【人工股関節置換】 手術から1カ月でできるようになったこと から続きます
6月に受けた手術から、2カ月が経過しました。
術後1カ月後から2カ月後では、かなりの変化がありました。
外来診察が術後約1か月半くらいにあり、その際に、以下のOKが出ました。
・浴槽に入る入浴
・自転車に乗ること
今は夏で暑いので、浴槽に入らず、シャワー浴だけで問題なく過ごせていますが、浴槽に入れるようになることは、非常に重要です。
私は夏の季節を選んで手術した最大の理由は、この入浴です。
冬の時期の手術を経験しているので、寒い季節にシャワーだけはとても耐えがたく、特に今回の人工股関節置換手術では、退院後もしばらくは浴槽に入れないことが予想できましたからね。
浴槽で温まることができるのは、本当に極楽です(笑)
今は夏ですから、温まるために浴槽に入らなくてもいいですが、医師からのOKが出たので、練習の意味で、1週間ほど浴槽に入ってみました。
入る時はもちろん、浴槽の中での姿勢、浴槽から出る時、これが一番大事なのですが、脱臼しないような角度で慎重に足を運びます。
浴槽の出入りができるようになったおかげで、お風呂掃除も、浴槽内に入ってできるようになりました。
その前は、長い柄の掃除用スポンジを使っていましたが、風呂釜を洗う時は、身を乗り出さないとならず、けっこう大変だったんです。
自転車は、漕ぐのは問題ありませんが、乗り降りは前のようにはまだできません。
片足をペダルにかけてチャッと乗り、サッと降りるという動作ができないんです。
まずは自転車をまたぎ、サドルにお尻を乗せてから、ペダルを踏みます。
以前は、左脚の方が2㎝ほど短かったので、地面に着けるのは右足で、先にペダルを踏み込むのは左足でした。
そのクセが身に付いているので、左で踏み込むと、現段階ではまだ脚の力が出ないので、なかなか車体がスムーズに進みません。
左右の動きをチェンジすればいいのですが、これはしばらく練習が必要です。
ペダルを踏み込む方を手術した方は、この点をご注意ください。
術後、左右の脚の長さの違和感があることを以前に書きました。
術後1カ月半でも感じていましたが、2カ月が過ぎても、まだ違和感があります。
つまり、手術をした方の左が長く感じる感覚が、まだ続いています。
1カ月半の診察の際に医師に言うと、
「今はまだ、股関節と連動している腰が付いてくる状態。腰と股関節を切り離し、別々に動くようにならないと、左右の長さの正しい感覚が戻ってこない」とのこと。
え?そうだったんですか?
つまり、股関節の頭の部分(大腿骨頭)が、骨盤側の受け皿(寛骨臼)に収まっただけで、動きが悪い状態が、今の私の股関節の状態みたいです。
受け皿を支点に、大腿骨頭がぐるりとスムーズに動くようにならないといけないわけです。
となると、どうしたらいいんでしょう?
理論ではわかっても、その動きを獲得する方法がわかりません。
次のリハビリの時に療法士さんに相談すると、「お尻の筋肉を鍛えることが大事!」と言います。
お尻の筋肉というと、目立つのはいちばん大きな大殿筋です。
が、大殿筋の下にある中殿筋、小殿筋が、股関節の動きには重要みたいです。
調べてみると、中殿筋と小殿筋がくっついているのは、大腿骨の上方外側の大転子(だいてんし)と呼ばれる突起です。
大転子に付着している中殿筋や小殿筋(股関節の外転筋と呼ばれています)が、股関節を外側に曲げる(外側に開く)ための筋肉になります。
この外転筋を鍛えることがポイントです。
そこで出してもらったのが、お尻の筋肉をキュッと締める動きをするなどのリハビリメニューです。
このメニューを始めてまだ10日ほどですので、すぐに効果は出ないと思いますが、左脚の方が長く感じる違和感は、少し減ってきたように思います。
そうそう、手術痕の方ですが、1カ月半の診察の時に、医師は手術痕を診ませんでした。
股関節の動きをチェックし、話を聞くのみ。
つまり、手術痕はもう放っておいていいもので、大事なのは股関節の動きの方なんですね。
ということで、やはり、リハビリが欠かせません。
この時期にリハビリをサボると、後になって後悔することになりそうですから、術後3カ月は、しっかりとリハビリに取り組みましょう
退院時に腫れていた足先も、術後2カ月たつと、ほぼ元に戻ってきました。
昨日の画像(術後1カ月)と比べてみても、違いがわかるでしょうか。
ただし、軽いしびれ、ふくらはぎの張りなどは、まだ少し残っています。
(続く)