柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

科学らしさ

2007-11-19 08:43:59 | Weblog
昨昼女子マラソン見ました。野口と渋井。女房に解説しながら見てましたが、野口はそれほどこの手の中継のあるマラソンやら駅伝やらに出ない人で、つまりあまりTVに露出しない人ですが、この人が負けるのを見たことがありません、あのオリンピックも含めて。小さい体でストライド広くピッチも速く、走る姿からして強そうです。かたやの渋井。もうひとり女子長距離で有名な、弾けた女がいますでしょうワコールの(名前ど忘れしました、福士でしたか)、高橋、野口を追いかけ土佐のこのぱっぱらぱーのそして渋井のという形勢図なんでしょうが、渋井は逆に勝ったのを見たことがない人です。いつも下馬評は高いんですが、決まって途中失速。今回もそうでした。初めの何キロか、外人とこの二人がトップ走っていた時にこの蘊蓄を垂れていましたが、きっちりその通りになりました。駅伝の短い距離ならトップギアで走り続けられるんでしょう。暑さに負けた、そうです、監督弁です。つまり弱いってことです。その条件でもぶっちぎれる奴がいるんですから。厳しいですねぇ、ごまかしの利かぬ世界は。浅田真央、こちらは強いこと。何だか子供じゃなくなりましたね。子供がクルクル回っている状態からすっかり脱けています。私は思うのです、これは技術の向上ではなくて彼女が、彼女の頭がぐっと大人になったって事だろうと。仕草やら体型やらが大人びてくるは、こういう年齢の人なら誰でものことですが、いやいやこの人には聡明さ上品さが加わってきてます。そう思われませんか?平たく言えば賢い娘なんだろうということです。若いですからジャンプも一段と高いし綺麗、それに中から出てくる上品さが加わればこりゃ強いはずです。素人が見ていてもわかりますわ。クルクル体操とは全く違いますもの。見せます、魅せます。そう思いました。
 つまらぬ事にまたひっかかります。昨朝の所ジョージの番組でチーズの特集でした、その中で鼠はチーズが好きなのかという実験です、よくある対比実験です、米やらキャベツやらとチーズを並べて鼠がどれを食うか。結果は米やキャベツの方に多く集まったんです。ま、よくある話です。で、一応「科学番組」の体裁ですから専門家の意見を聞くんです、でその専門家。鼠は活発に動くから、すぐにエネルギーに換えられる糖分を自然と選んでいるのだろうと。まことしやかですわね。専門家のよく言う本当のような嘘。見てきたような、聞いてきたような嘘です。そうでしょう、鼠がそんなこと考えながらものを食うもんですか。鼠の好き嫌いがどうしてあなたにわかるんです?どこまでも推測想像ですわね。フィクション。童話の世界と同じレベル、狐や狸が喋るんでしょう。あなたはどうして酒を飲むんですか?例えば、ビール、日本酒、ワイン、ウイスキーと並べられてあなたは何を選びますか?日本酒を選んだらこういう理由、ビールの場合はこういう理由?そんな馬鹿な。単純に好き嫌いでしょう?それと酒に強いか弱いか。エネルギーがああのこうのの理由じゃないですよね。すっかり空腹の時に白ご飯、スナック菓子、野菜サラダ、肉、魚が並んだときはどうですか?こう並べば好き嫌いで選びますね。じゃぁ野菜サラダしかなかったら?それを食べるしかないでしょう?鼠を空腹状態にして、チーズだけを与えると、きっとガシガシ食べるでしょうにね。そうでしょう?こんな実験、嘘でしょう?鼠の好き嫌い確かめてどうするのよ、です。エネルギー?嘘でしょう?違いますかね。これが世の中に蔓延する、科学らしさを騙る専門家達の嘘の典型です。そう思います。いかがですか。
コメント
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