ニュージーランドワイン試飲会で出合った気になるワインを、昨日、一昨日と紹介してきましたが、3日目の本日は、まずはこちらを紹介しましょう。
Sam Harrop Wine Mount Edward Gamay 2021
(Central Otago)
南島/セントラル・オタゴ、ガメイ100%の赤ワインです。
生産者は、マスターオブワインとして有名なサム・ハロップ。
発酵は天然酵母、SO2無添加、清澄剤不使用、ノンフィルター。
スクリューキャップ
ピュアな果実味と軽快な酸味がとても心地よいミディアムボディの赤ワインで、これはなかなかのヒット作だと思います。
今の季節なら、少し冷やして飲むと、チャーミングな果実味を楽しめますね。
2021年とまだ若いですが、熟成を重ねると、また違った表情を見せてくれそう。
ガメイはボジョレーが有名ですが、2022年のボジョレー・ヌーヴォーは大幅値上げというニュースが流れてくる中、南半球のガメイに目を向けてみるのも楽しいのでは?
※輸入元:モトックス 参考上代:4,450円(税抜)
ボジョレー・ヌーヴォーの話が出たからではないですが、次はユニークなヌーボーワインを紹介しましょう。
右)Decibel Wines Guinta Marbec Nouveau 2021
左)Decibel Wines Marbec 2018 (Hawke's Bay)
北島/ホークスベイに、ニューヨーク生まれの元ミュージシャンが2009年に立ち上げたワイナリーで、有機農法やビオディナミ農法を行ない、サステーナブル認証も取得しています。
右のジュンタ・マルベック・ヌーボーは、ホークスベイ南部にあるマルベックの単一畑のマルベック100%。
ボジョレー・ヌーヴォーのようなマセラシオン・カルボニック製法ではなく、天然酵母で発酵、低温浸漬、マロラクティック発酵後、プレスしてタンクに静置。澱を取り除いて7月中旬に瓶詰めし、ヌーボーとして出荷されたものです。
フレッシュな果実味とイキイキとした酸が魅力で、それでいて酸はツンとしておらず、しなやかさがあり、スーッとなじんできます。
フルボディではない、ミディアムボディのフレッシュなマルベックは、夏の暑い季節にも楽しめる嬉しい赤ワインですね。
これも少し冷やして飲むといいと思います。
左のマルベックは、ヌーボーとは別のギムレット・グラヴェルズに位置する単一畑のマルベック100%を使用しています。
こちらも天然酵母で発酵後、熟成の大半は500Lのフレンチオーク樽、少量を225Lのフレンチバリック樽で12カ月間。
色も味わいもヌーボーよりも深く複雑で、豊富なタンニンは溶け込み始め、緻密でなめらかなフルボディ。
飲みごたえがあり、さすがにウマイ!
ガストロノミックな料理とも合わせられるエレガントさも持つ、高品質ワインです。
2つのマルベックを並べて飲むのも楽しいと思います
栓は2本ともスクリューキャップ
※輸入元:GRN 参考上代:ヌーボー 2,680円(税抜) マルベック 3,700円(税抜)
[参考]
ニュージーランドワインの次の主役はシラー!
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/6568c028c6a7c07cc9f774196aad9262
ニュージーランドワインの次の主役はシラー! その2
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/9f0384d901651179ed2e1e8d7de631bb