memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

沿岸警備隊が日本からの漂流漁船を砲撃

2012-04-07 00:03:07 | 海事
日本漁船のさびしく長い漂流は終わった。(4月5日AP)

木曜日、米国沿岸警備隊の警備艇の砲火が164フィート長さの漁運丸に放たれた。これで昨年の津波により始まった太平洋横断の長旅の漂流は終焉した。この漁船はアラスカ沿岸から180浬の水深6,000フィートのアラスカ湾の海底に沈んだと沿岸警備隊が発表した。

乗組員はこの“幽霊船”に対し高性能爆薬弾を使用、漁運丸はたちまち炎に包まれたのち傾斜したと当局者が語った。巨大な煙の柱があがったのを沿岸警備隊のC-130が確認、沈没を通報、沈船からの漏油がないかを知るための標識ブイが投下された。沿岸警備隊は海員に対し近づかないように警告、航空機に対しても同様の警告がなされた。およそ4時間で漁船は水中に没したと下士官のKip WadlowがJuneauで語った。

当局が沈没を選んだ理由は北米とアジアを結ぶ通航量の多い海域での他船に与える危険性を考慮したものであると。津波の起きた当日この漁船はすでにスクラップされることが決まっていたが、津波により流れ出し漂流したもの。(以下省略)

いずれは中国産キャビアが世界の食卓に

2012-04-07 00:00:35 | 
北京発:チョウザメの魚卵は“柔らかな金”として知られる。これは世界で3本の指に入る最も高価な食べ物である(3月26日Xinhuanet)

20種類以上のチョウザメがいるが、Beluga, Ossietra 、Sevrugaからのものだけが本物として伝統市場では扱われる。前世紀にキャビア採取のための伝統的な資源とされていたカスピ海のチョウザメ資源が不足、世界のバイヤーや消費者らは代替え品に目を向けるようになった。1997年以前に中国漁業科学院は数千万粒のロシアシベリア産のチョウザメの発眼卵を孵化のために輸入した。同時に科学者らは中国東北部の黒竜江での野生のチョウザメの繁殖事業も開始した。

2003年夏、水温15~23℃でI生存可能とされるチョウザメが中国東部の浙江省の千島湖に何トンも移植されたが水温が35℃以上に上昇したことで死亡した。現在杭州チョウザメ技術会社は様々な困難を克服して2000万尾のチョウザメの養殖を湖で行っている。毎年の夏に水温が上昇すると、漁業者らは島の大きなプールにすべてのチョウザメを移動。ここでは水温冷却のため水深15mの湖水をくみ上げている。
別の困難は3歳に到達する前に雄雌の判別をすることだという。「オスは価値がない、もし雄雌を一緒に7~10年養殖すれば金にはならない」と中国科学院の研究者Wang Bin氏はいう。チョウザメの形態を概観で判断することはできず、漁業者らは最終的にハンガリーから判定の専門家を招かざるを得なかった。これはなかなか大変な仕事である。

「魚卵の採取はチョウザメの成熟第4段階の最初の11週間で行う必要がある、これは彼らの8年目にあたる」とWnag。「これは習得するのが難しい、早すぎれば卵は十分でなく、反対に遅ければ卵はしぼんでしまう」卵が取り出されたら16の工程を15分以内に行わなければならない。そのすべてが人力で感覚によるものである。こうした作業については高価な卵をどう扱うかを知る中国漁民はいないので、高価な商品を生み出すためにイランから専門家を招くという。

Sapmar社が4隻目のマグロ巻き網船を命名

2012-04-07 00:00:03 | 我愛船艇
同社の5隻シリーズのうちの4隻目のまき網船が3月22日ベトナム・ホーチミン市のNha beでDolomieuと命名された(3月28日WFAN)

2007年, PIRIOU社はSapmer社から付加価値を付けた90m級のマグロ巻き網漁船3隻を受注した。第1船のFranche Terreは2009年5月ConcarneauでPIRIOUから引き渡しされた。これに続き第2、3船のManapany と Bernica,が2010年ベトナムで建造され引き渡しされている。また2010年にさらに2隻の建造がベトナムの造船所に決定、5番目の船は2012年中に引き渡しの予定である。
Dolomieu は先に引き渡しされた姉妹船同様革新的なシステムを組み込んだ船で-40°Cでの凍結と保蔵を可能にしている。これにより製品の品質向上が図られるためマグロの価値もあがる。推進機関はデイーゼル・電気方式でプロペラは2基の電気モーターで駆動される。これによりメンテナンスの簡略化と省エネが図られるという。

本船の要目
Overall length: 90.00m
Moulded beam: 14.50m
Hold (dry storage -40°C): 1,470m³
Tanks (storage in brine at -17°C): 539m³
Fuel tanks: 760m³
Crew: 33 persons
Speed: 17.5 knots