緊張はあっても実務的関係にある 豪州とインドネシア

先週の 疑惑をきっかけに、豪州政府は亡命希望者のインドネシア返還に人身売買業者に支払いをしたことで両国の関係は再び緊張している(6月16日BBC)

もしメデイアのヘッドラインが唯一のバロメーターであるとすれば、今までにもそう表示されたことがあった。長年にわたって、豪州での麻薬密売人の処刑、インドネシア水域の豪州軍による侵害、スパイ行為、豪州から輸入された家畜に対するインドネシアの残虐な扱いなどが両国の報道のヘッドラインを賑わしてきた。

しかし、インドネシアと豪州の関係をよく見てみると話はもっと複雑である。そのひとつには相互が関る貿易や観光は数十億ドルであり、テロ対策、人身売買、教育や文化での強力な連携がある。キャンベラとジャカルタの双方から政治的な恫喝が作出されているが、両国は互いを必要とする関係にある。2.53億人の人口のインドネシア（一方豪州は2350万人）インドネシアは豪州の身近な大きな隣国である、そしてその位置は世界最大のイスラム人口国であり豪州の対テロ戦略には重大な考慮が求められる。

豪州外務貿易局（DFAT）インドネシアとの関係を”豪州がもっとも必要とする”と述べていることも驚くには値しない。

韓国の帆船Koreanaが座礁

6月１4日午前11時 "Koreana"が座礁した。現場は麗水Yeosu沖合いで岸から500mのところであった。本船が港に戻る途中であった（6月17日SNT)

座礁により破口が発生、船体は左舷側に35度傾斜。乗船していた全員が退船したが負傷者は報告されていない。乗客の多くが外国人であった。この船には乗客34人、船員4人が乗船。船体に穴が開いたことから沈没の危険があるといい、韓国沿岸警備隊が救助活動を開始した。

沿岸警備隊が20人を、漁船が18人を救助した。このうちの34人は英語教師で米国人17人、カナダ5人、南ア5人午前9時に、英国、ウズベキスタン、カザフスタン人がそれぞれ3人づつであった。本船は13日午前9時に Liushi Su Hudong を出帆、事故のときには帰港しようとしていたもの。燃料油2トンが積まれているため漏油対策チームが出動。満潮時の際の離礁が期待されている。

海を恐れるレバノンの街Ｔｙｒｅ （２）

自分は最古老の漁師に話しかけた、Tyreの海事史での船について。「弾薬の話はだめだ、自分は話せない」とその男はいう。「座っているあの男を見てごらん」と若者を指しながら彼はいう。 「彼は長年自分の近しい友人だった。その彼にも自分が体験してきたことは話をしていない」と。

落胆とやや当惑しながら自分コーヒーショップを離れ港の端に向かって歩き始めた。自分はあの老人に1948年に南の国境が閉鎖される前の彼の海での旅路について質問したつもりだった。そして彼の旅路はイスラエル軍による1978-2000年の南部レバノンの占領に影響されたことだろう。しかし彼はイスラエルが依然この港に耳(諜報）を持っていると信じ、告発されたくはないと、その思い出を”おぞましい”と表現したのだった。

「そうさマダム、それは最悪だった。我々は恥辱と暴力に従った」と南部レバノンの漁民組合長のKhalil Tahaは, Tyre no小さな錨地のじめじめした彼の事務所で語った。南部レバノンへのイスラエルの占領について彼は語った。占領は5年間続いた。「 1973年いイスラエルのボートが現れた。彼らは行くべきところと行ってはいけないところを指示した」と彼はいう。

たちまち、状況は悪化した。イスラエルの艦艇の前を横切ったある漁民の運命は最悪となる。最善は戻れといわれるだけである。漁民らによればイスラエル軍はサデイステックな振る舞いをたびたび強いた。彼らは理由無く漁網を破壊し、そして裸になれと命じ、海に飛び込めといわれた。そしてイスラエル側はボートに乗り込み表向きは武器の捜索をした。多くの漁民が警告なしに銃撃された。

Tyre港の漁民はレバノンオ了解が岸から8kmあるにもかかわらず、みなとから500mしか出てはいけないと規制された。それは日中でも同じであった。夜となれば彼は港に閉じ込められ、安全のために家に蟄居させられた。夜の操業のないTure 漁民を想像することは難しい。今では小船のデインギーが星星のように目の高さに見える。