ニュージーランドワインの次の主役はシラー! から続きます
ニュージーランドで最も多く栽培されているブドウ品種はソーヴィニヨン・ブランです。
ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・グリ、メルロ、リースリングと続き、シラーは7位。
7位でも、シラーの栽培面積は全体の1%。少ないですよね。
今回の試飲会ではいくつかシラーのワインが出ていて、私が試飲したどれもが良かったので紹介します。
BILANCIA Syrah of Hawke’s Bay Leheny Gibson 2013(Hawke's Bay)
北島/ホークスベイの「ビランチャ シラー オブ ホークスベイ レーニィ・ギブソン」で、ヴィンテージは2013年
トリニティ・ヒル(ホークスベイ)のギブソン&レイニー夫妻がつくるシラーで、9年の熟成を重ねていることで、しっとりなめらか。
うま味が乗り、滋味な味わいにほっこりしました。
「ビランチャ」はイタリア語で「バランス」だそうで、たしかにいいバランスに仕上がっています。
9年熟成ですが、希望小売価格は4,500円(税抜)
中身を考えたら、かなりお買い得な1本だと思います。
※輸入元:デプトプランニング
Sherwood Estate Family Collection Syrah 2020
(Waipara Valley)
南島/ワイパラ・ヴァレーのシラーです。
シャーウッド・エステートは1985年設立の家族経営ワイナリーです。
この頃、ニュージーランドのワイン産業はようやく始まったばかり。
早くからNZの土地のポテンシャルを見出し、国のサステーナブルプログラムにも早々に取り組んできました。
このファミリー・コレクション・シラーは、良年のみつくるワインだそうで、前回は2013年だったとか?
上で紹介したビランチャのシラーも2013年でしたね。
北島/南島と地域は違いますが、2013年はニュージーランド史上最高の当たり年、と言われましたので、納得です。
飲んでみると、クールでエレガントなスタイル。
抽出がとてもキレイで、ジューシーな果実味が心地よく、透明感のあるミディアムボディ。
これも飲み疲れしないタイプ。
※輸入元:GRN 参考上代:4,200円
昨日から3本のシラーを紹介してきました。
シラーのワインは多くの国で生産されていますが、ニュージーランドのシラーは、生産量としては多くないけれど、パワーを抑えたバランス&エレガントを意識したシラーが多いように感じました。
もちろん、ガツン系のシラーのワインもあると思いますが、今回ピックアップしたシラーは、高品質でコスパよく、エレガント系で満足度も高い3本だと思います。