memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

ソマリア人はモガジシオの再建と希望を受け入れる

2012-04-14 00:07:55 | 海事
モガジシオ、ソマリア発:つい最近までモガジシオのAden Abdulle国際空港に降り立った訪問者は粗末な紙に印刷された用紙に氏名、住所、武器の有無などの記入を求められていた(4月4日NYT/THE BULLETIN)

今はそれがなくなり黄色い美麗なカードを渡される。武器の記述はなく、訪問目的には新しい項目として観光も含まれている。外では、モガジシオの通りにはハンマーの音が鳴り響く、これはマシンガンの立てる音ではなくハンマーの槌音である。どこでも建設が進んでいる。新しい病院、新しい家屋、新しい店舗、スポーツバー(ビールの代わりにカプチーノやフルーツジュースを提供)までがある。職人がペンキペンキを塗り、ソマリア人歌手のコンサートが20年ぶりに開かれているがそこはこれまで武器庫や公衆トイレとして使用されていた。そしてソマリア人アイドルのタレントショウがTY放映される。

ソマリアの首都のMogadishuモガジシオは過去21年間の内戦で瓦礫と化し無政府状態の代名詞となっていたが確実に回復しつつある。恐ろしい勢力であるThe al-Shababアル・シャバブがこの国を広くコントロールしていたが8月に撤退 アフリカ連合、ケニア、エチオピアの部隊、そして地元民兵の配置が包囲している。現在首都に残る強力なものはアフリカ連合で兵員10,000人(もうすぐ17,000になる)、戦車、砲兵隊、武装した民間車両などが通りを行き来している。そしてこの都市は1991年以降久方ぶりの平和を味わっている。
あきらかに、この都市と残りのソマリアのたどる道はいまだ長い。しかしここの人々はその瞬間を感知し汲み取っている。30万人以上の住民が過去6か月間でこの都市に帰還してきたと地元支援グループはいう。多くの人々は朗らかに瓦礫を荷車で片づけその弾痕だらけの家屋を復旧している。経済は何千万ドルもの注入により活況を呈している。その多くが海外から戻ってきたソマリア人によるもので、数千の雇用の機会を生み出し、若者の民兵を殺人ビジネスから吸収している。モガジシオのこの国における重要性は大きな機会をもたらしている。

<魚売りThe fishmonger>
部屋はいっぱいで蠅が群がっていて黒い血の跡がべっとり残っている。「400万」とMohammed Sheik Nur Taateyが叫び、4本の指をふる。「40万くれ、1シリングもまけないよ」と。これは最も基本的な経済学だ。供給と需要、売り手と買い手、Taateyと褐色の肌の汗をかいた群衆が押し合う。モガジシオの魚市場の長く細い海際の建物には数千ドルの魚が並び毎日売られている。
Taatey 38歳は魚商で, その日の漁獲を取り仕切り、卸売りの買い手に競売を行っている。彼の個人的な財政事情は過去数か月で急上昇した。「さあ見てサメだ」と叫び一群の漁師らが400ポンドのサメを引きずっている。Taateyはたちまちそれを600ドルで売った。数分後ソマリアシリングの塊が彼の腕にあった。こめかみを汗が流れ落ちている。「人生最良の時だ」と彼はいい、その日彼は27ドルを得た。(ほかにも銀行屋、女性警官、暗殺者などの項目もあったが長きにわたるため省略した)

ジブラルタルの近くでも操業できる   スペイン漁民

2012-04-14 00:07:07 | 水産・海洋
ジブラルタルがスペインに対しさらに沖合で操業するよう要求していた問題が解決した(4月4日typicallyspanish)

スペイン漁業界の代表が火曜日ジブラルタル警視総監とジブラルタル湾で面談、問題について話し合いの結果、スペイン人漁民はジブラルタルの近くでも操業を継続することが認められた。この問題はジブラルタル側がスペイン漁民がジブラルタルに近づきすぎると撤退を要求していたもの。スペイン側の使用する漁法が延縄や、まき網、刺し網など適正でないものがある懸念があった。

スペイン漁業者側は警視総監に対し同湾で行われている漁業とその漁法はスペインとEUの法にかなった適法なものであることの報告書を提出した。アンダルシア漁業協会連合の会長Pedro Mazaはアルヘシラスとラ・リネアからの漁船は70隻でありギブラルタル側に対し柔軟性を示すよう求めた。そのなかで距岸距離をEUの通常基準である300mではなく、最少225mまでとすることを求めた。火曜日の面談にはアルヘシラス市長が出席、ジブラルタルの第一大臣Fábian Picardoと面談した。

イルカ3000頭が死亡   ペルー

2012-04-14 00:06:30 | 水産・海洋
ペルーの海岸線で過去3か月間で3,000頭の死んだイルカが浜に打ち上げられた、この状況はさらに続くものとみられている(4月2日Treehugger)

もっとも最近の発見では481頭が死んでおり住民らはこのミステリアスな大量死の原因の究明を求める声が上がっている。専門家の話では洋上油田開発がその問題の原因ではないかという。Peru21の報道によれば、北部ペルーのLambayequeの地元漁民らが浜辺で死んでいる不可解なイルカの最初の発見者であり、その数はおよそ一日当たり30頭に及んだ。そうしたイルカの座礁は珍しいことではないとペルーの生物学者Carlos Yaipen はいい、石油会社に今回の場合は責任があるのではないかという。Yaipenは海底の石油探査にソナーを用いていることがこの海洋生物の大量死の原因ではないかという。

「石油会社は異なった周波数の超音波を用いている、それにより目には見えない気泡を生じこれが動物に影響しているのではないか。超音波の衝撃はイルカだけではなくアザラシやクジラにも影響する」と。2003年ロンドン動物協会は水中のソナーが窒素の顕微鏡的な気泡を発生することを発見、それが水棲哺乳類の血流や器官に影響、一般にBendsとして知られる致死的な状況で動物を苦しめるという。また野生生物の見当識障害や内出血を引き起こすのではないかという。

この記事の時点ではペルー当局はどの会社が問題を引き起こしているか確認はできていない。石油業界のOffshore Magazineによればヒューストンに本社のあるBPZ Energy社が年初以来海底の探査を行っているという。