お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

古文書教室、再開!

2017年03月16日 | 古文書

 今日から、郷土資料館での古文書教室が再開。 グループは前回とほぼ同じメンバーで気楽です。

 とはいえ、長いお休みの間怠けていた私は、だいぶ忘れているのではと、ビクビクものでした。でも、他のメンバーがしっかり読めるので、頼ることにして・・・

 今日は年貢米について書かれた箇所で、興味深い記述が色々あり、昔の農民の苦労が偲ばれました。 年貢米についての注意書きは、毎年恒例の決まった文章のためかやや適当に書いていると講師の先生。今ならコピーで済ませるところですネ。

 年貢米として納めるとき、次のお米は入れてはいけません・・・それは、「赤 青 あら砕け しいな米 稗 など」どんなお米かわかりますか?

 は古い米、は日照不足の米、あら砕けは砕けてる米、しいな米は未熟な米ですって。稗はひえ、つまり雑穀です。「これなきよう、精々吟味いたすべし」とのこと。厳しいですね。もしこういう米が混じっていたら捨てられ、人馬を使って無駄をしたことになるからそこは念を入れろとの御達しです。

 また、米を入れる俵の作り方や、俵の外札、中札に記すべき事が細々と書いてあります。そして、米の量も不足がないようにしないと差し戻すぞとか・・・

 更に、米俵を芝の増上寺まで運んで行くのです。大変だあ・・・多摩川で船に乗せて運ぶようですが、これにも色々注意が・・・もし、米俵が水で濡れてしまったら「上俵仕直し取り繕い」とありましたが、ぬれた米をどうやって取り繕うのか意見が分かれました。もしぬれた米の件が後日露見したら必ずおとがめがあるぞとも、脅していました。いやはや・・・

 さらに、年貢米を隠れて売りさばいてはいけない、9月から11月までの四つ時に納めるように等、決まり事だらけです。お百姓さんたち、本当にご苦労様でした!

 帰り道、青空の下をのんびり歩いていたら『ホー、ホケキョ』とウグイスが三回も鳴いたのです! 久しぶりの声に、嬉しくなりました。さあ、今日から自習も始めよう!

 

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