スペイン続きで、今日はワインの紹介を。
といっても、実は7月に来日したワイン生産者を今まで温めていたのですが(笑)
今年の7月、スペインはクエンカの 「Bodegas Fontana」 (ボデガス・フォンタナ)から、アジア担当マネージャーのTERESA MAROTOさんが来日し、フォンタナ社のワインを紹介してくれま
した。
Teresaさん
フォンタナ社はクエンカとトレドに500haのブドウ畑を持つワイナリーです。
500haのうち80%がテンプラニーリョ。赤ワインが多いですね。
ところで、クエンカ(Cuenca)、トレド(Toledo)って、スペインのどこ?
偶然にも、昨日紹介した紫色のニンニクの産地であるカステーリャ・ラ・マンチャ州にあるクエンカ県の県都がクエンカ。カステーリャ・ラ・マンチャ州の州都でありトレド県の県都がトレドです。
ボデガス・フォンタナ は、このクエンカで30年以上の歴史を持つ家族経営のボデガ(ワイナリー)ですが、1997年に設備の近代化を行い、新しい醸造所を建てた他、畑の再整備も行い、ワインづくりが大きく変わりました。
まず、ブドウ品種によって畑を細かく分け、
それぞれの樹齢をしっかり把握し(成長期、成熟期、古木etc...)、
畑ごとの特徴(土壌、日照、畑の向き、降水量etc...)を踏まえたブドウ栽培を行うようになりました。
カステーリャ・ラ・マンチャ州のDOラ・マンチャがスペインワインの最大生産地(スペインワインの50%を生産)となっていますが、フォンタナ社はDOラ・マンチャのワインと、その北端に位置するDOウクレス(Ucles)のワインをつくっています。
注目すべきは、2006年7月にDOを取得した 「DOウクレス」
赤ワインのみがDOに認証されている新しい産地で、まだまだ認知度は低いですが、
「フォンタナ社の貢献により、ウクレスの認知度が上がってきた」とテレーザさんは言います。
DOウクレスは標高が高く(場所により500~1200m)、昼夜の温度差が大きいため、ブドウの生育にいい条件を与えています。
さて、その実力はいかに?
右から)
Mesta Blanco 2008 (Do Ucles)
Mesta Tempranillo 2008 (Do Ucles)
Esencia de Fontana 2007 (Do Ucles)
Dueto de Fontana 2003 (Vino de la Tierra de Castilla)
Pago el Pulpito (Vino de Licor)
上記5本をテイスティングしました。
Mesta Blanco 2008
マカベオ70%+モスカテル30%の白ワインで、ステンレス発酵をしているため、ピュアでクリーン。
香りはフローラルで、ビワや桃っぽいきれいな香りもありますが、酸がキリリとしてスッキリ飲めます。
Mesta Tempranillo 2008
テンプラニーリョ100%の赤ワインですが、フレッシュな花、バラの香りがあり、なめらかな果実味とタンニンのバランスがちょうどいい飲み心地です。
マグナムボトルでいただいたのですが、ビロードのような舌触りで、非常にいい状態で驚きました
Esencia de Fontana 2007
これもテンプラニーリョ100%の赤ワインで、650mの標高にある細かい砂質の畑の厳選したブドウを手摘みしています。
アメリカンオークとフレンチオークで熟成させていて、色濃く、モダンでチョコレートっぽい香ばしい風味を感じました。炭火焼、イベリコ豚などに合いそうです。
アメリカンオークは 酸化させたい時に(リオハ、シェリーなど)、
フレンチオークは キメ細かさとバニラの風味を与えたい時に使うとのこと。
Dueto de Fontana 2003
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロ各50%をブレンドした、このボデガのスペシャルなワイン。樹齢50年のブドウを使っています。
スペインでは、フランコ独裁政権の時代があったため、1970年代後半まではブドウ品種も自由に植えられず、カベルネやメルロは1980年代に入ってから植えられるようになりました。
そのため、樹齢30年くらいからのカベルネやメルロがほとんどなのですが、フォンタナでは樹齢50年の樹があるというのですから素晴らしい
このワインは、フレンチオークだけで15カ月熟成させています。
香りに熟した感じがありますが、色はまだしっかり濃く、タンニンや酸もしっかりと存在感を示し、バランス抜群!これは本当に美味しい
Pago el Pulpito
テンプラニーリョ100%のVino de Licor、赤い甘口ワイン(500ml)。
ブドウの収穫は12月。皮が萎れて甘さが濃縮した健全な完熟ブドウ(貴腐菌ナシ)からつくられ、アメリカンオークで24カ月熟成、アルコール16.5%。
酸の支えのある濃厚な甘さ+しっかりしたタンニンがあり、さすが黒ブドウならでは。
個性的な甘口ワインでパッケージもステキなので贈り物にもピッタリ
DOウクレスは、まだまだ私も知らないワインばかりで、土地の特徴も畑の場所ごとにさまざまなタイプがあるようですが、これからは注意して飲んでいきたいと思いました。
ボデガス・フォンタナの現在の醸造責任者は、米カリフォルニアのロバート・モンダヴィのインターンシップ経験のあるRodrigo Espinosa氏(2003年に着任)。
ロドリゴ氏の努力も、近年のボデガの高評価とDOウクレスの認知度アップに貢献しているのでしょう。
この先、注目していきたいスペインワインの生産者、生産地のひとつだと思います。
(輸入元:大榮産業)
といっても、実は7月に来日したワイン生産者を今まで温めていたのですが(笑)
今年の7月、スペインはクエンカの 「Bodegas Fontana」 (ボデガス・フォンタナ)から、アジア担当マネージャーのTERESA MAROTOさんが来日し、フォンタナ社のワインを紹介してくれま
した。
Teresaさん
フォンタナ社はクエンカとトレドに500haのブドウ畑を持つワイナリーです。
500haのうち80%がテンプラニーリョ。赤ワインが多いですね。
ところで、クエンカ(Cuenca)、トレド(Toledo)って、スペインのどこ?
偶然にも、昨日紹介した紫色のニンニクの産地であるカステーリャ・ラ・マンチャ州にあるクエンカ県の県都がクエンカ。カステーリャ・ラ・マンチャ州の州都でありトレド県の県都がトレドです。
ボデガス・フォンタナ は、このクエンカで30年以上の歴史を持つ家族経営のボデガ(ワイナリー)ですが、1997年に設備の近代化を行い、新しい醸造所を建てた他、畑の再整備も行い、ワインづくりが大きく変わりました。
まず、ブドウ品種によって畑を細かく分け、
それぞれの樹齢をしっかり把握し(成長期、成熟期、古木etc...)、
畑ごとの特徴(土壌、日照、畑の向き、降水量etc...)を踏まえたブドウ栽培を行うようになりました。
カステーリャ・ラ・マンチャ州のDOラ・マンチャがスペインワインの最大生産地(スペインワインの50%を生産)となっていますが、フォンタナ社はDOラ・マンチャのワインと、その北端に位置するDOウクレス(Ucles)のワインをつくっています。
注目すべきは、2006年7月にDOを取得した 「DOウクレス」
赤ワインのみがDOに認証されている新しい産地で、まだまだ認知度は低いですが、
「フォンタナ社の貢献により、ウクレスの認知度が上がってきた」とテレーザさんは言います。
DOウクレスは標高が高く(場所により500~1200m)、昼夜の温度差が大きいため、ブドウの生育にいい条件を与えています。
さて、その実力はいかに?
右から)
Mesta Blanco 2008 (Do Ucles)
Mesta Tempranillo 2008 (Do Ucles)
Esencia de Fontana 2007 (Do Ucles)
Dueto de Fontana 2003 (Vino de la Tierra de Castilla)
Pago el Pulpito (Vino de Licor)
上記5本をテイスティングしました。
Mesta Blanco 2008
マカベオ70%+モスカテル30%の白ワインで、ステンレス発酵をしているため、ピュアでクリーン。
香りはフローラルで、ビワや桃っぽいきれいな香りもありますが、酸がキリリとしてスッキリ飲めます。
Mesta Tempranillo 2008
テンプラニーリョ100%の赤ワインですが、フレッシュな花、バラの香りがあり、なめらかな果実味とタンニンのバランスがちょうどいい飲み心地です。
マグナムボトルでいただいたのですが、ビロードのような舌触りで、非常にいい状態で驚きました
Esencia de Fontana 2007
これもテンプラニーリョ100%の赤ワインで、650mの標高にある細かい砂質の畑の厳選したブドウを手摘みしています。
アメリカンオークとフレンチオークで熟成させていて、色濃く、モダンでチョコレートっぽい香ばしい風味を感じました。炭火焼、イベリコ豚などに合いそうです。
アメリカンオークは 酸化させたい時に(リオハ、シェリーなど)、
フレンチオークは キメ細かさとバニラの風味を与えたい時に使うとのこと。
Dueto de Fontana 2003
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロ各50%をブレンドした、このボデガのスペシャルなワイン。樹齢50年のブドウを使っています。
スペインでは、フランコ独裁政権の時代があったため、1970年代後半まではブドウ品種も自由に植えられず、カベルネやメルロは1980年代に入ってから植えられるようになりました。
そのため、樹齢30年くらいからのカベルネやメルロがほとんどなのですが、フォンタナでは樹齢50年の樹があるというのですから素晴らしい
このワインは、フレンチオークだけで15カ月熟成させています。
香りに熟した感じがありますが、色はまだしっかり濃く、タンニンや酸もしっかりと存在感を示し、バランス抜群!これは本当に美味しい
Pago el Pulpito
テンプラニーリョ100%のVino de Licor、赤い甘口ワイン(500ml)。
ブドウの収穫は12月。皮が萎れて甘さが濃縮した健全な完熟ブドウ(貴腐菌ナシ)からつくられ、アメリカンオークで24カ月熟成、アルコール16.5%。
酸の支えのある濃厚な甘さ+しっかりしたタンニンがあり、さすが黒ブドウならでは。
個性的な甘口ワインでパッケージもステキなので贈り物にもピッタリ
DOウクレスは、まだまだ私も知らないワインばかりで、土地の特徴も畑の場所ごとにさまざまなタイプがあるようですが、これからは注意して飲んでいきたいと思いました。
ボデガス・フォンタナの現在の醸造責任者は、米カリフォルニアのロバート・モンダヴィのインターンシップ経験のあるRodrigo Espinosa氏(2003年に着任)。
ロドリゴ氏の努力も、近年のボデガの高評価とDOウクレスの認知度アップに貢献しているのでしょう。
この先、注目していきたいスペインワインの生産者、生産地のひとつだと思います。
(輸入元:大榮産業)