ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

お勧めスパークリング@チリ

2008-08-30 15:11:51 | ワイン&酒


先月新発売されたチリのスパークリングワインはかなりオススメです



CONO SUR Sparkling Wine Brut NV (Biobio Valley / Chile)

発売前に、コノ・スルのチーフワインメーカー アドルフォ・フルタード氏が来日したので、色々と話を聞くことができました。

コノ・スル初のスパークリングで、実は世界に先駆けて日本で発売しました。

なぜ?とアドルフォに尋ねると、

「日本は率先して買ってくれるからねぇ~、いや、これは冗談だけど(笑)
本当の理由は、当社のワインは世界各国に輸出しているけど、日本は我々にとってより重要な国だと思っているから。
現在、日本ではスパークリングが人気だというし、また、日本での売れ行きが他の国でのマーケティングに役立つと思ったから」との談。



シャルドネ90%、リースリング7%、ピノ・ノワール3%の構成で、白のノンヴィンテージスパークリングです。

シャルドネがクラッシクさを、リースリングがキレイな酸を、ピノ・ノワールがストラクチャーを与える とアドルフォは説明してくれましたが、飲んでみると、泡のキメはシャンパーニュよりやや粗い感じはするものの、非常に心地良い口当たりの軽やかなスパークリングです。辛口ですが、果実味があり、ふくよかさも備えています

キリリと冷やしてアペリティフにするも良し、食事なら、白身魚のポワレがオススメかな。



ブドウは、チリの南部 ビオビオ・ヴァレー(首都サンチャゴから550km南)のもの。

ビオビオ・ヴァレーはかなり冷涼な土地であるため、酸度が高くフレッシュなブドウが得られるとのこと。
また、土壌が赤色粘土質であることも、酸度の高いブドウになるとアドルフォは言います。

シャルマ方式(大きなタンクに密閉)で30日間二次発酵後、4ヶ月間オリと接触させています。
この3月にボトリングし、生産量は7000ケース。




印象的なのは、他にはないグリーンのラベルで、これは、コノ・スルのブランドマネージャー、マリア・ノエル・アロンソさん(上記写真の左側)のアイディア。

一緒に来日していたマリアさんに話を聞くと、

「このスパークリングの味わいを考えた時に、ライトグリーンが思いついたんです。味わいは爽やかでミネラリティがあり、また、グリーンはエコフレンドリーな印象があるので、環境に対する当社の姿勢(カーボン・ニュートラル・デリバリー・ステイタス取得等)ともピッタリ合うし」とのこと。

私もすでにショップの棚で見ましたが、このラベルはけっこう目を惹きますね。
ボトルに重厚感があり(実際にもかなり重いです)、高級感があります。
なのに価格は 小売で1,000円台半ば と非常に買いやすく、オススメの1本です。



アドルフォによると、チリでスパークリングをつくっているのは6社ほどだそうで(意外と少ない!)、生活の中でも、お祝い事があったときに飲まれる程度のようで、ただ、チリでも少しずつスパークリングの需要は伸びていると聞きました。



アドルフォに会うのはこれで3回目。
最初に会ったときの話は、「キャッチ The 生産者」で紹介していますので、ぜひご覧下さい。

キャッチ The 生産者 第25回



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