memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

腐った肉を香港から中国に 中には70年代の肉も  (1)

2015-07-12 00:02:43 | 

中国税関は違法に輸入された冷凍肉類30億中国元(HK$3.8 billion)相当を差し押さえた。税関は香港が密輸の通過点になっているという(6月24日SCMP)

これらは牛肉、鶏肉、豚肉などで中には40年も前の古い肉もあるという。最近の摘発は海南省長沙で行われたが、官憲は1000万中国元相当の牛肉、鶏足、アヒルの首肉など800トンを6月1日地元の卸売市場で摘発したと新華社通信がつたえた。

長沙で発見されたものは、香港にコンテナで搬入されたもので、そこで梱包されその後ベトナムのハイフォン港に送られた。その後は小口の貨物に分けられ国境の町モンカイに送られたものが中国に密輸されたもの。長沙に到着後はさらに仕分けされてから、中国の広東、四川省や重慶に送られ、飲食店、スーパーマーケットやオンラインで販売された。新華社によれば長沙での摘発では20人が逮捕された。

これらの肉の原産地は明らかにされていないが、包装の押印などから1970年代の品も含まれていたという。「トラック全体が臭い、ドアを開けたらいたたまれなくなった」と取し待ちにあたった係官はいう。12時間の運送で長沙到着の際には一部の肉はすでに溶けはじめ手痛がれt再凍結のために冷凍庫に再び入れられた。

香港食品安全局によれば、人の口に入り消費されるものは検査が必要である、しかし通常は輸出や再輸出されるものについての検査は行なわれてはいないという。その実務は国際基準に従っていると政府筋はいう。

「香港は積み替えの場所として利用されている。市内に入るすべての食品を検査することは政府も困難である。また他国に向かう貨物をここでの労力を使い検査することは公平ではない」とその筋はいう。香港の税関筋は海外からのものが合法的な入荷かどうかの検査は一部行われ、香港から再輸出されるという。また税関職員は、疑義のあるものについての検査はしている。冷凍肉についての様々な押収はときどきある。しかし押収された量は比較的少ないという。

 


難民6人がボート沈没で死亡   トルコ・エーゲ海沿岸

2015-07-12 00:01:33 | 海事

トルコのエーゲ海でシリア難民6人が死亡、66人が救助された。この中には沈んだ船体に5時間閉じこめられていた少女も含まれている(6月23日hurryetdailynews )

ギリシャのKOS島を経由して欧州に渡ろうとしシリアの違法難民70人を載せた小船が6月23日早くにトルコ西部のMuğlaの沖合いで沈没した。このため6人が死亡した。
2人のオ遺体が海から発見され、65人は当初の救助活動で救われた。その後4人の遺体が発見されている。また沈没現場で5時間後に少女が生存している状態でトルコの救助隊のİsmail Hakkı Gençayにより発見された。

 

「救助活動の終わりにダイバーがボートの下に4遺体があると報告した。ダイバーは3遺体と1人の少女を搬出したところ、少女は生きていた。その際彼女は冷たくなりほぼ死にそうな状態であった」とGençayはいう。「彼女はボートの中の僅かな空気で生き延びた」という。

この沈没は近くの漁師により発見された。その彼等がトルコ沿岸警備隊に連絡したもので、救助活動にはヘリも出動した。トルコはこうした難民の欧州への渡航のルートとなっている。シリア危機のためにこうした状況が4年以上続いている。トルコには180万人以上のシリア難民がいる。


密輸業の船長は人身売買の立場を弁護する   エジプト (2)

2015-07-12 00:00:23 | 海事

「そこには大物と小物の魚がいる。小魚はイタリアの刑務所に入る。大物の魚は自由にここで生活しイタリアに入国できる」と彼はいう。

多くの両親たちは子供たち自身が出てゆきたいというのだと。しかし、我々がイタリアで接した少年たちは彼らの家族が、彼等が欧州に到着した後の仕事とその送金を期待しているという。他のものたちも欧州を家族の必要とする金のために認めている。しかし密輸ルートの背後に人身売買のギャングがいることを知らないでいるまた他のものたちは地中海を渡ることが出来るという嘘の約束で密輸業者らに騙されている。

両国の当局は明瞭である。両親らが有罪であるという。子供たちを見棄てていると。密輸業者の船長 Mahmoudの話はあつかましい。「我々はここを夕暮れや夜明けに出港する。収監のリスクなどお構いなしだ。我々や乗り組み荷は現金が入る。一人頭10,000エイプトポンド ($1,300)だ。これで乗り組みは家族と子供をひと月養える。その後のことは誰も知らない。またリスクを犯すか飢えて死ぬかのどちらかだ。

エジプトの未成年者数千人がイタリアに入り込んでいるとイタリア労働省はいう。イタリアの法律では同伴者のいない18歳以下の少年は保護される決まりがあるからだ。これは未成年オ少年だけでは無く彼の乗組員も同じだという。船長Mahmoud はkれらは家族から圧力を受けているという。

「ここの村の人々は自分の子供を売る。我々の家族は10人、でも十分に食べては行けない。これが9人になれば少しはましだ。8人になればもっとましだ。もし2人が収監されたら、全員が一緒に死ぬよりはましなことだ。彼らは食べてゆけない両親の犠牲者だ」という。

もし渡航中に彼等が死んだら責任を感じるのかと聞いてみた。「どうして、そんな」「何かが彼らに起こる、それは我々にも起こる。船が沈めば皆同じだ」と。背の高い友人の Mohammedは「我々が悲しくないかだって?彼らは従兄弟や兄弟だ、まだ彼らの顔を見ることが出来る」

そしてインタビューの終わりにMahmoud 船長はこれを放映するのかと聞いてきた。もしエジプト政府がこれを見たら。放映すると応えると、「いいじゃないか、彼らに真実を見せることだ」といった。