もちろん今となっては、私の幼少当時からそうなんですが、古い白黒のビデオで見るばかりなのですが、これがまたいいんですねぇ。これは単純に私の性癖なんですが、懐古趣味が強いんです。昔の写真集が発行されると我慢できないんです、みんな買い込んで。最近はDVDですが、これもどんどん出てくるのが嬉しいのです。白黒のあの雰囲気。あの時代の空気を吸い込めるような気になります。ちょうど私の子供の頃の写真やらDVDなんかを見ると、その背景、町の雰囲気、色(白黒ですよ、でも色があるんですわこれが)、そして匂い、ワーッと胸の中で膨らんでぼんやりしてしまう、時間の経つのを忘れてしまうのです。またこの日曜日にでもTVで特集が組まれるんでしょう、昔の映像が楽しみです。ま、私の趣味はこっちに措いて、稲尾ほどのビッグネームが消えていくわけです。記録よりも記憶(もともと長嶋用の言い訳なんですが)、この人は記録もすごいんですが(ひとシーズン42勝なんて)短命に終わったことや、幼少時漁師のおやじに鍛えられたって話も相俟って、やはりドラマティックな人だったのでしょう。一つまたよき時代の星が消えた。そうまとめるべきでしょう。合掌。
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