ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ドイツ産アスパラガスディナー

2007-06-09 17:00:23 | おいしい食べもん
先日、ドイツから空輸した本場のアスパラガスを楽しむ、という夕べに行ってきました。



ドイツでは、春の訪れをアスパラガスとともに楽しむ、という風習があります。

それはたぶん、日本人が春に が咲くのを心待ちにするのと同じくらいの感覚と思われ、「今年のアスパラガスはいつ出回るか?」というのが春先の最も関心事らしいのです。

もっとも、桜が楽しめるのはほんのわずかな期間ですが、アスパラガスの方はずっと長く楽しめます。

が、収穫の終わりはちゃんと決まっていて、6月24日の聖ヨハネの日のお祭りまでというルールがあります。




さてさて、前置きはこれくらいにして、メインのアスパラガスに登場してもらいましょう 

「German Asparagus Dinner」というタイトルが付いたこのディナーの主役は、
ホワイトアスパラガスをただ茹でただけのもの。



溶かしバターとオランデーズソース(卵黄とバターとレモン汁で作るソース)をかけていただきますが、意外とこのソースの塩気が少なかったので、添えられたプロシュートと一緒に食べてみたら、プロシュートの塩気の具合とほどよくマッチしました


お代わりはいくらでもと、アスパラガスの山がドーンとテーブルに・・・


日本では、アスパラガスは緑のものが多いですが、ドイツではです。
白アスパラというと、缶詰のくたっとしたものを思い浮かべますが、ドイツではそれは許されないやわらかさだそうで、

「とにかく、茹で加減が大事!」 と、ドイツ料理に詳しい方が力説していました。

今回のアスパラはナイフで切れるやわらかさですが、多少のシャキシャキ感が残り、
私は充分おいしくいただきました。

他に出た料理は、



前菜は、アスパラガスドレッシング(アスパラのピュレをレモン汁と混ぜたもの)をかけたスモークサーモンやスズキなど(左)

スープは、アスパラガスのポタージュ(右)



肉料理は、仔牛のピカタ ジャーマンポテト添え(左)

デザートは、カシスフレーバーのピーチコンポート 白ワインのジュレ添え(右)




ワインは、スパークリングのゼクトに始まり(ピノ・ブラン)、果実の甘さのあるリースリングのカビネット、リースリングの辛口シュペトレーゼ、ピノ・ノワールの赤ワインと、すべてドイツづくし



そうそう、ドイツのアスパラガスについては、現地の収穫のお手伝いレポートが、日本ソムリエ協会の「ワイン村」「ドイツ特派員便り」(第12回)にありますので、ぜひアクセスしてみてください。

 http://www.jsa-winemura.jp/
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