memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

フィリッピンマグロ漁業者は援護を得た

2012-04-06 17:15:43 | 亜細亜海道
ジェネラルサントス発:フィリッピンのマグロ漁業者は一時的にせよこれで一息つけることになった(4月6日Asiancorrespondent)

最近閉幕した第8回中西部太平洋漁業委員会(WCPFC)年次総会は3月26~29日グアムで開催され、フィリッピンは一定数の漁船を少なくとも1年間は西太平洋の2か所の海域に投入することができるようになったた。しかしほかの島嶼諸国は厳しい規制を受けている。この二つの海域は2010年のはじめからマグロ操業が2年間禁止されていた。この海域は306,000平方浬の広さでミクロネシアの南、インドネシアとPNGの北方にあり、かつては38隻のフィリッピンまき網漁船が活動していた。

何隻のフィリッピン漁船がこの海域に戻れるかはいまだ不明であるが業界筋によれば解禁によりRD社とFrabelle社に利益をもたらすであろうと。これらフィリッピン最大の漁業会社はすでにPNGに基地を設けておりパラオでも利権エリアを確保しているという。二つの島嶼国家がこの海域の近くには存在する。

WCPFC の禁漁は解禁されたものの、依然毎年3か月間のFAD操業が参加国の間で禁止されている。また海域のすべての漁船についてオブザーバーの乗船が義務付けられている。 次回のWCPFC会議は12月にフィリッピンで開催される。WCPFCは18か国で構成され33か国が参加する規制機構である。フィリッピンはこの会議に調印している。

2011年ジェネラルサントス市へのマグロの水揚げは21%減少し112,891.81トンとなった。キハダマグロについては2007年の33,369トンから昨年は 9,061.13 トンまで減少しジェゲネラルサントス市はこの国のマグロの首都として知られ、7社のうちの6社の缶詰工場がある。業界筋によれば12万人以上の住民が直接間接的に産業に頼っているという。

漁民釈放と補償を要求   ベトナム

2012-04-06 00:02:37 | 亜細亜海道
ベトナム漁業協会は月曜日中国に対しベトナム漁船2隻と漁民21人の釈放を要求した(3月27日TNN)

漁民らは3月3日中国によりHoang Sa (Paracel)諸島で拿捕されたもの。ハノイ駐在の中国大使館に対し、同協会は中国の拘束に反対するとともに、ベトナムの領域であるParacelとTrung Sa諸島沖合で操業するベトナム漁船と漁民を拘束して経済活動を妨害することが再び無いように要求した。

ベトナム外務省は1週間前に中国が要求している保釈金7万元(US$11,000)の支払いなしに漁民と船体を返還することを要求している。漁船と漁民の根拠地であるQuang Ngai省の人民委員会副議長Le Viet Chuは, Thanh Nien紙にたいしてParacel諸島のPhu Lam島に拘束されている漁民と漁船いついての情報は今のところ何もないという。地元当局者は漁民家族に会い保釈金を支払わぬよう助言しているという。船長Bui Thuの妻であるPhan Thi Anhは中国が身代金を支払えと言っても家族は貧しく払うことはできないと。彼女はベトナム政府が中国に対し釈放を交渉継続することを望んでいる。

昨年以来Ly Son 地区の漁船13隻と漁民191人が拘束されている。

漁民を銃撃したタンカーが解放される

2012-04-06 00:01:52 | 海事
インド漁民を銃撃したタンカーが解放される(3月29日ANSA)

インドの裁判所はインド漁民2人を銃撃により死亡させたイタリアのタンカーを釈放することを承認した。乗船していたイタリア海兵2人が海賊船とあやまって銃撃したもの。
裁判所は保釈金の支払いなどの条件が整えばEnrica Lexieは釈放されると。海兵の
Massimiliano LatorreとSalvatore Gironeはインドとイタリアの裁判権に関する外交紛争の中心にある。2人は3月初めに収監されている。

南極のメロの販売を停止  米国販売業者

2012-04-06 00:01:06 | 水産・海洋
米国の販売業者が絶滅の危機にある南極のメロtoothfishを取り扱わないことに決定したと発表した(3月28日MP)

環境科学と保護ニュースサイトのmongabayによれば Safeways, Wegmans、Harris Teeterの3社はロス海からのこの魚を扱わないことにしたという。この魚の分布は南極海とパタゴニア海である。南極海のメロThe Antarctic toothfishは不凍のグリコプロテインを生成することで知られており寒冷な海に生息している。

この大型の魚は水深2000mの深海で漁獲される。成長すると南極海で最大の魚となる。成魚は2m以上体重135KgにもなるものがNZの研究者によりロス海で漁獲されたことがある。ロス海は南極大陸のVictoria Land とMarie Byrd Landの間の深い湾でその初期の状態にあることから“世界で最後の海”とよばれ、漁業井あまり手を付けられていない。しかしながら過去15年以上にわたりNZの商業船が入域、成長の遅いこの魚が高価なChilean sea bassとして主に米国市場で販売されている。

保護グループはロス海の保護を求めグリーンピースなどが絶滅危惧種のメロを守る運動を販売業者に対して展開している。グリーンピースのKarli Thomasは「商業船によって脆弱なロス海のバランスが脅威にさらされている」という。2010年グリーンピースはAntarctic codをレッドリストに加えた。この水産物レッドリストは世界中のスーパーマーケットなどで売られている魚についてのものでその資源お持続性が危ぶまれるものについてのものである。