memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

フォークランド紛争で船舶の拘束を計画:アルゼンチン急進派

2012-04-05 00:01:30 | 海事
アルゼンチンの過激派グループがフォークランド紛争に関連し、現在ウルグアイ国旗を掲げモンテビデオで運航している船舶の拘束を計画している。フォークランド紛争30周年に先駆けての援護活動という(3月28日MP)

旧船名‘Yehuin’、現船名‘Audax II’は現在補助支援船として活動している。 ウルグアイ軍事情報部によれば急進派のQuebrachoグループの一派が マルビナス紛争の退役軍人であると擬装してFACEBOOKに投稿しているという。同グループはこのミッションを真のアイデンテテイの奪還と1982年の紛争の際にアルゼンチン海軍の支援を行いその後英国に捕獲された本船、現船名“Audax II”に国旗を取り戻すことにあるという。
本船は現在モンテビデオの船用品会社Christophersen が所有、洋上で船舶同士が転載を行う際の防舷材の供給作業を行っているという。「本船は現在ウルグアイにあり、我々の手の届くところにある。3月末までにアイデンテテイと国旗の奪還に努める」というメッセージがDiego Salceという個人名でFACEBOOKに今週投稿された。このメッセージにはYehuinのレジスタンスコマンドであったとあり、「我々は船を奪還しようとしている」と。このグループは自らを愛国レジスタンスであり、マルビナス紛争の退役軍人であると名乗っている。(以下省略)

南極海洋保護区のキャンペーン

2012-04-05 00:00:47 | 水産・海洋
16の環境グループによる南極海洋連盟AOAがロス海の360万平方キロに及ぶ面積の全面保護のキャンペーンを開始、また南極大陸をかこむ18か所の保護区設定についても同様にキャンペーン開始(3月17日MP)

AOAのキャンペーン担当理事Steve Campbellは「いまやこの驚くべき環境ほ保護するとき、これには地球規模の人々の参加が必要」と。AOAはウエブサイトを開設しているhttp://www.antarcticocean.org/home.php

「南極のロス海の運命は24か国とEUにより今年決定されようとしている。しかし一般大衆はこのことについて何も知らない」Campbellは南極大陸と南方海域の管理に責任を持つ南極海洋生物資源保護委員会CCAMLRに関して指摘した。CCAMLRは南極条約機構の一部でありその目的は南極大陸周辺の海洋生物と環境を総合的に保護することである。この会議は1980年8月1日に締結、1982年8月7日に発効したもので豪州のタスマニアに本部がある。AOAによる今回の提案はこれまでで最も野心的なものであり、CCAMLRはこの提案を10月に討議する。

古代の原住民による持続的漁業の秘密

2012-04-05 00:00:15 | 水産・海洋
700年前を考察しいかに海の魚の持続性を保っていたかの手掛かりが発見された。科学者らは米国最大のサンゴの海のフロリダとハワイについて調査し驚くべき発見をした(3月25日Earthtimes)

彼らは効果的な生態系管理を行い、漁業集落が今日よりも高い収量を揚げながら、魚類資源を維持していたことを見つけた。この研究の共著者でありColbyカレッジのLoren McClenachanは「昔のハワイ人の社会は現在我々の言うところの生態系に基づいた管理を行っていた。それは現在の社会でも達成することが難しいものであった。こうした古代の技法を現在の政策に組み込めば我々の漁業の持続性維持の鍵となるのではないか」と。

Fish and Fisheriesジャーナル誌に発表された内容はスタンフォード大学のJohn 'Jack' N. Kittingerとの共著によるものである。彼はヨーロッパ人が上陸する以前ハワイの原住民は今日よりも多くの魚の漁獲をサンゴ礁から得ていたと。このことはこの高い生産性は効果的な管理を伴ったものであったと。一方フロリダのサンゴ礁の漁師は好調と不調のサイクルを繰り返し、輸出に適した価値ある資源は少ない。
Loren McClenachanはハワイの漁業者は一定の場所の保護プランや絶滅危惧種のの漁獲規制をしていたという。このプランは地元漁業者の合意のもとでなされ、死刑のような厳しい罰則をもって執行されていたと。近代の管理システムではこうしたバランスをとることはしておらず資源の減少を見ていると彼女はいう。コノチームの研究者らは奥の深い考察を行った。その中には19世紀の漁獲種の数量や500年前の資源と消費についてのものも含まれている。

彼らは原住民の学者など様々な情報源から導入されていた管理手法を見つけようとした。これらから最大の収量のあったのは規制が厳しくそれが強力に執行された時であったことを見出した。規制は階級によるもので絶滅危惧種は宗教的なリーダーや族長によりその監視も行われていた。ハワイの原住民は栄養源を得るために魚の池の維持やサンゴ礁の汚染防止を行っていた。