ラオスはダムに関するカンボジャとベトナムの度重なる調査とコンサルテングの要請を無視し突っ走っている。ラオスはラオスとカンボジャ国境から2km以内のところにあるDon Sahongのダム計画を承認し、”アジアの蓄電池”にしたいといっている。マレーシアのデベロパーはメコンの主要な流れをつなぐダムを計画、これにより周年の魚の回遊が可能になるという。
「ダムは一年中の魚の回遊が可能な通路を遮断し、世界最大の内水面を危機にさらす」とWWFは報告している。
2012年12月、63歳の環境保護キャンペーン者Sombath Somphoneはダム建設に反対を唱えていたが彼は首都のビエンチャンで警察に逮捕された。それ以降彼の姿は見えない。人権活動家らは彼の環境問題提起の口を封じようと殺されたのではないかと案じている。
ラオスは72箇所の新たなダム建設の計画があり、これにはメコン主流の下流に当たる9件が含まれその最初のものが Xayaburiである。
ベトナムの研究者らはこの地域でのダム建設競争はメコンデルタ低地での”時限爆弾”であるという。ここのデルタ地帯の1700万人以上の人々は海面上昇にさいなまれ人口増加にあえいでいるという。
主導的な立場にある環境保護主義者Nguyen Huu Thienはダム建設により年間22万から44万 トンの魚の回遊が阻害されその損害は40億ドルに上るだろうと推定している。彼はダムによる損失のみで利益は無いという。