ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ニュージーランドワインの次の主役はシラー!その2

2022-07-12 23:43:17 | ワイン&酒

ニュージーランドワインの次の主役はシラー! から続きます

 

ニュージーランドで最も多く栽培されているブドウ品種はソーヴィニヨン・ブランです。

ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・グリ、メルロ、リースリングと続き、シラーは7位

7位でも、シラーの栽培面積は全体の1%。少ないですよね。

 

今回の試飲会ではいくつかシラーのワインが出ていて、私が試飲したどれもが良かったので紹介します。

 

BILANCIA Syrah of Hawke’s Bay Leheny Gibson 2013(Hawke's Bay)

 

北島/ホークスベイの「ビランチャ シラー オブ ホークスベイ レーニィ・ギブソン」で、ヴィンテージは2013年

トリニティ・ヒル(ホークスベイ)のギブソン&レイニー夫妻がつくるシラーで、9年の熟成を重ねていることで、しっとりなめらか。

うま味が乗り、滋味な味わいにほっこりしました。

 

「ビランチャ」はイタリア語で「バランス」だそうで、たしかにいいバランスに仕上がっています。

9年熟成ですが、希望小売価格は4,500円(税抜)

中身を考えたら、かなりお買い得な1本だと思います。

 

※輸入元:デプトプランニング

 

 

Sherwood Estate Family Collection Syrah 2020 

(Waipara Valley)

 

南島/ワイパラ・ヴァレーのシラーです。

シャーウッド・エステートは1985年設立の家族経営ワイナリーです。

この頃、ニュージーランドのワイン産業はようやく始まったばかり。

早くからNZの土地のポテンシャルを見出し、国のサステーナブルプログラムにも早々に取り組んできました。

 

このファミリー・コレクション・シラーは、良年のみつくるワインだそうで、前回は2013年だったとか?

上で紹介したビランチャのシラーも2013年でしたね。

北島/南島と地域は違いますが、2013年はニュージーランド史上最高の当たり年、と言われましたので、納得です。

 

飲んでみると、クールでエレガントなスタイル。

抽出がとてもキレイで、ジューシーな果実味が心地よく、透明感のあるミディアムボディ。

これも飲み疲れしないタイプ。

 

※輸入元:GRN  参考上代:4,200円

 

 

昨日から3本のシラーを紹介してきました。

シラーのワインは多くの国で生産されていますが、ニュージーランドのシラーは、生産量としては多くないけれど、パワーを抑えたバランス&エレガントを意識したシラーが多いように感じました。

もちろん、ガツン系のシラーのワインもあると思いますが、今回ピックアップしたシラーは、高品質でコスパよく、エレガント系で満足度も高い3本だと思います。

 

コメント
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