memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

投棄魚の比率をどう下げるか:試行の結果   英国

2012-04-21 00:01:48 | 水産・海洋
大量の食べられる魚が船外に投棄されることを漁民が漁獲枠を把握することにより減少できることが試験の結果明らかになった(4月11日BBC)

英国の北海マダラとウエスタンチャンネルのソール(カレイ)ではその投棄比率が0.2%となった。2010年のビームトロールによる平均的な投棄比率の実績はそれぞれが38%と28%であった。この試験に参加した漁民は彼らが漁獲する小型魚も飛躍的に減少させた。大きな目の網の使用などによる選択的な対策により未成熟魚の混獲を防ぐことができた。そうでなければ漁獲枠に参入することになるが効果的であった。

現行の欧州諸国による規制では漁業者は対象魚種ごとに漁獲枠が決められている。しかしいったん枠に到達するとその魚種は持ち帰り水揚げすることはできない。このため食べることのできる何トンもの魚が“投棄”として海に捨てられる。場合によってはその割合が90%にもなる。利用できない魚を無駄にすることは大きな問題である。欧州の4分の3の魚資源は漁獲過剰な状態にある。

今回の英国における“漁獲枠”の仕組みではウエスタンチャンネルのソールと北海マダラは漁民が漁獲したすべてを陸に持ち帰らなければならに事になっている。したがって彼らは漁獲枠を確認することになる。彼らはより多い枠を得ており。枠の使用がいっぱいになれば彼らは操業を停止する必要がある。CCTVカメラの使用を含む船上モニターシステムが彼らが規則に従っているかどうかを監視している。

漁業大臣Richard Benyon はこの試験結果は素晴らしいものだと語るとともにより多くの漁民が2012年の漁獲枠の仕組みに参加することを求めた。「投棄魚が生まれたのは破たんしたEU共通漁業政策のためだ。自分はEUに対しこの無駄なことを止めるよう引き続き求めてゆく」と発言した。

クロアチアの造船所を買収?   中国

2012-04-21 00:01:10 | 海事
クロアチア政府は中国投資グループとリエカにある“5月3日造船所3. Maj”の売却について交渉している(4月6日Cratia Times)

クロアチアの日刊紙Jutarnjiは江蘇省北方投資会社が昨年アドリア海の北部にあるこの造船所をその代理人とともに二度訪問したという。同造船所の会長, Edi Kucanは中国側投資ファンドは造船所幹部や労働者の代表とも面談したという。「彼らは9000万ドルの投資をする用意がある。かれらは中国の強力な造船グループの代理として行動している」と語ったとKucan氏はいう。

>>>3.Maj造船所は自分も訪問したことがあるが、さほど大規模なものではなかった。しかしアドリア海に面した旧ユーゴスラビアの造船技術を継承しているという。

中国人がNZの水産物に熱狂

2012-04-21 00:00:10 | 
NZ農林省MAFは中国がNZ水産物の主要な輸入者になりつつあると報じた(4月4日WFAN)

貿易統計によれば漁業養殖部門の総輸出が2011年には対前年比で2.9%増加したと。前年の総額は15.3億NZ$であった。中国は豪州に代わって初めて輸入第一となった。第3位は米国でそれに香港が続いている。中国の輸入の主体はイセエビ、ホキ、イカなどである。
また貿易統計は遠洋もの、沿岸鰭魚、貝類などお低調な漁獲は表層性のマグロ、イカ、サバなどの好調によって目立たないとしている。水産物製品と養殖物の輸出数量は昨年増加した。実際に養殖の稼ぎは全体で12%上昇した。NZの水産物輸出は昨年の校長に続いて挑戦を続ける。