ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

アリゴテは日本の食卓にオススメです

2011-05-11 19:02:20 | ワイン&酒
私は、家では断然 白ワイン派
(外でも白ワインの方が多いかも)

それも、樽のきいていないものが好みなので、ワインを買いに行くと、ついついこういうものを選んでしまいます。



Bourgogne Aligote Cuvee des Quatre Terroirs 2008 Domaine Chevrot

ブルゴーニュの白ワインといえばシャルドネですが、アリゴテという白ブドウ品種からつくられた白ワインもあることは、ブルゴーニュ好きならよく知っていますよね。
でも、人気はやはりシャルドネ。
植え替えなどによりアリゴテの栽培面積は減ってきています(現在1400ha)

アリゴテはシャルドネよりも早熟で、日照に恵まれた年は良い出来の辛口ワインとなるものの、日照が足りずに完熟しないと酸味が非常に強いワインになってしまいます。

そうです、アリゴテの特徴は「はっきりとした酸味」
酸がキリリとした白ワインを好む人にとっては、アリゴテはかなりストライクなワインだと思います。

でも、酸が強すぎると飲みにくいですから、果実味や他の要素とのバランスも大事。

このワインは、酸はキリリとしていましたが、果実味がクリーンで、若いリンゴのようなジューシーさがあり、ザラつきがなくつややか。
色は透明感のある若々しいペイルグリーン。
香りは青リンゴ、ライムと、爽やかで、ほんの少し甘さが入り、実にフレッシュ

少し時間がたってくると、やさしい甘さが出てきますが、基本はキリッとした輪郭とバランスのとれた果実味を持つ、なかなか好感度の高い味わいのワインでした。


アリゴテのワインは、熟成させるよりも若くフレッシュなうちに飲むのが身上とされています。
価格もシャルドネよりグンと安く、気軽に飲めます ので、日常の食卓に取り入れてみてはいかがでしょう?



お寿司などにもオススメ

アリゴテの白ワインは、ブルゴーニュ全域で造ることができますが、
Bouzeron (ブーズロン村)のものが定評ありますので、 この名前がラベルにあったら要チェックです




コメント (6)
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