ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

Luceの新ワイン「Lux Vitis」が日本に初上陸

2019-07-11 17:11:59 | ワイン&酒
イタリア・トスカーナ州モンタルチーノの「テヌータ・ルーチェ」がつくる
「Luce」(ルーチェ)は、ワイン好きなら誰もが知る超トスカーナワインです。

1995年、イタリア・トスカーナのヴィットリオ・フレスコバルディと、アメリカ・カリフォルニアのロバート・モンダヴィという両巨頭のジョイントベンチャーで誕生したルーチェ。

素晴らしい品質で我々を魅了してきたLuceですが、2004年にモンダヴィとのジョイントを解消し、その後はフレスコバルディ単独のTenuta Luce社としてLuceを造ってきました。

その2004年に植えたカベルネ・ソーヴィニヨンで新たに造ったワインが、今回、日本に初お目見えした「Lux Vitis」(ルックス・ヴィティス)です。



テヌータ・ルーチェ社のアジア輸出部長エリカ・リバルディさんが来日し、2019年6月26日に都内で発表会を行ないました。
10年ぶりの新商品になるそうです。



LUX VITIS 2015 Tenuta Luce (Italy, Toscana)

カベルネ・ソーヴィニヨン95%、サンジョヴェーゼ5%のブレンド。
カベルネ100%にせず、サンジョヴェーゼを加えたのは、モンタルチーノの誇りだから、とのこと。



飲んでみると、ワインに力があり、凝縮感があります。果実味豊かで、香りにも果実の芳醇な広がりがあり、ほんのりスパイスも加わります。
タンニンも豊富ですが、きめ細かく、よく溶け込み始め、テクスチャになめらかさがあります。5%のサンジョヴェーゼによりイキイキとした酸が加わり、バランスを高めています。おおらかさ、伸びやかさ、明るさがあり、余韻に甘みを感じ、すでにおいしい!もちろん、まだまだ熟成していくでしょう。



アルコール度数は15%ありますが、アルコールの高さはまったく感じさせません。

2015年が初ヴィンテージで、生産本数は7500本。
非常に少ない量ですが、そのうちの10%が日本市場に上陸します。
天候に恵まれた2015年は非常に良い年です。ブドウがよく熟し、凝縮感のあるワインができたので、近年のヴィンテージの中では、間違いなく買うべき年です。




「モンダヴィとジョイントを解消した2004年は、モンタルチーノにとって難しいヴィンテージでした。だからこそ、何か新しいプロジェクトを始める時であると考え、これまで使っていないカベルネ・ソーヴィニヨンを植えることにしました。モンタルチーノの土壌は、粘土が一部混ざる砂質で、サンジョヴェーゼに適していますが、カベルネにも適しています」と、エリカさん。




LUXとは、ラテン語で「光」を意味し、Vitisはブドウ樹のこと。
直訳だと、「光のブドウ樹」でしょうか。

data
■ 平均収量:400kg/ha
■ 生産本数:7,500本
■ 収穫:9月最終週
■ 発酵:28~30度に温度管理されたセメントタンクにて。10~12日間。
■ マセラシオン期間:20日間
■ マロラクティック発酵:樽にて行う
■ 熟成:100%新樽にて、24か月
■ 瓶詰:2018年2月7日



瓶詰日のデータが、ボトル正面の下部に記載されていますが、文字が黒なので、非常に見えにくいです。
気になった方は、探してみてください。2018年1月1日から38日目の2月7日なので、「38」という数字が見られます。

※輸入元:日本リカー 希望小売価格:27,000円(税抜き)





コメント (1)
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