memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

古代沈船から遺物回収を再開   中国

2012-04-24 10:05:38 | 海事
広州発:考古学者らは土曜日、広州の南澳で500年前に沈んだ商船からの文物の改修を再開すると発表した(4月14日新華社)

再開は4月末から5月初めとなる。これは沈船にたいする3度目の試行である。これまでの作業で考古学者らは陶器、銅貨などを含む文物を2万点以上回収している。

この船は汕頭市の南澳のSandianjin水域に明王朝(1368~1644年)の中期あるいは後期に沈んだもの。考古学者チームのリーダーであるCui Yongによれば、船はフィリッピンとマレーシアに向かうものであったという。広州は昔の中国において海上貿易の中心であった。

専門家の一部は沈船から発見された銅板や銅貨はおそらく盗んだものであろうとみている。そうした金属類の輸出は当時は禁止されていた。明王朝を含む多くの中国王朝は主要通貨となる銅銭の製造に使用される銅の輸出は禁じられていた。現在までの段階では回収作業は50%完了している。この沈船は地元漁師が発見したもので長さ27m幅7mで2007年5月に見つけた。沈船は水深27mの泥の中に埋まっている。場所は汕頭から5.6浬のところである。

シラスウナギはまさに金鉱

2012-04-24 10:04:56 | 水産・海洋
漁民がメイン州の南の河川でランタンと掬い網でシラスウナギを獲る。ウナギの幼生のシラスはサルガッソ海で生まれ淡水の湖沼にまでやってくる。そこで成長しまた海に戻る(4月11日NPR)

米国の東海岸ではElversとして知られるウナギの稚魚の漁がまさにゴールドラッシュの様相を示している。メイン州やサウスカロライナ州の漁民は日本で賞味されるウナギの稚魚でポンド当たり2,000ドルを得ている。シラスウナギElversは水の中ではお化けのような恰好で半透明の曇った白色、長さは指ほどもない。小さな蛇のようにも水の中では見える。

しかし漁師のAbden Simmonsがそれを見つけるや彼にはドルに見える。Simmonsはメイン州Lewistonに居住、今年は僅か1週間で昨年の1年分を稼いだと彼はいう。シラスウナギを獲った後は中国に向け輸出する。そこで成鰻サイズまで成長すると、日本い食用として出荷される。世界的なシラスウナギ資源不足で米国をその一級の調達先に押し上げた。昨年その価格はポンド当たり1,000ドルにまで押し上げたが、今年はその倍に跳ね上がった。

「自分は5ガロンのバケツ、救い網、コールマン印のランタンを持って行く」 と彼はいう。「さして難しいことではない」 満ち潮の夜間が最良のタイミングという。明るく輝くランタンの灯が水面にシラスウナギをおびき寄せる。「月夜と太陽のある時はだめだ、でもコールマン・ランタンのを灯をウナギは恐れない」とSimmonsはいう。シーズンが始まって漁民の間で噂が飛び交っている。ある夫婦は一晩で9万ドルを稼いだという。シラスウナギ業者は一晩で75万ドルも引き受けるという。

シラスウナギは回遊する。サルガッソ海で生まれ、メキシコ湾流に乗り、ここまでやってくる。その後川を遡上し成長した後、ふたたびサルガッソ海に戻ってゆく。数日前に良かった場所も急速にいなくなる。一晩にSimmonsは2ポンドを漁獲するだろう。今晩はまだ半ポンドといったところだ。「週給に等しい分を一晩で稼げる、みんな大体同じだ」という。漁師らは利益確保のために場所を教えない。今晩の彼の漁はよかったようだ、しかし彼はシラスウナギを求め上流に向かう。