ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ2021年ヌーヴォーを実飲!

2021-12-08 16:51:17 | ワイン&酒

世界のワイン生産地には、その年に収穫したブドウで仕込んだワインを「新酒」として出荷する例があり、最も有名なのが、フランスの「ボジョレ・ヌーヴォー」ですよね。

フランスの他の産地でも「XXXXヌーヴォー」として出荷する新酒があり、イタリアの場合は「ノヴェッロ」、日本の産地でも解禁日を決めた「新酒ワイン」があります。

季節が逆の南半球の産地からは、北半球の春に登場する「チリ・ヌーヴォー」などがあったりします。

 

ここ数年、日本のボジョレ・ヌーヴォー熱はクールダウンしていますが、新酒ワインを待ちわびる気持ちは、大なり小なり持つ人が多いのではないでしょうか?

特に生産者サイドでは、今年も無事に収穫ができ、ワインができた!と、安堵する気持ちがあり、昨年から続くコロナ禍の状況では、その気持ちはこれまでになく大きなものだったと思います。

 

そんな生産者の想いが詰まった新酒ワインを飲んでみたい、もう飲んだ、という方もいるでしょう。

11月18日に解禁されたボジョレ・ヌーヴォーをまだ店の棚で見かけますので、改めてボジョレ・ヌーヴォー!というのもアリですが、違う新酒を飲んでみたい、白ワイン好きなので白の新酒ワインがいい、という方に朗報です。

 

ポルトガルのワインと食材を輸入している「メルカード・ポルトガル」さんが、

ヴィーニョ・ヴェルデの新酒ワイン を紹介してくれました。

 

CASA DE PAÇOS VINHO VERDE NOVO  LOUREIRO 2021(Portugal, DOC Vinho Verde)

カサ・デ・パッソス ヴィーニョ・ヴェルデ・ノヴォ・ロウレイロ 2021

 

NOVO(ノボ)が英語のnew、つまり新酒ということですが、実はポルトガルには新酒を楽しむ習慣がないそうで、ヴィーニョ・ヴェルデの新酒というのも公式には認められていません。

ですが、「メルカード・ポルトガル」の毛利宏乃店長が、オリジナルで新酒ワインをつくってほしい!とお願いし、2014年からメルカード・ポルトガル限定のNOVOワインとして発売しています。

 

 

そんなわけで、NOVOのシールは日本に到着してから貼ったそうです。

ポルトガルから出荷したのが11月20日頃で、なんと!航空便!で運ばれていますので、12月上旬の今、もう日本で飲めるんです。

 

 

ブドウ品種はロウレイロ

ヴィーニョ・ヴェルデで使われるブドウ品種としておなじみのひとつ。

 

飲んでみると、フルーツ感がしっかりあり、イキイキとしたフレッシュな酸が新酒らしく、ミネラル感もあり、バランスがよく、私が好きなタイプの白ワインでした。

アルコール度数11%と軽やかなのもいいですね。

航空便を使っていますが、小売価格1,980円(税込み)と、魅力的なプライス。

 

この時期だけの数量限定ワインですので、欲しい方はお急ぎください。

「メルカード・ポルトガル」で購入可能です。

 

 

「メルカード・ポルトガル」毛利宏乃さん

 

 

ヴィーニョ・ヴェルデ・ヌーヴォーを紹介していただいたのは12月に入ってからですが、11月に都内で開催されたポルトガルワイン試飲会でも「メルカード・ポルトガル」さんのブースでいくつか試飲してきました。

その中で気に入ったいくつかを紹介します。

 

私のイチオシは、左から2番目の水色ラベルと、右端のロゼ

 

水色ラベルは QM ALBARINHO Vinho Verde 2020(DOC Vinho Verde)

銘醸地区モンサン・メルガソ産で、ブドウ品種はアルバリーニョ

ぴちっと緻密なテクスチャーの果実味とミネラル感が素晴らしい白ワインで、非常に質が高く、おいしい!と思いました。

それでいて、2,080円(税込み)という価格は素晴らしいです 

ラベルも美しく、高級感がありますから、ちょっと改まった席でも堂々とし、味わいも裏切らない、ということから、お正月の祝い膳にも使えると思います。

 

ロゼは PRAÇA DE S.TIAGO  Espadeiro Rose 2019(DOC Vinho Verde)

(プラサ・デ・サンティアーゴ エスパデイロ ロゼ)

このロゼもヴィーニョ・ヴェルデで、ブドウ品種はエスパデイロ。

フルーツ感豊かなロゼで、ほどよいコクとボリューム感があり、ずーっと飲んでいられるスムースさ、ナチュラルさがありました。

小売価格は1,430円(税込み)。

さまざまなシチュエーション、料理に寄り添ってくれるので、これこそ家ワインに最適!

とりあえずワイン開ける?ーといった時にもピッタリなロゼです。

 

左端の白ワインは CASA DE PAÇOS Fernão Pires 2020

冒頭で紹介したヴィーニョ・ヴェルデ・ヌーヴォーと同じ生産者の2020年産ワインで、ブドウはローカル品種のフェルナン・ピレス100%。

右隣のQMアルバリーニョと比べると非常に軽やかで、サクサク飲めるタイプ。

価格も1,320円(税込み)とライトなので、ランチタイムに軽食と、アウトドアのお供に、といった使い方が楽しそうです。

 

QMアルバリーニョとロゼの間のボトルは、ヴィーニョ・ヴェルデのスパークリングワイン

REGUENGO DE MELGAÇO ALBARINHO Reserva Brut Sparkling 2017

(レゲンゴ・デ・メルガッソ・アルヴァリーニョ・レゼルヴァ・ブリュット・スパークリング 2017)

アルバリーニョ100%です。

ヴィーニョ・ヴェルデはほんのり微発泡タイプもありますが、こちらは、しっかり泡のあるスパークリングワインで、ボトルも栓もスパークリングワイン仕様になっています。

小売価格は2,420円(税込み)と、シャンパーニュと比べると格段に安いので、個性的スパークリングワインを探している方にいかが?

 

 

ポルトガルワインも食材も雑貨もメルカートさんのネット店舗で購入できますが、鎌倉に実店舗もオープンしたそうです。

次に鎌倉に出かける際には、お店にも立ち寄ってみたいと思っています。

 

メルカード・ポルトガル

https://www.m-portugal.jp/

 

鎌倉大町店

神奈川県鎌倉市大町1-1-12 WALK大町

※営業日はHPの営業カレンダーをチェック!

 

 

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