フィリッピン人10人のうちの8人までが南シナ海の領海問題がこじれて世界最大の人口の中国との武力衝突に発展することを恐れていることが中立機関の世論調査で判明したことが金曜発表された(6月19日AFP)
マニラに所在する社会天気局(Social Weather Stations)は 2012年の豊富な漁場であるスカボロー岩礁での中国との緊張から引き下がって以降、人々はこの感情が心に重圧を受けるようになったという。この調査によれば1,200人の回答者の85%が中国との武力衝突を恐れているという。そのうちの半数は”非常に心配である”とし、3分の一以上が”心配だ”と応えているという。
この様な調査は2012年以降毎年行われているが、毎年の結果から回答者の80%以上がフィリピインの強大な隣国(中国)との全面対決にエスカレートすることを懸念している。「武力紛争は誰の利益にもならないことは明らかであり懸念はきわめて当然のことである」と大統領府報道官のAbigail Valte がこの調査結果についてAFPに論評した。
「これが私たちの政府が紛争の解決に平和的手段を追求してきた正確な理由である」と。スカボロー岩礁の問題の行き詰まりは、フィリッピンの本島であるルソン島から220kmにある漁場を中国が実効支配したことで終了した。この岩礁は中国海南島から650kmにある。