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ワインな ささやき ※「はてなブログ」(https://may-w.hatenablog.com/)に引っ越します

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

リアス・バイシャスの赤ワイン

2013-10-04 17:43:38 | ワイン&酒
今週、都内で開催された「スペイングルメフェア 2013」では、スペインのフード20社とワイン20社が出展し、インポーターを募りました。

私はワインを中心に見てきましたが、気になるフード類ももちろんチェック。
フードは改めて紹介しますが、まずはワインを紹介します。

白ワイン好きの私にとって、最も親しみを感じるのが、北西部ガリシア地方“リアス・バイシャス”の白ワイン。

今回、リアス・バイシャスのワインはごくわずかでしたが、見つけました。


SENORIO DE RUBIOS  Bodega Coto Redondo (DO Rias Baivax)

日本は初めて、という Natalia Rodriguez Alvarez さんが説明してくれました。

彼女が右手に持っているのはアルバリーニョブレンド、左手はアルバリーニョ100%の「Senorio de Rubios Albarino」。
ブレンドワインはタッチがソフト。アルバリーニョ100%はキリリとしたミネラル感がしっかり表現された辛口で、アルコールは嬉しい12.5%。

やはり、リアス・バイシャスの白ワインはいいね!
日本の食、特に魚介系の料理とも相性がよく、使いやすいと思います。

と思ったら、リアス・バイシャスの赤ワインもある?!



ナタリアさんによると、リアス・バイシャスで最初に赤ワインをつくったボデガ(ワイナリー)とか。


左より)Manuel D'Amaro Souson / Manuel D'Amaro Pedral
Senorio de Rubios Mencia / Senorio de Rubios Vino Novo
※試飲した順番は右から左

右端の「Senorio de Rubios Vino Novo」は地元のブドウを数種ブレンドした赤ワイン。
非常に若々しく、なんだか仏ボジョレのガメイに似ている?と思ったら、醸造方法がボジョレ・ヌーヴォーと同じマセラシオン・カルボニックでした。

右から2番目の「Mencia」(メンシア)は、このところ注目を集めている黒ブドウ品種。口当たりはソフトですがミネラル感があり、ハツラツとした新鮮な果実味が魅力的な赤ワインでした。

左から2番目の「PEDRAL」(ペドラル)は、ガリシアのブドウ品種名。このボデガのペドラルは樹齢50~100年という古木だそうですが、口に含むと若々しく、キュッとしたタンニンが印象的でした。

左端の「SOUSON」(ソーソン)もガリシアのブドウ品種。こちらも樹齢100年の古木を持っているそうです。これはこれまでのワインの中で最もコクがあり、飲みごたえがあります。



海に面し、海産物に恵まれているガリシアは魚介料理が豊富で、ワインも白のアルバリーリョのイメージですが、赤ワインはどのように飲まれているんでしょうか?ナタリアさんに訊いてみました。

すると、赤ワインでも、例えば、軽めのVino Novoやメンシアは魚介料理にもよく合わせる とか。

しっかりした味わいのPEDRALやSOUSONの赤ワインも味付けをしっかりした魚介料理に合わせることがある といいますが、やはり 肉料理 と合わせることが多いようです。

ガリシアの肉料理?
豚を焼いたり、チキン、ウサギ、チョリソーなどのソーセージ、牛肉など、一通り食べるそうですが、夏は魚介系料理が多くなり、寒い冬はこってりした肉料理の出番が多くなるそうで、ワインも夏はスッキリ系、冬はしっかり系。
季節に応じた食べ方&飲み方をしているのは、われわれ日本人と同じですね。

今回初来日のナタリアさんが日本に来て最初に食べたのが、なぜか「焼きそば」(かなり辛かったらしい)。それにピッタリなワインは?と質問したところ、「ペドラル」という答えが返ってきました。
皆さんもチャレンジしてみますか?(笑)

ちなみに、ガリシアでも 日本の寿司 は有名で、店もいくつかあるようです。




コメント
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